車買取大手ラビットの評判はどのようなものなのでしょうか。
ラビットが特に買取で強いのは「低年式車」や「走行距離が多い車」です。
なぜなら、ラビットはオートオークション最大手の株式会社ユー・エス・エスのグループ会社であり、オートオークションに掛かるコストが安価で、その分を買取価格に上乗せできるからです。
「低年式車」や「走行距離が多い車」は、直接販売することが難しく、ほとんどがオートオークションで売却されるため、オークションコストが安価なラビットは、その分高く買い取りが可能です。
また、ラビットの店舗展開の特徴はフランチャイズ展開ということで、口コミも気になるところです。
本日は車買取大手のラビットの特徴や評判について解説していきます。
ラビットの年間買取台数は業界第4位
ラビットは全国に約150店舗を展開する車買取販売大手です。
年間の買取台数の詳細は公表されていませんが約10万台と推定されており、ネクステージ、ガリバー、ウィーカーズに次ぐ業界第4位の存在です。TVCMも積極的に行っており、全国的に知名度が高いです。
USSオートオークションを最大限活用した高価買取に強み
ラビットの強みはオートオークション最大手ユー・エス・エス(USS)のグループ会社として、同社の持つ年間出品台数200万台超えの流通データを利用した的確な買取価格提示ができるということがあります。
買取車両の大半をオートオークションに出品する買取業者にとって、オートオークションのデータを豊富に持つことは大きな強みです。なぜなら、相場を的確に予測できることにより、利益が最低限出るギリギリの所まで買取価格を上げられるからです。
ビッグモーターやガリバーは買い取った車を自社の販売店で直接販売することに力を入れていますが、それでも買い取った車の半数以上はオートオークションで売却しています。
また、ラビットはオートオークションに掛かるコストが他社よりも安価であるということも大きな強みです。一般の買取業者は出品して落札する手数料が1台あたり2~3万円程度掛かります。そのコストを抑えることで、買取価格に上乗せし他社との差別化を図っています。
それらのことより、ラビットは、自社販売が難しく、ほとんどがオートオークションに出品される「低年式車」や「走行距離が多い車」の買取に特に強いです。
ネクステージやガリバーは、利益率の高い自社販売に注力しているため、「低年式車」や「走行距離が多い車」は積極的に買取を行いません。
ちなみに、「低年式車」とは、新車登録から概ね10年以上経過した車を指し、「走行距離が多い車」とは10万キロ以上走っている車を主に指します。
「低年式車」や「走行距離が多い車」の売却を考えている方は、ラビットから見積もりを取ってみることをおすすめします。
ラビットを含めた複数の買取業者から見積もりを取得する場合は、下記カーセンサーネットすると簡単に依頼することが可能です。
リクルート社が運営しており実績があるとともに、近隣の大手買取業者を絞り込んで依頼することができます。
ラビットは店舗の大半がフランチャイズ
ラビットの店舗展開の特徴はフランチャイズであり、全国約150店舗の内9割がフランチャイズ店です。
フランチャイズとはラビット本体が直接運営するのではなく、提携する法人がラビットの看板を借りて独自に運営する形態です。
ユー・エス・エスの加盟店がラビットの看板を借りて運営している所も多く、店舗によって戦略や値段の付け方が異なります。
そのため、店長の裁量が他の買取業者より大きく、店舗によっては競合した際にスピーディに高い金額を出せることがあります。
一方で、スタッフの教育方針も各店舗によって異なります。そのため、店舗によっては対応に差異があるようです。
口コミでも対応が非常に良かったという店舗がある一方、対応が悪いという声もあります。
ラビットの販売の評判は?
ラビットではユー・エス・エスで流通する年間239万台(ラビットHPより)から検索し、欲しい車を見つけることができます。オートオークションからのダイレクト販売で流通コストを削減できるのがラビットの販売の強みです。
また、ラビットの店舗は専用の整備工場を持った所が多く、オートオークションで落とした車両を店舗で整備して販売できるという強みがあります。そのため、納車後のアフターフォローもしっかりしているとの評判があります。
ラビットはオリコンランキング持ち込買取部門1位、総合3位
ラビットはオリコンランキング中古車買取持ち込買取部門で第1位、買取総合部門で第3位と上位に位置しています。営業マンの対応が良かったという評判が多く、古い車だったが高く引き取ってくれたという口コミが複数あります。地域別では関東と東海で特に評判が良いです。
◆2025年オリコンランキング中古車買取持ち込み買取部門
◆2025年中古車買取総合部門
気になるラビットの口コミは?
ラビットの口コミは以下のようなものがあるようです。
口コミ①オークションの相場を丁寧に説明してくれ、買取金額の根拠を示してくれた。買取金額に納得ができた。手続きもスムーズで安心して売却することができた。
筆者の見解!年間200万台超が流通するユー・エス・エスのデータを分析し、適正な買取金額を出せることがラビットの強みです。生のデータをしっかりと伝えることで、ユーザーに安心感を与えています。
口コミ②出張査定で車を見てもらったが、車の細かい所までしっかりと見て評価してくれた。数社比較したいと言うと、ゆっくり考えてくださいとこちらの意志をくみ取ってくれた。しつこい電話もなく、好感が持てたので売却を任せることにした。
筆者の見解!筆者の経験からもラビットの営業マンの特徴はあまりしつこくなく、対応が柔らかいという印象でした。ユー・エス・エスという一部上場企業のグループ会社ということで、あまり強引な接客対応はしないようです。
口コミ③店の中が雑然としており、接客対応も熱心さが感じられなかった。TVCMのイメージとは異なる印象で、売却するのをやめてしまった。
筆者の見解!ラビットの店舗は大半がフランチャイズ店ということで、店舗によって接客の差異があるようです。少人数の中古車販売店がラビットの看板を掲げて買取をやっている所もあり、営業マンの教育まで手が回っていない所もあるようです。
車をより高く買ってもらうために押さえるポイントは
車をより高く買ってもらうために、前もって注意しておきたいのは「車の内装をキレイにしておく」ことです。
ラビットは買い取った車のほとんどをオートオークションに出品しますが、オートオークションの評価で内装が悪いと判断されると高い値段がつきません。
内装の評価は主に「A」、「B」、「C」の3段階で評価されますが、最低評価の「C」となると筆者の経験則では10~20万円程も下がります。
シートの汚れや、室内の臭いがひどいと「C」評価になります。
ですので、内装の汚れや臭いがひどい場合は極力落としておくことをおすすめします。市販のシートクリーナーや消臭剤を使用するレベルで大丈夫です。
タバコを吸われる方は灰皿もキレイにしておいたほうが良いです。査定時には必ずチェックされますので、前もって確認しておくことをおすすめします。
競合他社では「ネクステージ」が買取好調
ユー・エス・エスのグループ会社の強みを活かし、「低年式車」や「走行距離が多い車」に定評があるラビットですが、良質車を含む総合的には、競合大手の「ネクステージ」のほうが高値を提示する確率が高いです。
ネクステージは自社の販売が好調なことを背景に、下記グラフのように買取台数を右肩上がりで伸ばしており、ガリバーの年間買取台数18.3万台を大きく超えて25.4万台という国内トップの買取実績となっています。
直近の2024年12月~2025年8月の実績でも買取台数20.7万台(前年比108.4%)と好調を維持し、2025年度(2024年12月~2025年11月)は買取台数27万台を超える勢いです。
◆ネクステージ年間買取台数推移のグラフ
全国各地で買取店の出店も継続しており、今後もしばらくは勢いが継続しそうです。高年式や走行距離が少ないなどの自社の販売店で再販ができる車は特に高値を提示します。
実際に筆者がネクステージに車を売却した所感としては、下記3つがあります。営業のスタイルとしては、「ユーポス」のようなゴリゴリ営業するのではなく、提示する値段に自信を持っているためかスマートな接客の印象でした。
所感① 金額をはっきり提示する
所感② 提示金額が他社より高め
所感③ 契約後の減額がなく安心できる
少しでも高く売るならネクステージの査定を確認することをおすすめします。ネクステージへの査定は下記公式サイトより依頼可能です。
筆者が実際にネクステージに売却した際の詳細は下記記事にまとめていますので、良ければ参考にしてみてください。
最後に
ラビットはユー・エス・エスのグループ企業ということで、オートオークションを最大限に活用したサービスが一番の特徴です。
同業他社に比べて資金面での余裕もあり、豪華賞品が当たる買取キャンペーンも適時行っています。オリコンの評価では、接客面の評判も良いということで、安心して車を売りたいという方にも適しています。
買取規模という点では、「ネクステージ」が優位ですが、ユー・エス・エスの強みを活かした買取で車両の状態によっては高値を提示する可能性があり、売却先の候補のひとつとして検討してみることをおすすめします。








