BYDラッコ実車レポート|補助金・航続距離・価格・装備を解説

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「BYD」の新型軽EV「RACCO(ラッコ)」の発売日が2026年7月28日と発表されました。思うように販売実績が伸びてない「BYD」の巻き返しの切り札とされており、事前の注目度はかなり高いです。

筆者が実際に実車を見た所感としては、従来の「SEAL(シール)」や「SEALION7(シーライオン7)」のような欧州車風ではなく、かなり日本向けのデザインにしてきており、エクステリアはタントに似ている印象です。

エクステリアは国内メーカーのハイトワゴンのデザインに寄せてきており、インテリアのダッシュボードまわりはシンプルなつくりとなっています。中でも、運転席の2枚モニターは見やすく、室内の広さと後席の使い勝手はかなり良さそうです

ただ、補助金は国産メーカーと大きく差がありそうで、その点では日産やホンダなどのライバルメーカーより不利な状況です

本日は、「BYD」の新型軽EV「RACCO(ラッコ)」の補助金、航続距離、ライバル車との比較を中心にみていきます。

実車を見てきたRACCO(ラッコ)の所感

運転席:2枚のモニターは見やすい

実車の運転席に座って最初に目に入るのが2枚のディスプレイです。センターの10.1インチ大型ディスプレイとデジタルメーターが並ぶ構成となっています。

実際に目の前に座ってみると、2枚それぞれの視認性が高く「情報が多いのに散らかった印象がない」という感覚でした。シンプルなデジタルコックピットで、日常使いとしては問題なさそうで多くの人に受け入れられそうです。

シートは軽いグレー×ベージュのカラーリングで、軽自動車にありがちな安っぽさがなく、見た目の質感は良好でした。

後席・ラゲッジ:広さと使い勝手

後席シートを倒すと非常に広いフラットスペースが広がり、折りたたみ自転車がそのまま積める設計になっています。実際にシートの切り替えを体験しましたが、「人が座る」「荷物を置く」「自転車を積む」の用途切り替えが短い手順でできる設計は、軽自動車としては突出した使い勝手の良さです。

スーパーハイト軽(全高1,800mm)ならではの縦方向の広さと、後席の多用途設計の組み合わせが、室内が「広くて使い勝手が良い」という印象の正体です。

前席の背面についている「シートバックテーブル」を出すと、ドリンクや小物を置いたり、ちょっとしたリモートワークも可能で重宝しそうです。

実用航続距離はStandardだとちょっと物足りないか

BYDラッコののバッテリー容量は下記のようになっており、カタログ値ではStandardで200Km超とLong Rangeでは300km超に設定される見込みですが、実用航続距離としてはStandardだとちょっと物足りなさそうです。

グレード バッテリー カタログ航続距離 実用航続距離(目安)
Standard 20kWh 200km超 約150km
Long Range 30kWh 300km超 約230km

実用航続距離の目安は7.5km/kWhで計算した場合の数値です。エアコン使用や高速走行ではさらに短くなります。近距離移動は問題ありませんが、長距離を頻繁に移動するという方には向いていません。

ただしバッテリーにはLFP(リン酸鉄リチウム)ブレードバッテリーを採用しており、30万km程度まで容量低下の心配が少ない長寿命設計という点は大きなメリットです。日産サクラのNMC系バッテリーと比べて発火リスクが極めて低い点も安心材料です。

補助金——国産軽EVより少額

BYDラッコの補助金は、国産軽EV(日産サクラ・三菱eKクロスEV:57万円)より少なくなる見込みです。

過去のBYD普通車(ドルフィン・ATTO 3等)の補助金実績から、ラッコも同等の水準になると予想されます。また東京都の補助金については、BYDに設定された補助が適用される見通しです。

車種 国のCEV補助金 東京都補助金 合計
日産サクラ 58万円 60万円 118万円
BYD ラッコ(予想) 約15万円 約30万円 合計約45万円

国産軽EVと比べて補助金の合計額で約73万円の差があります。この差が車両本体価格でどこまで埋められるかが、購入判断の最大のポイントになります。

補助金の正式額は発売後に確定します。上記はあくまでBYD普通車の実績をもとにした予想値です。購入検討の際は必ず最新の補助金情報をご確認ください。

ラッコがサクラより上回っている点

補助金では国産軽EVに劣るラッコですが、装備・設計面では上回っている点があります。購入判断の際はコストだけでなくこの点も考慮してください。

① 両側電動スライドドア標準装備

ラッコは両側電動スライドドアを標準装備しています。日産サクラはヒンジドア(通常の横開き)のため、狭い駐車場での乗降に制約があります。ファミリー層・小さな子供がいる家庭では、スライドドアの有無は日常の使い勝手に大きく影響します。

② 3グレード展開・最上位グレードの充実装備

ラッコは「200」(航続200km)・「300Plus」・「300Premium」の3グレード展開です。最上位の300Premiumには運転席パワーシートが標準装備され、軽自動車としては上質な仕上がりになっています。

③ デジタルコックピット(2画面構成)

筆者が実際に確認した運転席には大型縦型ディスプレイとデジタルメーターの2画面構成が採用されています。日産サクラの9インチディスプレイオーディオと比べ、情報の視認性・操作性に優れた印象でした。

④ LFP(ブレードバッテリー)の長寿命・安全性

ラッコのバッテリーはLFP(リン酸鉄リチウム)ブレードバッテリーを採用しており、30万km程度まで容量低下の心配が少ない長寿命設計です。日産サクラのNMC系バッテリーと比べて発火リスクが極めて低く、長期保有を考える場合の安心感が高い点は大きな優位性です。

⑤ 後席の多用途設計(自転車積載・フラットスペース)

筆者が実際に確認した後席は、「人が座る」「荷物を置く」「折りたたみ自転車を積む」という用途の切り替えが短い手順でできる設計になっています。日産サクラは荷室の多用途設計においてラッコほどの柔軟性がなく、アクティブな使い方をしたい方にはラッコが有利です。

⑥ 全高1,800mmのスーパートール+スライドドアの組み合わせ

日産サクラは全高1,655mmのハイトワゴン型です。ラッコは全高1,800mmのスーパートール型にスライドドアを組み合わせており、頭上の余裕・乗降のしやすさ・室内の明るさという点で上回ります。特に高齢者・小さな子供を乗せることが多い方にとっては、この差は実際の使いやすさに直結します。

ラッコが上回る点 BYD ラッコ 日産サクラ
スライドドア 両側電動スライドドア標準 ヒンジドア
ボディタイプ スーパートール(全高1,800mm) ハイト(全高1,655mm)
ディスプレイ 大型縦型+デジタルメーター2画面 9インチディスプレイ
バッテリー種類 LFP(長寿命・発火リスク低) NMC系
後席多用途設計 ◎(自転車積載・短手順切替) △(標準的)
最上位グレード装備 運転席パワーシート・3グレード展開 プロパイロット等

現在の軽EV市場を牽引する日産サクラとの比較です。

比較項目 BYD ラッコ Standard 日産サクラ
バッテリー容量 20kWh 20kWh
航続距離(カタログ) 200km超 180km
実用航続距離目安 約150km 約130km
バッテリー種類 LFP(長寿命・発火リスク低) NMC系
ボディタイプ スーパーハイト(全高1,800mm) ハイト(全高1,655mm)
後席の多用途設計 ◎(自転車積載可・切替簡単) △(標準的)
上級グレード装備 運転席パワーシート・2画面デジタルコックピット プロパイロット等
国の補助金(予想) 約15万円(予想) 約58万円
東京都補助金(予想) 約30万円(予想) 60万円
価格 未発表(7月28日確定) 約273万円〜

補助金の差が埋まるかどうかが購入判断の最大のポイントです。ラッコの正式価格が発表された7月28日以降に、補助金込みの実質負担額を比較することをお勧めします。

ラッコをおすすめできる方・慎重に検討すべき方

向いている方:

  • ✅ 室内の広さ・後席の使い勝手を最優先する方
  • ✅ 自転車・アウトドア用品を積む機会が多い方
  • ✅ バッテリーの長寿命・安全性を重視する方(LFP電池)
  • ✅ デジタルコックピット・先進的な内装を好む方
  • ✅ 1日の走行距離が100km以内の日常使い中心の方

慎重に検討すべき方:

  • ⚠️ 補助金額が確定するまで購入判断を急がないほうがいい
  • ⚠️ 国産メーカーのアフターサービス・部品調達に安心感を求める方
  • ⚠️ 長距離ドライブが多い方(実用航続距離150kmは短め)
  • ⚠️ BYD販売店が近くにない方(現在全国に約100店舗)

最後に

BYDは日本市場に参入してから、ATTO3・ドルフィン・SEAL(シール)・SEALION7(シーライオン7)・SEALION6(シーライオン6)と次々に新型車を出していますが、売れ行きはそこまで伸びていません。

さらなる攻勢を強めようと、日本の軽自動車市場という世界でも特殊な市場に参入をするということで、並々ならぬ決意が感じられます。

BYDは2026年中にRACCOの受注を1万台という大きな目標を掲げており、ローン金利0%などの様々なキャンペーンも打ってくる可能性もあります。

RACCOに限らず、新型EVへの乗り換えを検討しえおり、今乗っている車を売却する場合は、BYDの各ディーラーで買取(下取り)もできますが、少しでも高く売るには複数の買取店を比較したほうが良いです。

近年では高く買い取る確率が高いのは「ネクステージ」です。理由は、自社販売が非常に好調であり、在庫確保のために買取を強化しており、実績が国内ナンバー1のためです。

年式が新しいとか、走行距離が少ないという再販向きの車は特に高く買い取ります。

一方、販売店向きでない低年式や走行距離が多い車は積極的に値段を提示してこないため、その場合は「ユーポス」や「ラビット」を含めて比較したほうが良いです。

複数買取店に査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると、簡単に絞り込んで依頼することができます。

カーセンサーネット公式サイト

ネクステージ1社に査定依頼をしたいという場合は、下記公式サイトより依頼可能です。

フルスイング買取「ネクステージ公式サイト」

 

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