
月額定額で車が利用できるトヨタのサブスク「KINTO」のラインナップに「新型ノア」が追加されました。
トヨタ最新の安全技術や運転支援システムが盛り込まれ、エクステリア・インテリアともに進化した新型ノアは発売前から注目されており、受注状況は好調です。
新型ノアをディーラーで勧められる「残価設定型ローン」で購入するのと「KINTO」を利用するのとでは、どちらがメリットがあるのでしょうか?
総支払額では、残価設定型ローンで購入するのと「KINTO」を利用するのではほぼ同じです。
ただし、「KINTO」の利用料には車両保険付きの任意保険料が含まれているため、保険料が高くなる若い人や保険の等級が低い方は、「KINTO」を利用する方が総支払額を抑えられ、税金払いなどの手間が少ないことも考えると、特にメリットが大きいです。
具体的な保険料としては、車両保険コミで年5万円以上支払うようであれば、「KINTO」のほうが良さそうです。
新型ノアのKINTOでの利用料は他車種「ハリアー」などよりも抑えられており、KINTOでの利用メリットが増してきています。
本日は、新型ノアをKINTOで利用する場合と残価設定型ローンで購入する場合との比較とともに、KINTOを利用することで特にメリットが出るケースについて、みていきます。
ローンでの購入とKINTO利用での総支払額はほぼ同じ
新型ノアを「残価設定型ローン」で購入した場合と、「KINTO」を利用した場合と総支払額を比較した表が下記となり、総支払額はほぼ同じです。
※オプションは外装パールホワイト、ETC、バイザー、フロアマット、ディスプレイオーディオ 値引き、諸費用、任意保険料、点検整備費用、車検費用は概算 ローン利息は金利3.9%で試算 5年後の残価はトヨタディーラー試算
ローン金利が3.9%以上となる場合や値引きがほぼ得られない場合は、KINTOのほうが安価となります。
若い人や保険等級が低い方はKINTOのメリット大
KINTOの利用料には任意保険料が含まれているため、任意保険料が高額となる若い強人や保険等級が低い方は、KINTO利用で特にメリットが出ます。
上記の試算は任意保険料を年間5万円(月4千円強)で行っているため、それ以上の保険料を支払う方はメリットがより大きくなります。
一例ですが、自動車保険大手「アクサダイレクト」で新規(6等級)で任意保険に入ると年間保険料が約7万円となります。(30歳以上限定、対物・対人無制限・車両保険350万円)
よって、新規で任意保険に入るという方や、保険等級が低め(6~9等級程度)の方、年齢が30歳未満の方は、KINTO利用でのメリットが大きくなります。
万が一の事故時にもKINTO利用時は保険料(利用料)が上がるということもありません。
新型ノアをKINTOで利用するメリット3つ
任意保険料が高額となる方は特にメリットがあるKINTOですが、それ以外のメリットは大きく3つです。
メリット① 税金や任意保険の手続き等が無く手間が少ない
KINTO利用時には、年次で発生する任意保険や税金支払い手続きが不要というメリットがあります。
特に、任意保険の選択・更新手続きは意外と面倒ですので、何もしなくていいというのはユーザーに取ってありがたいことです。
うっかりして、手続き漏れ(支払漏れ)をすることもありません。
また、車検や点検整備の際も、支払が不要で手続きがラクです。
メリット② クレジットカードで支払いが可能
KINTOの支払いはクレジットカードでも可能です。
申込時の手続きがラクということに加え、利用するクレジットカードのポイントも付与されます。
大きな支払額となりますので、付与されるポイントもバカにできません。
メリット③ 充実の定期点検整備が受けられる
KINTOの点検整備は、定期的にトヨタディーラーで受けられます。
その際の全ての費用は利用料に含まれます。
整備の内容は購入時の有償オプションである「メンテナンスパック」同等の内容であり、しっかりした整備で安心できます。
一方、KINTO利用時の注意点は大きく下記3つです。
注意点① 中途解約時には違約金が発生する
KINTOは一定期間(3・5・7年)のリース契約であり、期間途中で解約すると所定の違約金(追加精算金)が発生します。
5年契約の場合は下記のとおりとなります。
KINTOの違約金は経過期間に応じて減額され、他社リースに比べて良心的でもありますが、期間途中で辞める可能性がある場合は注意が必要です。
一方、KINTOでは2021年12月より中途解約時の違約金が不要な「解約金フリープラン」という新プランも開始していますが、「解約金フリープラン」選択時には初期費用として利用料5カ月分の申込金が必要となるため、メリットがなくおすすめできません。
「解約金フリープラン」の詳細は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
注意点② 期間満了時は現状で返す必要がある
KINTOの契約期間満了時には車を現状で返却しなければなりません。
そのため、ホイールやマフラーを変えるなど、内外装をカスタマイズしている場合は、利用開始の状態に戻す必要があります。
また、返却時に修復を必要とするキズや凹みがある場合には、所定の修理費用が請求されます。
修理費用は返却時の査定により算出(減点1点あたり1,100円)されます。
注意点③ オプションを細かく選べない
KINTOはネット上で簡単に申し込みができるという反面、オプションを細かく選べないという注意点があります。
申込できるオプションはネット上でセットにて付帯できるものだけであり、個別に細かい選択はできません。
オプションを細かく選択したいという方には不向きとなっています。
今乗っている車を高く売るには複数買取店を比較する
新型ノアへの乗り換えを検討しており、今乗っている車を高く売るには複数買取店を比較したほうが良いです。
比較する買取店としては、近年勢いがある「ビッグモーター」「ネクステージ」を含めることをおすすめします。
理由としては、自社の大型販売店での直接販売する比率が他社よりも高く、高年式や走行距離が少ないなどの再販向きの車は特に高値を提示するからです。
一方で、低年式・走行距離が多いなど再販が難しい車は積極的に高値を提示してこないため、そのような場合は「ユーポス」「ラビット」のほうが高いことが多いです。
複数買取店に依頼する際は、下記リクルート社が運営する「カーセンサーネット」を利用すると、大手買取店を簡単に検索し依頼することができます。
査定料は無料であり1社のみへの依頼も可能です。
カーセンサーネット公式サイト
最後に
フルモデルチェンジを機に、快適性・安全性がより進化した新型ノアの注目度は非常に高いです。
KINTOでは同様に評判の高かったハリアーよりも、今回の新型ノアの利用料を抑えてきており、利用者の獲得増を見込んでいるものと思われます。
残価設定型ローンは据え置いた金額にまで金利が発生し、利息が高くなりますので、金利によってはKINTOの総支払額を上回ることがあります。
利用者の年齢や保険等級によっては、KINTOを利用することでメリットが大きくなる場合がありますので、新型ノアを検討している方は参考にしてもらえたらと思います。
利用料など詳しいことは下記公式サイトから確認できます。