全国に239店舗(2020年1月現在)を展開する車買取大手「アップル」の評判はどのようなものでしょうか。
買取価格は高いのでしょうか?安いのでしょうか?
結論から言うと、アップルの買取価格は「ビッグモーター」や「ガリバー」に比べて安いことが多く、際立って高いということはありません。
一方、アップルはオリコン顧客満足度ランキングで5年連続1位(2014年~2018年)、2019年は売却手続き部門1位となるなど、顧客満足度が高いという評判があります。
買取価格が他社に比べて高いわけでもないのに顧客満足度が高い理由は、「接客対応が丁寧で安心度が高い」ということがあります。
アップルは「しつこい営業はしない」と宣言しており、即決を迫る他社が多い中、ゆっくりと考えてから判断したいというユーザーからの評判が良いです。
本日は、全国的にも知名度が高い「アップル」について、中古車業界に15年所属した筆者が解説します。
オリコン上位常連の老舗買取店アップル
アップルは1989年の創業以来30年の歴史を持つ車買取の老舗で、全国に239店舗を展開する車買取大手です。
アップルは2014年~2018年オリコン満足度調査ランキング車買取部門で5年連続1位になるなど、顧客満足度が高いとの評判があり、直近の2019年調査でも下記のように総合2位となっています。
※2019年車買取会社ランキング オリコン調べ
アップルの顧客満足度が高い理由は、主に「担当者の接客力」、「売却手続き」となっており、接客対応の良さが評判の良さにつながっています。
車の買取は金額が高額ということもあり、接客対応や手続きの正確さを求める方が多いです。そのような方から特にアップルは評判が良いです。
アップルの評判が良い3つの理由
評判の良い理由① しつこい営業が無い
昔から車の買取営業はしつこい!というイメージがあり、実際買取店によっては厳しいノルマから、強引な営業を行う買取店が今でもあります。
買取店の営業マンは契約をどれだけ取られるかということが、自身の評価、給料に反映されます。
近年は車買取の競合が激しく、営業マンとしては一刻も早く契約を取りたいという一心から、しつこい営業につながるケースがあります。
具体的には、「この金額まで出しますから今すぐ他社を断ってください!」とか「相場が下がりますから今すぐ決裁者(ご主人・奥様など)に確認をして返事をください!」などというセリフで、即決を求められるケースは多いです。
そんな業界の中で、アップルは「しつこい営業はしない」と宣言しており、そのことが評判の良さにつながっています。
筆者の経験則でも、アップルの営業マンは物腰の柔らかい人が多く、無理に即決を迫るような人はいませんでした。
評判の良い理由② 査定金額・書類について納得いくまで説明する
中古車の査定金額というのは明確な基準があるものではなく、各社様々の基準を持っていて統一されていません。
そのため、極端に安い(あるいは高い)値段を提示されても、その金額が妥当かどうかはユーザーにはわかりません。
そんな査定金額の根拠をアップルはユーザーが納得するまで説明してくれます。
具体的な説明方法としては、オートオークションの相場と小売価格(販売価格)の説明と自社でかかるコストから、査定金額の算出理由を説明してくれます。
また、売買に関する書類についても納得するまで説明してくれます。
中古車の売買に関する書類は、印鑑証明書など普段あまり触ることのない重要書類が必要です。
買取店の中には、「とりあえず書類をそろえてください」としか伝えず、使用目的や取得方法などを全く説明しないところもあります。
引っ越しが多いとか結婚して名前が変わっている、所有者が死亡している、などユーザーの状況によっては、書類が複雑となることもあり、しっかりとした説明がないと2度手間の取得やユーザーの不信感につながることもよくあります。
必要書類をきちんと説明することは、当たり前といえば当たり前ですが、意外とできていない買取店も多いです。
アップルではそのような対応をきちんと行うことで、ユーザーの満足につなげています。
評判の良い理由③ 査定したからといってすぐに売らなくてもOK
多くの買取店では査定時に「すぐに売ってほしい」と迫られます。
理由は、すぐに買い取ってオートオークション等で販売し、利益を得たいためです。
すぐに売ってもらう見返りとして高値を提示することが多いため、ユーザーに取ってのメリットもないわけではないですが、売買に慣れていない方は恐怖を感じることもあります。
また、ゆっくり他社を比較したいと思っていても「他社を断ってください!」と言われ、比較できないケースもあります。
買取店の押しに負けてすぐに売ってしまうことで、「実は金額が安かった」とか「実は車を乗り続ける必要があった」など、ユーザーの不利益や契約キャンセルにつながる場合もあります。
アップルでは、すぐに売らなくてもOKということで、「じっくりと考えてから売却したい」というユーザーの思いに対応し、安心感を与えています。
高く売りたい場合は複数買取店を比較する。おすすめは「ビッグモーター」
接客の評判が良い「アップル」ですが、買取価格については際立って高いということはありません。
アップルはグループ会社で海外展開を積極的に行っていることもあり、輸出向けの車両を他社よりも高く買い取ることがありますが、「ビッグモーター」や「ガリバー」のほうが高値を付けることが多いです。
とにかく1円でも高く売りたいという場合は、他社買取店を比較したほうが良いです。
筆者の経験則や付き合いのある買取店の話を踏まえると、現状では「ビッグモーター」が高値を提示する確率が高いです。
「ビッグモーター」が高値を提示する理由は、自社の大型販売店で直接販売するため、流通マージンを削り買取金額に反映できるためです。
「ビッグモーター」は販売台数が日本一であり、売上規模も4,600億円と拡大する中で、成長戦略を継続しています。
その中で大型販売店の在庫を確保するため、買取強化を続けています。
ただ一方で、ビッグモーターは大型販売店に展示しにくい「内外装が汚い」とか「走行距離が多すぎる」、「年式がかなり古い」という車は積極的に高値を提示してきません。
そのような車は、オートオークションでの売却に強みがある「ユーポス」や「ガリバー」に依頼したほうが高く売れる確率が高いです。
ビッグモーターについて詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
買取店に査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すれば、簡単に買取店を絞り込んで依頼することができます。
カーセンサーネットを経由して申し込むことにより、依頼される買取店は競合があると思うため足元を見られることもありません。
メールでのやり取りも可能です。
複数買取店を比較するのは面倒だから避けたいけど、高くは売りたい!という場合は、「オークション方式の買取サービス」を試してみることをおすすめします。
「オークション方式の買取サービス」とは、近年台頭してきている新しいサービスであり、ユーザーの車を欲しい全国の買取店(販売店)がネット上のオークションで入札することで、高く売れるというサービスです。
ユーザーは1度の査定を受けるのみで、後はオークションの開催を待つことで手間が少ないというメリットもあります。複数買取店との交渉はありません。
「オークション方式の買取サービス」を提供する「セルカ」は、全国6,000の買取店からの入札を見込むことで、高値での売却につなげており、近年利用者数を増やしています。
売却実績の一例では、下記のように他社より47万円も高く売れたという実績もあります。
希望する金額まで入札が入らず売買が成立しないという場合もありますが、査定料や出品料は無料であり、時間に余裕がある方は試してみてはどうでしょうか。
最後に
車の売却は大きな金額が動く取引であり、査定金額も大事だけど、トラブルなく気持ちよく売ることのほうがより大事、と考える方は多いです。
そのような方々にアップルの評判は良いです。
査定金額は「ビッグモーター」や「ガリバー」に劣る印象ですが、他社の金額を正直に伝えることで、査定金額を交渉することも可能です。
車の売却や乗り換えを考えている方は、売却先候補の1社に含めることを検討してみてはどうでしょうか。
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