カー用品販売大手のオートバックスが提供するカーリース「まる乗り」はどのような特徴があるのでしょうか。
近年は、トヨタやホンダなどのメーカーもカーリースに力を入れる中、オートバックスも積極的にテレビCMを打つなどし、カーリースのサービスに力を入れています。
オートバックスのカーリース「まる乗り」の主なメリットは下記4つです。
メリット② 車両のカスタマイズが可能
メリット③ メンテナンスを全国店舗で受けられる
メリット④ カー用品がいつでも10%OFF
一方、注意点としては下記3つです。
注意点② 走行距離の制限がある
注意点③ 任意保険料は含まれていない
本日は、オートバックスのカーリース「まる乗り」について、メリットと注意点を中心にみていきます。
オートバックスのカーリース「まる乗り」の主なメリットは下記5つです。
メリット① 利用料が安め
「まる乗り」の月額利用料について、「トヨタVOXY」「ホンダVEZEL」で比較してみると、他社カーリースの料金より安価な設定となっています。
※7年(84カ月)契約、車両は標準色、ナビ無し、メンテナンスはライトパックを選択
安価な料金設定の理由は、車両の残価を高めに設定しているということと、メンテナンスを自社で行うことでコストを抑えているためです。
また、「まる乗り」では中古車のカーリースも行っており、中古車を利用することで新車よりも利用料を抑えることも可能です。
メリット② 車両のカスタマイズが可能
カーリースというと車両のカスタマイズは不可ですが、「まる乗り」では車検を通る範囲でのカスタマイズは可となっています。
利用開始時に、好みのアルミホイールやオーディオに変更し、リースに組み込むことも可能です。
契約終了の返却時にも、ノーマル(純正パーツ)に戻す必要はなく、カーリースを利用しながら自分好みにカスタマイズしたいという要望に対応しています。
メリット③ メンテナンスを全国店舗で受けられる
「まる乗り」の利用料には定期的なメンテナンス料金が含まれており、メンテナンスを全国500以上の各店舗で受けられます。
オートバックスの店舗網は全国をカバーしているため、急な転居や出張時等にも対応できるのはユーザーとしては安心できます。
また、メンテナンスの内容は下記のようになっており(7年契約時)、一般的なカーリースの上位のメンテナンスパッケージと同等となっています。
・エンジンオイル交換14回分(年2回)
・オイルフィルター交換7回分(年1回)
・エアコンフィルター交換7回分(年1回)
・ワイパーゴム交換7回分(年1回)
・ブレーキオイル交換2回分
・12カ月点検4回分
・車検2回分
メリット④ カー用品がいつでも10%OFF
「まる乗り」利用中は全国のオートバックス店舗でのカー用品が10%OFFとなります。
車を維持していると何かと必要になる、ちょっとした小物や洗車グッズ、消耗品などがいつでも10%OFFというのは、ありがたいです。
一方で、「まる乗り」の注意点は下記3つです。
注意点① 中途解約不可
一般的なカーリースと同様ですが、契約期間中(1年~7年)の中途解約は不可となっています。
どうしても中途解約したいという場合は、違約金(精算金)を支払う必要があります。
ただし、「まる乗り」で新たに車を乗り換えるという場合は中途解約ができるということになっています。
注意点② 走行距離の制限がある
「まる乗り」の初期条件での走行距離制限は月あたり500キロとなっており、他社カーリースの月あたり1,000キロという制限より短いです。
500キロというと年間6,000キロであり、都市部であれば問題なさそうですが、通勤や通学で利用するという場合は、注意が必要です。
初期条件の500キロを変更することもできますが、利用料が高くなります。
契約終了時に制限距離を上回った場合には、追加で精算金が必要となります。
注意点③ 任意保険料は含まれていない
近年は、トヨタのサブスク「KINTO」やホンダのサブスク「Hondaマンスリーオーナー」のように、月の利用料に任意保険料が含まれるサービスもありますが、「まる乗り」の利用料に任意保険料は含まれていません。
任意保険を付帯する際は、ユーザー自身で契約をするか、「まる乗り」の利用期間と同期間の任意保険をリース料に含める契約するかが必要となります。
リース料に含む契約とする場合は、長期契約の任意保険となり、下記のように保険料が一定というメリットがあるものの、無事故時の保険料割引がないことや保険会社の見直しができないというデメリットがあります。
※オートバックス公式サイトより
任意保険料コミのカーリース「KINTO」
長期契約の任意保険を利用料に組み込むということでなく、初めから利用料に任意保険が含まれているカーリースとしてトヨタの「KINTO」があります。
「KINTO」では、車両代や諸費用・税金・メンテナンスに任意保険料も含まれており、任意保険をユーザー側で検討・契約する必要が無いというメリットがあります。
「まる乗り」と「KINTO」で同車種(VOXY)の利用料を比較すると、下記表のように7年契約で月4千円ほど「KINTO」のほうが高いです。
※7年契約、車両は標準色、ナビ無し、KINTOは初期費用フリープラン選択時
ただし、「KINTO」には任意保険料が含まれているため、月々の任意保険料が4千円以上掛かるのであれば、「KINTO」のほうが経済的と言えます。
また、「KINTO」の任意保険料には対物・対人のみでなく、自車も補償される車両保険も付いているため、任意保険料が高額となりやすい若い方や保険等級が低い方には特にメリットがあります。
定期的なメンテナンスについても、タイヤやバッテリーなどの消耗品までカバーしている「KINTO」のほうが充実しています。
メンテナンスの拠点数も全国のトヨタディーラーでカバーしています。
「KINTO」について、詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください
「KINTO」の車種毎の料金等は下記公式サイトで確認できます。
中古車相場高騰の中、乗っている車を高く売るには複数買取店を比較する
カーリース利用を検討しており、今乗っている車を高く売るには複数買取店を比較したほうが良いです。
世界的な半導体不足に伴う新車の納期遅れにより、中古車市場が高騰しており、次に販売しやすい高年式や走行距離の少ない良質車は特に高値が提示されます。
オートバックスも買取に力を入れていますが、高く売宇るには自社での販売好調で勢いがある「ビッグモーター」もしくは「ネクステージ」を含めて比較することをおすすめします。
「ビッグモーター」「ネクステージ」は自社販売店の在庫拡充のため、内外装がキレイなどの販売店向きの車は特に高く買い取ります。
一方、低年式・走行距離が多いなどの販売店で売れにくい車は積極的に値段を提示してこないため、そのような場合はオークション販売に強い「ユーポス」もしくは「ラビット」を含めたほうが良いです。
複数買取店を検索、査定依頼する際はリクルート社が運営する下記「カーセンサーネット」を利用すると買取店を簡単に絞り込んで依頼できます。査定料や成約料は無料です。
最後に
オートバックスのカーリース「まる乗り」では、自社でのメンテナンスに注力することや車両のカスタマイズを可能とすることで、他社との差別化を図っています。
近隣にオートバックスがあり、ちょくちょく利用する方にはメリットが大きいです。
一方で、中途解約ができないとか走行距離の制限がある、任意保険料は別契約となる等の点は他社カーリースと同様です。
契約期間は1年~7年の間で選択できますが、短期間利用や急な転居(異動)が発生する方には向かないため注意が必要です。