事故車買取実績3年連続NO1の株式会社タウが展開する中古車販売店「カーテンダー」とはどのような特徴があるのでしょうか。
株式会社タウは一般ユーザーの知名度は低めですが、年間10万台以上の買取実績があり、ビッグモーター・ガリバー・ネクステージの大手3社に次ぐ実績を持っています。中古車業界では名が知られている老舗でもあります
タウは、従来買い取った事故車をそのまま販売するのが主でしたが、近年は買い取った車の中で程度の良いものだけを厳選して、中古車としての販売を強化しています。
株式会社タウの中古車販売店「カーテンダー」の魅力は主に下記3つです。
魅力② 保証料が安め
魅力③ 外装がキレイ
一方で注意点としては、在庫が少ないという点があります。
本日は、事故車買取大手株式会社タウが運営する「カーテンダー」について、実際にカーテンダーの店舗に訪問した上での所見を踏まえて、中古車業界に15年所属した筆者がみていきます。
カーテンダーは、2023年6月現在で埼玉・千葉・静岡・愛知・大阪・広島・佐賀の7カ所で展開しており、今後全国に順次拡大していくとのことです。
そんなカーテンダーの魅力や注意点についてみていきます。
カーテンダーの魅力3つ
魅力① 販売価格と諸費用が安め
カーテンダーは中古車販売参入としては、後発であり知名度を上げていくためにも販売価格をおさえた戦略としています。
年間10万台超えの買取車両の中から、安価で販売できるものだけを厳選しているということから、販売価格の設定にはかなりこだわっています。
また、販売時の諸費用(登録代や整備代などの付帯費用)についても、安めです。
具体的な諸費用としては10~20万円程度であり、他社大手の「ビッグモーター」や「ネクステージ」に比べるとかなり安い設定になっています。
車両ごとの諸費用については、グーネットの支払総額から車両価格を引いた金額(下記例だと226万円-210万円=16万円)となります。
※グーネットより
魅力② 保証料が安め
カーテンダーでは販売時に1年間の無料保証を付けていますが、無料保証の内容はエンジン・ミッション周りに限定されており、より広範囲の保証を付ける場合は有償となります。
有償の保証は「スタンダード」と「プレミアム」の2種類があり、「スタンダード」で約300項目の保証部品となり、「プレミアム」では「スタンダード」の保証に電装系部品を加えたものとなります。「プレミアム」は約410項目の保証部品で業界最高水準でありながら、価格を抑えた料金設定となっています。
各プランの保証料は登録年数や走行距離に応じて細かく分かれており、下記(一部抜粋)のような料金体系となっています。
※初年度登録から5年以内車両
2,000CCの普通車クラスであればプレミアムでも年間約3万円程度となり、他社大手の「ビッグモーター」や「ネクステージ」よりも安価な設定となっています。
魅力③ 外装がキレイ
カーテンダーの母体である株式会社タウが買い取る車は修復の程度が様々であり、販売店に展示する車は少しの加修(修理)で直せる車両を厳選しています。
そのため、ちょっとしたキズやへこみは修理済みであり、外装状態が非常にキレイです。
他社大手「ガリバー」や「ビッグモーター」は基本的に買い取った状態のまま展示しており、小さなキズやへこみはそのままで納車され、修理する場合は有償となります。
中古車といえども、外装の状態にはこだわりたいという方に適しています。
上記のような魅力がある一方で、「カーテンダー」で購入検討時の注意点は下記2つです。
注意点① 在庫が少ない
カーテンダー全店での在庫は約100台(2023年6月現在)ということで、他社大手に比べて保有台数が少ないです。
また、在庫は輸入車から国産高級車、軽自動車まで、様々なメーカー・車種で構成されているため、特定の車種で探したいという方には不向きです。
カーテンダーは全国で店舗網を拡大予定とのことから、伴って在庫が拡充していけば幅広いニーズに対応できるかと思われます。
注意点② ローン金利は5.9%
カーテンダーで車両購入時にローンを組むという際のローン金利は5.9%ということです。
他社大手「ビッグモーター」や「ネクステージ」、「ガリバー」などの8~9%というローン金利よりは安めですが、銀行や信用金庫の安いローン金利よりは高めです。
カーテンダーでローンを組むメリットとしては、手続きが簡単であることと、ローン審査が比較的通りやすいということがあります。
AI査定で瞬時に査定額がわかる
カーテンダーでは「AI見積もり」という、スマホで車両状態を入力すると瞬時にAIが買取査定額を見積もってくれるというサービスも行っています。
筆者も実際に試してみましたが、車両画像6枚と車検証情報を入れるのみで、3分程度で買取査定額が提示されました。
今回試した車両(2010年オデッセイ アブソルート)の査定額は29.3万円となり、同じ車をビッグモーターに問い合わせた際の査定額30~35万円とほぼ同等の査定額であり、精度としては悪くない印象です。
個人情報の入力も不要であり、自分の車がだいたいどのくらいの査定額なのかを調べるには重宝すると思います。
ただ、査定額はあくまでアプリ上での見積もりであり、実際に買い取ってもらう場合には実車を確認してもらう必要があります。
接客スタイルは丁寧
今回、筆者が実際にカーテンダーの店舗に訪問した際の接客対応は非常に丁寧でした。
あくまで、カーテンダーは後発の参入であり、車両の価格や状態にはこだわっているとのことで、ゆっくり検討してくださいというスタイルでした。
ガツガツ車両を売り込んでくるビッグモーターやネクステージとは対照的な販売スタイルです。
しつこい営業は苦手とか、ひとりでゆっくり車を見たいという方には適していると思われます。
今乗っている車を高く売る方法3つ
高く売る方法① 複数買取店を比較する
乗り換えを考えており、今乗っている車を高く売りたい場合は、「カーテンダー」でも買取してくれますが、少しでも高く売るためには複数の買取店を比較したほうが良いです。
比較する買取店としては、自社販売が好調な「ビッグモーター」と「ネクステージ」を含めて比較することをおすすめします。
自社で販売向きの年式が新しいとか、走行距離が少ないという車は特に高く買い取ります。
一方、販売店向きでない低年式や走行距離が多い車は積極的に値段を提示してこないため、その場合は「ユーポス」や「ラビット」を含めて比較したほうが良いです。
直近では、新車の納期遅れが改善してきており、伴って中古車相場が下落していますので、売却を検討している方は早めの行動をおすすめします。
複数買取店に査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると、簡単に絞り込んで依頼することができます。
高く売る方法② オークション形式の買取サービスを利用する
複数買取店を比較することで高く売れる一方で、営業電話が頻繁に掛かってくるとか交渉が面倒というデメリットもあります。
買取店を比較するのは面倒だし、営業電話を受けたくないという場合は、近年利用者が増加してきている「オークション方式の買取サービス」という手法があります。
「オークション方式の買取サービス」とは、ユーザーの車に興味がある買取店が、ネット上のオークションで競り合うことで、高く売れるという買取サービスです。
1度査定を受けた後は、オークションの開催を待つのみで買取店との交渉は不要です。
「オークション方式の買取サービス」を展開する「ユーカーパック」は全国の提携店最大8,000社から入札を受けることができ、ハマれば驚くほど高く売れるという評判があります。
出品者が設定する最低落札価格まで入札が入らず、売買が成立しないという場合もありますが、査定料や出品料などの手数料は無料です。
査定・出品は下記公式サイトから依頼できます。
ユーカーパックの詳細は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
高く売る方法③ 株式会社タウに依頼する
株式会社タウは主に事故車買取で25年の実績があり、どんな車でも買い取ることに定評があります。
高年式や車両状態の良い車は大手買取店のほうが強いですが、ちょっとした修理が必要である車、不具合がある車、不動車等の買取には大手買取店よりも高く買い取るケースが多いです。
世界124か国に販売するという、他社にはないネットワークを活用し、他社では買取が難しい車両の買取にも対応しています。
また、大手買取店では通常行わない、自動車税や自賠責保険料の還付も行っており、ユーザーからの評判も良いです。
タウへの査定依頼は下記公式サイトから可能です。
最後に
カーテンダーは母体である株式会社タウの豊富な買取実績を背景に今後規模を拡大していく予定です。
自社でエンジンオイルを開発したり、安価コーティングを提供するなど、他社にはない差別化も図っています。
中古車販売実績を伸ばしていくため、各種サービスを拡充しているとのことで、中古車を検討している方や近くに店舗があるという方は、検討先のひとつに加えてみてはどうでしょうか。