
新型の16代目クラウンシリーズは、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」と登場してきて最後のモデルとなる「クラウンエステート」が販売開始されました。地域によっては、販売開始初日で割り当て分は売り切れとなるなど、注目度は非常に高いです。
実際に地域のトヨタディーラー(トヨタカローラ千葉)で話を聞いたところ、ディーラーに割り当てられている初回注文受付分はすぐに埋まってしまい、抽選での販売となるとのことです。
「クラウンエステート」は、他のクラウンシリーズと同様に、ディーラーでの販売のみならず、トヨタのサブスク「KINTO」 でも取り扱いが開始されています。
本日は、新型クラウンシリーズ最後のモデル「クラウンエステート」の見積もりとともに、「KINTO」での利用料を含めてみていきます。
クラウンエステート見積もりレビュー、値引きはほぼゼロ
下記が実際のクラウンエステート(ハイブリッド)の見積もりです。
クラウンエステートのグレードは「ハイブリッド」と「プラグインハイブリッド」の2グレード構成となり、それぞれ車両本体価格が「ハイブリッド」は635万円、「プラグインハイブリッド」は810万円となっています。
オプションとして、下記を付けて、総額約680万です。
・パノラマルーフ 110,000円
・ETCセットアップ 2,750円
・盗難防止機能付きナンバープレート 6,710円
・ガラスウロコガード 13,200円
・プレミムコーティング 160,600円
・セーフティコード(ガラス4枚) 11,000円
・フロアマット(エクセレントタイプ) 67,100円
・サイドバイザー 35,200円
・前後方ドライブレコーダー 62,700円
最低限のマット、バイザーのみとすると約650万となります。ただ、パノラマルーフはリセール時にプラス評価となるので、付けておくと良いかと思います。ナビ(コネクティッドナビ)やETCは車両本体価格に含まれており、オプションとして選択できるものは、他の車種より少なくなっています。
内装は「ブラック(黒)」「サドルタン(茶)」の2種から選べ、どちらも追加費用はかかりません。標準のタイヤサイズは235/45R 21となりますが、225/45R 21に変更することも可能で、変更すると6,600円安くなります。
値引きに関しては、今回見積もりをもらったトヨタカローラ千葉では、車両本体価格の値引きはなく、コーティング費用(160,600円)の値引きのみということでした。こちらは地域の販売店によって若干異なりますが、大きな値引きは見込めないと思っていたほうが良いでしょう。
カラー構成は5色
外装色のカラー構成は下記5色となり、プレシャスホワイトパールとエモーショナルレッド、プレシャスブロンズはオプションカラーで別途55,000円がかかります。中古車でのリセールを考えると、プレシャスホワイトパールかブラックを選択したほうが良いです。
残価設定型ローン利用時には割賦手数料に注意
購入時に近年主流となっている残価設定型ローン(今回は5年)を利用した場合の、支払額は下記となります。
残価設定型ローンは、契約終了時(5年後)の車両の残存価値(残価と言います)を差し引いてローンを組むため、月々の支払いが安価になるというメリットがある一方で、据え置いた残価にも金利がかかるため、支払総額が高いというデメリットがあります。
また、据え置かれる残価(今回で言うと2,032,000円)は、その時点での中古車相場よりも低いことが多いため、注意が必要です。契約終了時に残価がその時点での中古車相場より安い場合は、ディーラ―に車を戻すのではなく、他の中古車買取店に売却したほうが良いです。
他の中古車買取店に売却しても大丈夫なのか?と思われる方もいるかもしれませんが、契約上、車をディーラーに戻さなければならないということはなく、問題ありません。
ローンを組む場合は、必ずしもディーラーで残価設定型ローンを組む必要は無いため、金利の安い銀行や信用金庫などの自動車ローンを利用すれば、そちらのほうが支払総額を抑えられます。ただし、銀行や信用金庫の自動車ローは「審査が厳しい」とか「手続きが面倒」というデメリットがあります。
抽選に当たれば納期は約2~3カ月
千葉トヨタカローラでは、クラウンエステートの初回受注数は店舗で50台と決まっており、注文数が上回ることが予想され、販売は抽選となるとのことです。抽選に当たり、正式に注文が通れば納期は約2~3カ月とのことです。地域によって初回受注の割り当ては異なりますが、正式に注文が通れば同様の納期となるようです。
残価設定型ローンよりもKINTOのほうが経済的にはオトク
クラウンエステートはトヨタのサブスク「KINTO」での利用も開始されています。「KINTO」では契約期間が3年、5年、7年と定められますが、契約期間内の車にかかる維持費(点検整備費用、車検費用、税金、任意保険費用)が含まれます。「KINTO」に含まれる任意保険は車両保険も含まれており、保険契約などにかかる手間が無いというメリットがあります。
クラウンエステートを残価設定型ローンで購入した場合と、「KINTO」で利用した場合の費用の比較例は下記となり、「KINTO」利用の方が支払総額で約50万円安価となります。
※任意保険料、車検費用、定期点検整備費用は概算
上記の試算では、任意保険料を年間10万円と仮定しているため、任意保険が高額となりやすい若い方や保険等級が低い方で、年間10万円以上かかるという場合は、「KINTO」のほうがよりメリットが出ます。
「KINTO」の詳細価格等については下記公式サイトから確認できます。
今乗っている車を高く売るには複数買取店を比較する
クラウンエステートへの乗り換えを考えており、今乗っている車を高く売るには複数の買取店を比較したほうが良いです。
直近2025年2月においては、オートオークション最大手ユー・エス・エスオークションでの取引平均価格が過去最高となるなど、中古車相場が高騰しています。
各ディーラーでも買取を強化していますが、高値を提示する確率が高いのは自社販売が好調である「ネクステージ」です。自社の販売店の在庫拡充のため、年式が新しいとか、走行距離が少ないという再販向きの車は特に高く買い取ります。
一方で、販売向きでない低年式や走行距離が多い車は積極的に値段を提示してこないため、そのような場合は「ユーポス」、「ラビット」を含めて比較したほうが良いです。
複数買取店に査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると、簡単に絞り込んで依頼できます。査定料は無料です。
複数買取店を比較するのは面倒だし、営業電話を受けたくないという場合は、近年利用者が増えてきている「オークション方式の買取サービス」という新しいサービスがあります。
「オークション方式の買取サービス」とは、ユーザーの車に興味がある買取店が、ネット上のオークションで競り合うことで、高く売れるという買取サービスです。
1度査定を受けた後は、オークションの開催を待つのみで買取店との交渉が不要です。
「オークション方式の買取サービス」を展開する「ユーカーパック」は全国の提携買取店最大8,000社から入札を受けることができ、ハマれば驚くほど高く売れるという評判があります。
人気車種や状態の良い車は特に高く売れる可能性があります。
出品者が設定する最低落札価格まで入札が入らず、売買が成立しないという場合もありますが、査定料や成約料などの手数料は無料であり、時間に余裕がある方は試してみてはどうでしょうか。
査定は下記公式サイトから依頼できます。
最後に
クラウンエステートは、当初こそ2023年度中に発売される予定でしたが、認証不正問題の発覚により市場投入が遅れ、ようやくの販売開始となりました。
他のクラウンシリーズに劣らず注目度が高く、ディーラーの話ではどの地域でも初回注文受付分はすぐに埋まるだろうとのことです。
購入を検討されている場合は、KINTOでの取り扱いも開始されているため、ディーラーの諸条件とKINTOでの利用料を比較した上で、条件の良いほうを選択することをおすすめします。