一括査定で車を売るよりも、高く売れるという「ユーカーパック」の評判はどうなのでしょうか。
結論から言うと、良い評判としては「相場よりも高く売れた」というものに対し、悪い評判としては「売買が成立しない(売れない)、売るまでに時間が掛かる」というものです。
「ユーカーパック」の最大の特徴はユーザーの車を欲しい買取店がオークション形式の入札で競り合うことで高く売れるというもので、買取相場りより約32万円も高く売れたという事例もあり、ハマれば驚くほど高く売れるとの声があります。また、一括査定のような複数買取店との交渉が不要であり、労力が少ないというメリットもあります。複数買取店からの煩わしい営業電話もありません。
一方で、ユーカーパックを利用するデメリットとしては、期待通りの入札が入らず、商談が成立しない(高く売れない)という場合があるということです。さらに、査定に時間を要したり、出品までに時間がかかるという声もあります。
また、ユーカーパックでは、「セルフ査定」というユーザー自らが査定をして、出品するという方法も開始しましたが、新車で購入して自分の車の状態が完全にわかっている方以外はおすすめできません。なぜなら、車両の状態が正確に反映されず、トラブルになる可能性があるからです。
本日は、中古車業界に15年所属した筆者が、ユーカーパックの評判とともに、メリットとデメリットをみていきます。
ユーカーパックの3つのメリット
ユーカーパックのサービスイン当初は買取店の加盟店数が少なく入札数が少ないという問題がありました。しかし、急速に加盟店数を拡大(約8,000店)し、利用対象エリアも全国に拡大したことで、利用者が増加してきています。
ユーカーパックのメリットは大きく下記3つです。
メリット② 面倒な金額交渉がなく労力が少ない
メリット③ 実際の相場や売却金額を確認できる
メリット① 相場より高く売れる
ユーカーパックの最大のメリットは、最大8,000店からの買取店から入札を受けられ、ユーザーの車を探しているお客様を持っていたり、在庫不足で補充したいという買取店が大手買取店の提示する金額より高い金額で入札することです。
お客さんから注文をもらっているけど在庫がない・・という買取店(販売店)が、すぐに販売したいため注文に合う車を相場より高値で入札することがあります。
下記のように、買取相場125.8万円に対し、ユーカーパックでは158.3万円と約32万円も高く売れたという事例があります。
※ユーカーパックHPより
高額車両や輸入車、スポーツカーなどでは相場より50万円以上も高く売れたという事例もあります。
大手買取店は車の買取金額をオートオークションの相場を基準にして算出し、オートオークションに売却することで利益を得ています。そのため、オートオークションの相場より低い金額での買取となります。
ユーカーパックでは次に売る業者が直接ユーザーの車を買い取るため、オートオークションを経由しません。
そのため、下記流通ルートのように、オートオークションに掛かるコストが削減でき、オートオークションの相場を基準とした買取金額より高く買取ができるようになります。
そうすると、ユーザーとしては、下記のように大手買取店利益分が乗った金額(100万円)で入札が入り、大手買取店の買取金額(85万円)より高く売れることになります。
※オークション相場100万円の車の買取提示イメージ
ユーザーが出品した車が、すぐに売れるという見込みがあれば、買取店としては確実に仕入れたいため、相場以上の金額を提示します。
そうなると、オートオークションの相場よりも高値での入札となり、大手買取店の買取金額より大幅に高く売れることがあります。
また、1回の出品で入札額が思ったよりも入らなくても、翌日以降に再度出品し、1回目の入札金額を上回ることもあります。
ユーカーパックのサービスが普及すると、車の買取サービスが始まったときから主流であったオートオークションを経由した中古車流通ルートが一変します。
メリット② 面倒な金額交渉がなく労力が少ない
複数の買取店から連絡がユーザーに直接入ることはなく、ユーカーパックのシステム上で金額が提示されるだけのため、商談する必要がなく労力も掛かりません。複数の買取店と交渉する中でのトラブルも起こらず、ユーザーにとっては労力が少ないです。
個人情報が複数の買取店に流れないというメリットもあります。
査定を受けて出品してからは、入札金額を確認し納得する金額を提示した買取店に売却の意思表示を行うだけで、後はユーカーパックが行ってくれます。
メリット③ 買取相場や査定実績を確認でき、納得のいかない金額で売れることは無い
ユーカーパックの査定を受けて出品する際には、専門のスタッフと車の相場を確認できます。それを踏まえて最低希望売却価格を設定します。
ユーカーパックのサイト上では買取・査定実績を細かく公開しており、自分の車と似たような車がどのくらいの金額で成約しているかがわかるようになっています。
それらをもとに、査定希望売却を設定するため、相場より極端に安価な金額で売れてしまうということはありません。
自分で金額を設定できるため、納得のいかない金額で売れてしまうこともありません。
設定した金額以上に入札が入った場合は自動的に売買成立となります。
万が一、売買成立後にキャンセルする場合は違約金10万円が発生しますので、売るかどうか迷っている場合は出品しないほうが良いです。
ユーカーパックの3つのデメリット
ハマれば相場よりも大きく上回って高く売れるユーカーパックですが、デメリットもあります。デメリットは大きく下記3つです。
デメリット② 査定が正確でない場合がある
デメリット③ 売れるまでに時間が掛かる
デメリット① 期待通りに入札が入らない場合がある。
車を出品しても入札金額が希望の金額まで達しない場合もあります。
必ずしも希望通りの金額が入るわけではありません。
その場合は、こちらから金額を吊り上げることはできず、売却するのであれば入札された金額内で判断する必要があります。
入札する買取店は、すぐに自社の店舗等で販売できる車を好みます。そのため、販売しやすい車には入札が集まりやすいですが、販売しにくい車には入札が入りにくいです。
具体的には走行距離が多いとか、内外装の状態が悪い車は入札が入りにくいです。
デメリット② 査定が正確でない場合がある。
ユーカーパックは全国の取次店(ガソリンスタンドなど)で査定を受け付けていますが、その際の査定が正確でないことがあります。
その理由としては、取次店の査定スタッフの熟練度が必ずしも高くないためです。
筆者の経験からも、熟練した査定スタッフを育てるには長年の時間がかかり、熟練の査定スタッフをそろえるのは容易ではありません。
ガソリンスタンド併設の取次店では、給油やメンテナンスなどのメイン業務が他にあり、そこまで時間を取れないという所もあります。
そのため、車の状態を正確に査定できず、事故車を無事故車と判断し、落札後に代金減額をめぐりトラブルになるケースもあります。
ユーカーパックでの最近の査定の多くは出張査定によるものとなり、改善傾向にあるとのことですが査定時には注意が必要です。
デメリット③ 売れるまでに時間が掛かる
ユーカーパックで実際に車を売るには、査定を受けて買取店からの入札を待つ必要があります。査定を受けてから入札を受けて売却が決定するまでは、最短で1週間程度を要します。
また、入札が希望通りに入らない場合は商談が成立しなく、車が売れません。
複数回入札を受けることはできますが、2回目以降の入札で初回の入札額を超えることはほとんどありません。数回出品するうちに時間だけ過ぎていくおそれがあります。
とにかく早く車を売りたいという方には不向きです。
中古車で購入した場合はセルフ査定は避けたほうが良い
ユーカーパックでは、従来「出張査定」か「持ち込査定」の2種類の査定方法でしたが、「セルフ査定」という新しい査定方法が開始されています。セルフ査定とはユーカーパックの「セルフ査定フォーム」に沿って、自ら車の画像などを撮って査定をすることとなります。
ただ、こちらの査定方法は中古車で購入した場合にはおすすめできません。なぜなら、車両の状態が正確に反映されない可能性があるためです。
具体的なトラブルに発展する可能性があるのは下記2つのケースです。
① 車が実は事故車であった
車が事故車(修復歴車)であるにもかかわらず、査定時に無事故車として申告し、落札後に、落札した買取業者からクレームが入るというものです。
自分の車が事故車でないということが確実にわかっていれば問題ないですが、過去に修理をしていた場合などで、事故車に該当するケースは意外とあります。中古車販売店で事故無しとして購入していても、事故車(修復歴車)であったということも結構多いです、
一般に、無事故車が事故車と判断されると、2割~3割価値が下がります。100万円の価値の車であれば、70~80万円になります。
身に覚えがなく、落札後に実は事故車であったから、代金を減額させてほしいと言われても納得できず、トラブルに発展することがあります。
② 落札後に車に不具合があることがわかった
実は車に機関系の不具合が後から見つかり、代金減額を交渉される場合があります。具体的にはエンジンやブレーキなどの大きな機関に不具合がある場合です。
小さな不具合、例えばライトが切れているとか、ベルトが消耗しているとかは対象になりません。
ユーカーパックで落札するのは業者のため、小さな不具合は修理対応するので問題ありませんが、駆動系などに掛かる大きな不具合は修理代も高額となるため、クレームになります。
これらのようなトラブルを防ぐためには、専門の査定士に見ておいてもらったほうが良く、減額等のリスクを軽減をすることができます。
新車から乗っていて、事故や不具合がないことが確実という場合は、「セルフ査定」でも問題ないですが、そうではない場合は、専門の査定士に査定をしてもらったほうが良いです。
ユーカーパックで車を売る流れは?
ユーカーパックで車を売る流れは下記ステップになります。
ステップ① 査定日程の調整
ユーカーパックの公式サイトから査定を申し込むと、サポートセンターから連絡があり、査定日程の調整を行います。
取次店に車を持ち込むか、出張査定で自宅にきてもらうかを選択します。
ステップ② 査定実施
ユーカーパックの査定スタッフもしくは取次店のスタッフにより、実車査定を受けます。
査定情報は専用タブレット端末で保管します。
査定時間はだいたい1時間かかります。
ステップ③ 出品手続き
スタッフのサポートを受けながら、サイト上に車をアップします。
また、出品する車の相場の説明をスタッフから受けながら、最低希望売却価格を設定します。
ステップ④ オークション実施
査定を受けた翌日以降でオークションが開催されます。オークションは毎日開催されており、車の情報の入力が完了していれば、好きな日に出品できます。
オークションは日中に開催されており、リアルタイムで入札状況を確認できます。
終了間際の時間帯に入札が活発となる傾向があります。
ステップ⑤ 売却決定
最低希望売却価格を上回ると、最も高い値段を提示した買取店に売却が決まります。
最低希望売却価格に届かなかった場合は、最も高い値段を提示した買取店と交渉することができます。
ユーカーパックのスタッフが間に入ってくれるため、交渉のアドバイスももらえます。
最低希望売却価格にとどかず金額に納得いかない場合は、出品をとりやめるか、再度出品するかを判断します。
2回目の出品で、初回の入札額を上回ることもあります。
ステップ⑥ 車と書類の引き渡し
売却が決定したら、ユーカーパックと車の引き渡し日を調整します。
必要書類の案内は郵送で送られてきます。車両の引き渡し日までに書類をそろえる必要があります。
必要書類は大手買取店に売却するときと同じです。車検証、自賠責保険証、印鑑証明書、実印などが必要になります。
ステップ⑦ 代金支払い
車と書類の引き渡しが完了したら、後日ユーカーパックからユーザーの指定口座に代金が振り込まれます。
売却に際する手数料などは発生しません。
ユーカーパックの口コミは
口コミ① ガリバーの査定額より2倍以上の価格で売れた
当初、大手のガリバーに査定してもらい思ってた以上に安くもちろん査定には納得出来ずほかにも査定依頼すると言うと値段じゃなくお互いの信用で売買成立だと言ってなかなか帰ってもらえず3時間も粘られました。2日後にユーカパックに査定してもらいオークションにかけてガリバーの査定額より2倍以上の価格で売れました。みん評口コミより
筆者の見解 入札する業者は人気車種や走行距離が少ないなどの、小売向きの売りやすい車を欲しがります。そのため、小売向きの車両は相場よりも高く入札される可能性が特に高いです。ガリバーの査定額より2倍というのは、差が開きすぎかと思いますが、「ハマれば高く売れる」という事例だと思われます。
口コミ② 2回チャレンジしたが、安い入札しか入らず
一括査定よりは高額買取になればと思い、オークションを利用しました。二回チャレンジしましたが、結果は相場より安い入札しかなく、とても手放すことができない
金額でした。結局、大手にこちらの倍近い金額で売却しました。みん評口コミより
筆者の見解 入札する業者はプロであり、再販が難しいと判断した車には入札をしてきません。そのため、こちらが希望する値段まで入札が入らず、売買が成立しないケースも多くあります。専門のオートオークション(ユー・エス・エスオークションなど)の成約率でも約6割程度のため、ユーカーパックでの成約率もそのくらいか、それより下とみるべきです。確実に売却したい場合は、買取店に直接依頼したほうが良いです。
口コミ③ プリウスを査定に出した方の口コミ
プリウスの査定を申し込み、査定予約日時の調整をしましたが、持ち込むガソリンスタンドの予定とうまく合わず調整に苦労しました。実際に査定を受けた際もガソリンスタンドの業務が忙しかったのか、査定に1時間以上も掛かりました。もう少しスムーズに査定ができたら良いと思います。
筆者の見解 ユーカーパックの主な査定場所は提携するガソリンスタンドです。ただし、場所によっては人手が不足していたり、たまたま来客が多いという理由で、査定に時間が掛かることがあるようです。
一部地域においてはユーザーの自宅まで出張で査定をする対応も取っているとのことで、持ち込むのが面倒という方は利用してみてはどうかと思います。
対面で商談をしたいユーザーには不向き
ユーカーパックの特徴は買取店と商談しないということです。査定後は金額の入札を待つだけで、希望の値段に達するかどうかは業者次第となります。そのため、自分で交渉したい!という人には不向きです。
また、ユーカーパックではハマれば高く売れますが、入札が希望通りに無いと売買が成立がせず、車が売れません。確実に売りたい方は、大手買取店での売却のほうが良いです。
自分の車を直接アピールして高く売りたい!という方は、一括査定サイトで査定依頼することをおすすめします。下記カーセンサーネットを利用すると、複数買取店を簡単に絞り込んで依頼することができます。
ユーカーパックで車をより高く売る方法は?
ユーカーパックで入札をする買取店は、すぐに売れそうな車を欲しがります。そのため、車の外装や内装が良い(綺麗)な状態の車は入札が入りやすくなります。車の査定時にも外装や内装は細かく見られます。
特に内装の状態は車によって大きく異なりますので、前もってチェックしておくことをおすすめします。臭いとかシミがある場合は、出来る限り手直ししておいたほうが良いです。
具体的なチェックポイントと対処方法は下記記事中の高く売るための一つの方法としてまとめていますので、参考にしてみてください。
最後に
ユーカーパックの提携買取店が8,000店を突破し、査定を行える取次店も拡大してきたことで、提携店が少ないというデメリットは解消されてきました。
実際に、利用者からも大手買取店が提示する金額よりも20~30万円高く買い取ってくれたという声が多くあり、評判が上がってきています。
ユーカーパックはガソリンスタンド等の「持ち込査定」やユーザーの自宅まで出向く「出張査定」に加え、ユーザー自身が査定を行う「セルフ査定」も加え、ユーザーの利便性の向上を図っています。ただし、「セルフ査定」は「持ち込査定」や「出張査定」が困難な場合に、勧められますが、できれば専門の査定士に見てもらったほうが良いです。
査定と出品は無料であり複数買取店からの連絡もないため、依頼するハードルは一括査定サイトより低いといえます。
「買取店からの営業電話攻勢を避けたい!」とか「交渉が苦手・・・」という方には特に適しています。
売却や乗り換えを考えている方は検討してみてはどうでしょうか。
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