
車買取販売大手「ネクステージ」の買取実績が大幅に増加しています。
2022年11月期(2021年12月~2022年11月)の買取実績は155,875台と、新車の納期遅れによる中古車需要増加もあり、前年比で190%と急増しています。
ネクステージの買取は、ガリバーやカーチス、カーセブンなどの他社大手に比べて後発ですが、自社での小売り(販売)台数増加に伴って買取台数も大幅に増加しています。
特に、小売り(販売)向けの良質車は特に高く買い取るということで評判が上がってきています。
そんなネクステージで高価買取を実現するための実践方法は大きく下記3つです。
実践方法② 付属品・純正部品をそろえておく
実践方法③ 複数買取店を競合させる
また、ネクステージは輸入車の販売も好調であり、伴って輸入車の買取にも力を入れていて高く買い取る確率が高いです。
本日は、買取強化を継続するネクステージにおいて、高値買取を実現する3つの実践方法について中古車業界に15年所属した筆者がみていきます。
ネクステージの買取台数は5年前比で10倍超えと急増
ネクステージの年間買取台数は下記グラフのように年々右肩上がりで推移しており、5年前は年間14,000台程だったものが直近では15万台と、10倍を超えるほど急増しています。
業界内では、ビッグモーター、ガリバーの買取台数約20万台に次ぐ第3位規模ですが、年々差を詰めています。
買取台数急増の背景にはネクステージの大型販売店での販売実績が好調なことがあります。
一般の買取店では買い取った車をオートオークションで売却をしますが、ネクステージは自社の販売店で直接販売することにより、流通コストを削減し、高値買取につなげ買取台数を増やしています。
ネクステージ全国での販売出店攻勢を強めており、販売実績は継続して伸びる見込みです。伴って、販売店での在庫確保に注力しています。
そのため、店舗で直接販売できる人気車種や良質車(走行距離が少ない、内外装がキレイな車)は特に高く買い取ります。
ネクステージで高値買取を実現する3つの実践方法
実践方法① 徹底的に車をキレイにしておく
車をキレイにしておくことは意外と重要です。
車の査定は査定員の印象で決まる要素も大きく、車がキレイであると高評価につながります。
次に売る際も「全オーナーがキレイに乗られていた」というポイントは重要な販売要素になります。
特に内装の状態が悪いと査定額に大きく影響するため、そのような場合はしっかりと対応しておいたほうが良いです。
シートにシミがあるとか、室内の臭いがするという場合は、カー用品店で購入できる専用洗剤や芳香剤を使用し、できる限り落としておくことをおすすめします。
禁煙車かどうかも重要なポイントなります。仮にタバコを吸っている場合でも、灰皿はキレイにし、消臭剤を使用しておくことをおすすめします。
外装については、水洗いでキレイにするレベルで問題ありません。水垢がひどい場合は落としておいたほうが良いです。
ホイールやタイヤもキレイにしておくと、ぱっと見の印象が変わりますので対応しておくことをおすすめします。タイヤはタイヤワックスをかける程度で問題ありません。
エンジンルームについても、カバーなどの表面がひどく汚れている場合は、雑巾での水拭きやブラシで清掃するなど対応しておいたほうが印象が良くなります。
実践方法② 付属品・純正部品をそろえておく
整備手帳や保証書、スペアキーなどの付属品はそろえておいたほうが良いです。
特に輸入車の場合は、整備手帳や保証書を重要視されます。詳細な整備記録がなくても大丈夫です。
保証書は新車時のディーラー記載があることで、信用度が上がるため前もって確認しておくことをおすすめします。
また、スペアキーの有無も以外と重要です。再販する際には、スペアキーがあるほうが売れやすく、無い場合は再発行の労力と費用が発生するため、きちんとそろっていることでプラス査定になります。
アルミホイールや足回りなどのパーツを社外品に変えている場合は、純正パーツを付けたほうが良いです。
査定時には必ず確認されるため、自宅などに保管している場合は確認しておくことをおすすめします。
実践方法③ 複数買取店を競合させる
自社での販売好調を背景に高値の買取額を提示する確率が高いネクステージですが、いつでも他社より高いということはありません。
ネクステージは販売店の在庫を拡充するために、他社と競り合った際は採算が取れるギリギリまで値段を提示してきます。
一方で、自社の販売店に不向きな車両については積極的に高値を提示してきません。
そのこともあり、ネクステージ1社で判断するよりも複数買取店を比較したほうが良いです。
複数買取店に査定を依頼する場合は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると大手買取店を簡単に絞り込んで依頼できます。
ネクステージ同様に勢いがある「ビッグモーター」やオートオークションでの売却に強い「ユーポス」と比較することをおすすめします。
査定依頼は下記公式サイトから無料で可能です。
ネクステージは良質な輸入車を特に高く買い取る
ネクステージは「ユニバース」という輸入車専門の販売店を全国で展開しており、輸入車の販売に力を入れています。
また、フォルクスワーゲン、ボルボ・アウディ・ジャガー、ランドローバー、マセラティの正規販売代理店となっており、下取りとしての輸入車買取実績も伸びています。
輸入車は国産車に比べて、中古車相場を把握するのが難しいです。
その理由はオートオークションでの売却相場が国産車に比べて読みづらいためです。
高額な輸入車になると、読み方によって50~100万円程度も差が出ることがあります。
オートオークションでの相場が正確に読めないと、オートオークションで売却する一般の買取店では高値が出せません。
なぜなら、高値で買い取ると赤字になる可能性が高いからです。
その点、ネクステージが販売店で直接販売できると判断した輸入車は、自社の販売価格を基準として買取を行うため、オートオークションの相場を基準とする一般の買取店より高値を提示できることとなります。
販売店で直接販売できない車は高値買取が難しい
買取を強化しているネクステージですが、どんな車でも高い買い取りが可能なわけではありません。
自社の販売店で直接販売できないような車は、一般の買取店と同様オートオークションの相場を基準とした買取金額となり、必ずしも高いわけではありません。
高く買い取るのが難しい具体的な例としては、「過走行車」や「低年式車」、「内外装の状態が悪い車」です。
「過走行車」とは概ね10万キロい以上、「低年式車」とは概ね初年度登録から10年以上経過した車を指します。
「内外装の状態の悪い車」とは、内装の汚れやシミ、外装のキズ・へこみが多い車を指します。
ネクステージのオリコン順位は11位!口コミは?
ネクステージの2022年版オリコン順位は下記のように11位です。発祥地の東海地方では4位となっています。買取金額の高さのみではなく、手続きや接客対応を含めた総合評価となっていますので、参考にしてみてください。
順位 | 社名 | ポイント |
1位 | オートバックスカーズ | 78.1 |
2位 | アップル | 77.6 |
3位 | カーセブン | 77.0 |
4位 | ユーポス | 75.7 |
5位 | ラビット | 75.3 |
6位 | ホンダ販売店 | 74.3 |
7位 | トヨタ販売店 | 74.0 |
8位 | 日産販売店 | 73.7 |
9位 | ダイハツ販売店 | 73.3 |
10位 | カーチス | 73.0 |
11位 | ネクステージ | 72.6 |
※2022年オリコン車買取会社ランキングより
口コミ:良い点
①5社ほど合い見積もりさせて頂いた中で、一番熱心に、丁寧で色んな話しを聞いたり、聞いて貰ったり、信頼できる担当者で、見積金も最高額を出して頂いた。
②どこよりも査定価格が高かった。また、他の業者のような駆け引きがなくストレスを感じなかった。
③全般的に対応が良かった。また、売却した車の購入者からのコメント等を伝えていただきました。
筆者の見解:買取金額が高かったという口コミが複数あります。自社の販売店で直接販売すると判断した車は特に高い金額を提示するようです。
口コミ:気になる点
①今決めてもらったらこの値段で買い取れますけど、と言って、他のところで査定させずに買い取ろうとしてくる。売るときも同じなんだろうと思い。そう言うやり方は改善が必要なのかなと思う。
②査定がシビア、融通が利かない。やり取りが早くてよかったが、年末年始で企業の営業日がクリスマスくらいまででクルマを利用したい日まで所有出来なかった。
③名義変更後の車検証の写しは開示してくれないと言われた事。他社では、名義変更の証拠として名義変更後の車検証を開示してくれた。
筆者の見解:ネクステージは買取強化を継続していますが、自社の店舗で直接販売しにくい車は積極的に値段を提示しない傾向があります。そのような場合は、他社のほうが高いことが多いです。
買取店と交渉するのが面倒ならば、オークション方式の買取サービスがおすすめ
車を高く売りたいけど買取店を交渉するのは面倒だし苦手・・という場合は、「オークション方式の買取サービス」を利用するという手もあります。
「オークション方式の買取サービス」とは、ユーザーの車に興味がある全国の買取店がネット上のオークションで競り合うことで高く売れるという新しい買取サービスです。
ユーザーは車の査定を受けた後は、ネット上で開催されるオークションを待つのみということで複数の買取店からの営業電話が掛かってこず、交渉が不要という特徴があります。
オークション方式の買取サービスを展開する「楽天Car車買取」では、楽天Carが提携する全国の買取店に積極的な入札を呼び掛けており、ハマれば高く売れるとの声があり徐々に利用者が増えてきています。
楽天会員であれば、より簡単に申し込みが可能です。
自分が設定する最低落札価格以下で売れることはなく、次に販売のしやすい「状態の良い車」は特に高く売れる可能性があります。
オークションの結果、最低落札価格に到達せず、売買が成立しないという場合もありますが、査定料や出品料は無料です。成約時には22,000円の手数料が発生します。
査定依頼は下記公式サイトから依頼可能です。
楽天Car車買取について詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
勢いが継続するネクステージ
ネクステージの販売が好調なことを受けて、買取実績も好調です。
ネクステージの2021期11月期の業績は過去最高であり、業績好調を受けて全国での出店も加速しています。
店舗在庫を確保するために、買取の強化は今後もしばらく継続する見込みです。
近年、中古車業界で特に勢いがあるのは「ネクステージ」と「ビッグモーター」であり、確実に高く売りたいという場合は、両者を比較してみることをおすすめします。
↓ネクステージ・ビッグモーターを検索してみる↓
ネクステージの販売に関する詳細は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。