「どんな車も買うわ」——テレビCMでおなじみのカーネクスト。廃車・事故車・動かない車でも0円以上で買い取ってくれると話題ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
実際に、カーネクストに古い車(2013年式プレマシー12万キロ)を査定依頼してみた結果、Web上ですぐに(15分程度)5万円と結果がきて、納得すればそのまま売却できるということで、非常に手軽という印象です。他社では値段がつかないもしくは2~3万円と言われていたので、5万円というのは悪くない金額でした。
一方で、注意点としては、高年式や状態の良い車は「ネクステージ」などの大手買取店のほうが高値を出す傾向にあるということです。また、契約の意思表示をした後はキャンセル料が発生するという注意点もあります。
本日は、カーネクストの仕組み・メリット・注意点・実際の口コミをもとに、中古車業界に15年所属した筆者がみていきます。
① カーネクストとは?大手買取店とは異なるターゲットに強み
「どんな車も買うわ」のCMでおなじみのカーネクストは、積極的な広告戦略を展開し、買取台数を伸ばしています。
カーネクストの最大の特徴は、実店舗を持たず、Web・電話査定を主にしており、人件費・在庫管理コストを大幅に削減し、そのコストカット分を買取価格に還元していることです。
下記のような独自の販路を持つことで、事故車・廃車・走行距離20万km超・動かない車の買取に強みを持っています。これらの車は大手買取店では買取の優先度が低いため、カーネクストのほうが条件が良い確率が高いです。
| 販路 | 対象の車 | ポイント |
|---|---|---|
| ①パーツ・鉄資源リサイクル | 走行不能・廃車レベル | 提携解体業者が部品や鉄資源として買取。だから価値「ゼロ」にならない |
| ②海外輸出 | 古い車・ディーゼル車・4WD・商用バン | 日本車の耐久性は海外で高評価。国内では値がつかない車でも輸出先で需要あり |
| ③自社オークション「Smartオークション」 | 状態がある程度良い車 | 全国1.3万社超が参加する会員制オークション。廃車業者がオークションを自社運営するのは業界でも珍しい |
この3ルートを確立しているため、「電話で車種・状態を聞くだけで相場を計算」しています。
② カーネクストの6つのメリット
店舗に出向く必要ゼロ。電話で車検証の情報を伝えるだけで、最短5分で査定額が判明。忙しい人・対面交渉が苦手な人に最適。
他社が断る車でも独自の販路があるため、必ず値をつけてくれる。処分費用を払うどころかプラスになるケースも多い。
レッカー代・廃車手続き代行・書類作成・陸送費——すべて無料。動かない車でもレッカーで引き取りに来てくれる。
ディーゼル車・4WD・ミニバン・商用バンは海外で人気。国内では低値の車が、輸出ルートで高評価。
北海道から沖縄まで全国対応(一部離島を除く)。年中無休で引き取りに対応しており、地方在住でも対応可。
カーネクストは必要書類を案内し、運輸支局での手続きまですべて無料で代行。
③ カーネクストの6つの注意点
口コミサイトやSNSで「カーネクストは悪質」と書かれる理由のほとんどは、仕組みを理解しないまま利用したことに起因しています。注意点を正確に把握しておけば、ほとんどのトラブルは回避できます。
電話で「売ります」と言った瞬間に契約成立。後悔してキャンセルすると一律3万円の違約金が発生する。書面はない。これが最大の落とし穴。
実際の調査では、普通車で他社より約6.5万円、軽自動車で約2.8万円低かったという比較結果も。状態の良い車には一括査定が有利。
査定申込み後、契約を急かす電話やショートメールが来ることがある。「検討します」と言うと繰り返しかかってくるという声は多い。
引き渡し後、入金まで原則1〜2週間。急いで現金が必要な場合は他の業者を検討したほうがよい。
自動車重量税や自賠責保険の還付金相当額が買取価格に「コミコミ」で含まれているケースがある。内訳を必ず確認すること。
1社のみの査定で進む仕組みのため、他社との相見積もりが難しい。競争原理が働かないぶん、最高値が出にくい構造でもある。
④ キャンセル料は本当に取られる?実態調査
「口頭で『売ります』と言ってしまった場合、本当にキャンセル料3万円を取られるのか?」——結論から言うと、原則として本当に請求されます。ただし、状況によって免除される例外も存在します。
キャンセル料が発生する根拠
口頭契約は法的に有効とされており、公式の利用規約(cmgroup.jp/terms/)には以下の通り明記されています。
「本サービスの利用者は、本サービスの申し込みを当社に行ってから契約解除をする場合、契約解除に伴う手数料として一律30,000円を負担するものとします。」
出典:カーネクスト利用規約 および カーネクスト 買取の流れページ
実際に請求された体験談
カーネクストで契約後にキャンセルすると30,000円かかると言われました。私は契約したその日の夜にキャンセルしました。後ほど請求書を送りますと言われましたがまだ来ておらず、きちんとキャンセルできているか不安です。
引用元:Yahoo!知恵袋(直リンク)
電話でやりとりした後に、やはりキャンセルしたいと思い電話をしたらキャンセル料30,000円が発生すると言われた。口頭契約が成立することを知らなかったので悪質では?
引用元:Yahoo!知恵袋(直リンク)
なお、支払いを無視し続けた場合は督促が来て最終的には法的措置が取られる可能性があります。
キャンセル料が免除されるケース
カーネクスト側に落ち度がある場合は無償キャンセルに応じる
「電話口での説明が不足していた」「聞き取りが不十分だった」「引き取り業者が難癖をつけてきた」など、明らかにカーネクスト側に問題がある場合は無償キャンセルを受け付けているとのこと。担当者から「キャンセル料もこちらが無理やり取りたいものではないので…」という回答もあったようです。
キャンセル料の発生タイミング一覧
| 状況 | キャンセル料 |
|---|---|
| 査定申込みをしただけ(「売ります」とまだ言っていない) | ✔ 無料でキャンセル可 |
| 査定額を聞いた段階(「売ります」とまだ言っていない) | ✔ 無料でキャンセル可 |
| 電話で「売ります」と言った後(自己都合) | ✖ 3万円発生 |
| 電話で「売ります」と言った後(カーネクスト側のミスが原因) | ▲ 免除される可能性あり |
| キャンセル料を無視・放置した場合 | ✖ 督促→法的措置の可能性 |
査定額を聞いて少しでも迷いがあるなら、その電話で「検討させてください」と言って一度切ることが大切です。「売ります」と言う前であれば費用は一切かかりません。一度「売ります」と言ってからでは、自己都合のキャンセルに3万円が発生します。クーリングオフは車の買取契約には適用されませんのでご注意ください。
⑤ 実際の口コミ・評判(良い・悪い両方)
複数の口コミサイト・Googleクチコミから収集した声を紹介します。
😊 良い口コミ
売却車種:ホンダ N-BOX
想像以上に高額での取引となり、かなり驚きました。他店も何件かまわり最後にカーネクストをうかがったのですが、圧倒的高額でした。車の状態や年式をしっかりと見て判断していただけてすごく嬉しかったうえに、安心しました。
引用元:みん評 カーネクスト口コミページ
売却車種:三菱 デリカ(走行18万km超)
走行距離18万キロ超えで外装の傷も激しかったため廃車費用を払うしかないと覚悟していましたが、カーネクストは電話一本で数万円の値を付けてくれました。処分費を浮かせるどころかプラスになり、家族での外食代に化けたので大満足です。
引用元:みん評 カーネクスト口コミページ
売却車種:トヨタ アルファード(事故車)
友人の所有する事故車を一緒に処理する際に利用させてもらったのですが、修理もできないレベルになっているものでも値段が付いたので非常に満足しています。廃車処理なども費用負担0なので、すごくいい感じだったのを覚えています。
引用元:みん評 カーネクスト口コミページ
三菱 デリカ利用者(忙しいユーザー)
一番のメリットは時間の節約ができたことです。平日は仕事、週末は子供の世話で半日潰れ店舗査定に行く余裕がありませんでしたが、カーネクストは電話とスマホの写真だけで契約が完結しました。レッカー車も自宅の狭い駐車場まで無料で来てくれ、書類のやり取りも郵送のみ。忙しい自分にとって、楽な売却方法でした。
引用元:みん評 カーネクスト口コミページ
来店しないで電話だけで話を進められたのはかなり楽でした! 車もほとんど値がつかないと思ってましたが、予想以上に金額をつけてもらえたので感謝してます! 普段忙しい人とか家庭で時間が取れない人とかでも相談しやすいサービスだと思います!
ディーゼル車ユーザー
先日ディーゼル車を一括査定にて買取してもらいました。カーネクストが一番査定額を提示してもらったことには正直ビックリしています。今度からディーゼル売る時はカーネクストでもありかなと思ってます。
引用元:みん評 カーネクスト口コミページ
😟 悪い口コミ・注意の声
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廃車手続きのため、ネットで検索したら「カーネクスト」がヒット。見積もりを送信したら、まもなく電話の着信。電話で担当者とやり取り。口頭で契約成立して、キャンセル代は3万円との案内。
口頭契約のため書面でのやり取りは最初はなし。キャンセルしたら3万円! こういう会社は書面契約をしたい方はおすすめできません。全損扱いの車両の廃車には良いかも。程度のいい車なら他のお店が良いです。
引用元:みん評 カーネクスト口コミページ
三菱 デリカ利用者
人気の高年式車であれば対面の買取店のほうが競合して値を上げてくれる可能性があります。私の場合は古い車だったので最適でしたが、売る車の状態によって使い分けが重要だと感じました。
引用元:みん評 カーネクスト口コミページ
口コミを俯瞰すると:ある調査では利用者の92.8%が「口コミ評判どおりだった」と回答し、不満を持った人は約2%という結果もあります。ただし「悪質」という声のほとんどは口頭契約やキャンセル料に関するもの——仕組みを知らずに使った人のトラブルです。事前に理解して使う分には、満足度は総じて高めです。
⑥ 買取の流れ:申込みから入金まで
車検証を手元に用意してから申込み。車種・年式・走行距離・状態を伝えるだけ。Webフォーム入力後は担当者から折り返し電話が来る。最短5分で査定額が判明。
⚠️「売ります」と言った瞬間に口頭契約成立。納得できなければその場でキャンセルすればOK(この時点なら無料)。少しでも迷いがあれば一度保留にしましょう。
車検証・印鑑証明などの書類をカーネクストの案内に従って郵送。不明点はコールセンターに相談可能。
申込みから概ね1週間以内に、指定場所までレッカー車が来て引き取り。動かない車でも追加料金なし。立ち会いが難しい場合は鍵を預けておく対応も可能。
引き渡しから原則1〜2週間で入金。手続きの進捗は発行される16桁の問い合わせ番号でオンライン確認できる。
⑦ カーネクストが「向いている人・向いていない人」
✅ こういう人には強くおすすめ
事故車・水没車・全損車を処分したい。他社に断られた・費用を請求されたことがある。
ディーゼル車・旧型4WD・商用バンなど、海外で需要がある車を持っている。
とにかく時間がない。店舗に行く余裕も、査定士と日程調整する手間もかけたくない。
地方在住で周辺に買取業者が少なく、一括査定を申し込んでも応募が来ない。
❌ こういう人には向いていない
年式が新しく状態が良い車を1円でも高く売りたい。→ 一括査定で複数社に競わせたほうが高値売却の可能性大。
売却後すぐに現金が必要。1〜2週間待てない。→ 即日・翌日入金の業者を検討したほうが良い。
きちんと実車査定をしてもらってから値段を提示してもらいたい。→カーネクストはWeb・電話査定が基本のため、実車を見ながら商談したい場合は他社大手買取店のほうが良い。
まだ売るか迷っている段階。→ 「売ります」と言わなければ費用はかからないが、しつこい営業電話への耐性が必要。
⑧ 状態の良い車・人気車種はネクステージに強み
カーネクストは「値がつきにくい車に強い」ですが、年式が新しく走行距離が少ない車・人気車種を持っている方には、大手買取店「ネクステージ」のほうが高値を出す確率が高いです。理由は、自社の大型販売店での販売好調に伴い、買取も好調(国内トップ)のためです。。
ネクステージ——自社販売だから高値を出せる仕組み
ネクステージは中古車の買取から自社販売まで一貫して行う大手業者(東証プライム上場)です。一般的な買取業者が買い取った車をオートオークションに出品して利益を得るのに対し、ネクステージは買い取った車を自社の販売店で直接販売します。オークション手数料などの中間マージンが発生しない分、その差額を査定額に上乗せしやすい構造になっています。
低走行のミニバン・SUV・輸入車・高年式の人気車種は自社販売店ですぐに売れる見込みがあるため、特に積極的な高値提示が期待できます。また、契約後の減額はしないと公言している点も安心感につながります。
事故車・廃車・不動車/走行距離が多い古い車/他社に断られた車/ディーゼル・4WD・商用バン
高年式・低走行距離の車/ミニバン・SUV・輸入車などの人気車種/1円でも高く売りたい車
① 金額をはっきり提示する——曖昧さがなく、その場ではっきりと買取額を提示するスタイル。
② 提示金額が他社より高めになりやすい——自社販売網があるため、販売価格に近い価格で買取できる。
③ 契約後の減額がない——査定士が実車を確認してから価格を決めるため安心。
カーセンサー——一括査定で複数社を一度に比較
大手買取店の中では「ネクステージ」に勢いがあり、高値を提示する確率が高いですが、年式が古いとか、走行距離が多いという車には積極的に値段提示をしてこない場合があります。
そのような場合は、オークションでの販売に強い「ラビット」や「ユーポス」に査定依頼するほうが良いです。また、多くの業者から話を聞いてみたい(競合させたい)という場合は下記リクルートが運営するカーセンサーネットを利用することをおすすめします。
カーセンサーネットは長年の実績があり、近隣の業者を簡単に絞り込んで依頼することが可能です。
⑨ まとめ
カーネクストは「悪い業者」ではありません。ただし、「誰にでも最適な業者」でもありません。
このサービスが革新的なのは、「誰も価値をつけなかった車に価値をつける」仕組みを作ったことです。パーツ・輸出・自社オークションという3つの販路を組み合わせることで、廃車同然の車でもゼロ以上の値をつけられる——従来にも一部業者は対応していましたが、全国規模で対応する業者はほとんどありませんでした。
古い・傷がある・動かない・事故車 → カーネクストに電話を
高年式・人気車種・低走行距離 → ネクステージへ
複数社を比較したい → カーセンサー一括査定(無料)を活用
「車の状態によって業者を選ぶ」——これが中古車売却で後悔しないための、シンプルな答えです。
⑩ よくある質問(FAQ)
Q. 本当に0円以上で買い取ってもらえるの?
原則0円以上というのは本当です。ただし実際に0円(タダで引き取り)になるケースも少なくありません。重要なのは処分費用を払わずに済むという点で、廃車費用を請求されるよりは有利です。
Q. 査定だけ申し込んで断ることはできる?
できます。査定額を聞いた段階では費用は発生しません。ただし、その電話で「売ります」と言った瞬間に契約成立となります。断る場合はその電話内でハッキリ断ること。後から「やっぱりやめます」だとキャンセル料3万円が発生します。
Q. 口頭契約でキャンセルしたらどうなる?
自己都合のキャンセルには一律3万円の契約解除手数料が発生します(利用規約より)。無視し続けた場合は督促が来て、最終的には法的措置が取られる可能性があります。ただし、カーネクスト側のミスや説明不足が原因の場合は免除されるケースもあります。
Q. 車検切れ・廃車状態でも引き取ってもらえる?
はい。車検切れ・バッテリー上がり・走行不能の車でもレッカー車で無料引き取りしてもらえます。動かない車でも追加費用は発生しません。
Q. 還付金はどうなる?
自動車税は別途返金されるケースがありますが、自動車重量税と自賠責保険の還付金相当額は買取価格に含まれているケースが多いです。査定時に担当者へ「内訳を教えてください」と必ず確認したほうが良いです。
※本記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています。サービス内容・規約は変更される場合があります。最新情報はカーネクスト公式サイトでご確認ください。口コミは各引用元サイトへの投稿をもとに掲載しています。

