車を買ってから付けたパーツや付属品は売るときにはプラスになるのでしょうか。結論から言うとほとんどのパーツ、付属品は一部のものを除いて売却時のプラス査定とはなりません。
例えば、メーカー純正のナビゲーションを高額な社外品のナビゲーションに付け替えてもほとんどプラスになりません。
本日は車の売却時によく聞かれるパーツ、付属品の評価について、中古車業界に15年所属した筆者が解説します。
メーカー純正品が社外品より高評価
車のパーツ、付属品の種類は多岐に渡ります。中には数十万以上する高価なものもありますが、車の売却時にはプラスとなるのでしょうか。
車のパーツ、付属品はメーカー純正のものとそうでないもの(社外品といいます)に分かれます。メーカー純正とは、新車時から付いているものです。
車業界の慣習として、ほとんどの場合メーカー純正品のほうが社外品よりも高評価となります。なぜなら、次に販売する時に売りやすいからです。
車の査定時に影響があるパーツは大きく下記の3つです。極端に言うと、それ以外のパーツはほどんど買取の査定には影響しません。
①カーナビゲーション
ナビが付いてない車に後から社外ナビを付けた場合はプラス査定となります。ただし、オンダッシュ(ダッシュボードの上に取り付けるタイプ)のものやポータブルのものはプラス査定にはなりません。
ナビゲーションはメーカー純正のものが最も評価が高く、高級車の純正ナビゲーションを社外ナビゲーションに変更した場合は、マイナス査定となります。
また、メーカー純正のナビが使い勝手が悪いため、追加で社外ナビゲーションを付けた場合でもプラス評価とはなりません。
②アルミホイール
純正のインチサイズ(ホイルの外径の大きさ)と同一サイズの社外アルミホイールを付けた場合は、ほぼプラス査定になりません。
純正のアルミよりもインチサイズが大きい社外アルミホイールを付けた場合は基本的に若干プラス(5~10万円程度)となります。例えば純正アルミが16インチで社外の19インチアルミホイールを付けた場合などです。
逆にサイズが小さくなったり、デザインが奇抜(業者の主観)すぎたり、車検に通らなかったりする場合は、マイナス査定となります。
純正ホイールがある場合は、アルミホイールのみ外して別で売却したほうが良いケースもあります。高額なアルミホイールはパーツショップで高価買取してもらえる場合があるため、問い合わせてみることをおすすめします。
③エアロパーツ
エアロパーツはプラス査定となります。ただし、派手すぎるもの(業者の主観)や車検が通らないエアロパーツはマイナス査定となります。メーカー純正のエアロパーツは次に販売しやすいため大きくプラス査定となります。
社外のエアロパーツは好みが別れることが多く、派手なものよりもシンプルなもののほうが再販する時に売りやすくプラス査定になりやすいです。
改造パーツはプラス査定となるのか
改造パーツといっても範囲が広いですが、マフラーや足回りを換えているくらいであれば、査定にほとんど影響しません。ただし、車検に通らない場合はマイナス査定となります。その場合でも純正パーツがあれば大丈夫です。
エンジンの本体の改造、追加タービン、ボディの補強若しくは軽量化、社外エアサスを入れているなどの場合は、ほぼマイナス査定となります。なぜなら、購入者が限られ再販がしにくいためです。このような改造車は買い手が付いている場合を除くと大手買取店では買取が難しいです。
消耗品は新品であってもプラス査定とならない
消耗品であるオイル、ベルト類やタイヤなどは新品であってもプラス査定にはなりません。スタッドレスタイヤも同様にほとんどの場合でプラスにはなりません。
また、売るときにガソリンが満タンに残っていてもプラス査定とはなりませんので、ある程度使い切って売却することをおすすめします。
ほとんどの付属品はプラス査定とはならない
下記のリストのものは、購入価格が高額でもほとんどの場合プラス査定になりません。取り外しができるものは、取り外して次の車に移し替えるか個別に売却することをおすすめします。
品名 | 備考 |
ライト類 | 車検に通らないものはマイナス |
スピーカー、アンプ類 | デッドニング含む スペースを取り過ぎるものはマイナス |
ETC | |
レーダー | |
メーター類 | スピードメーター交換は距離不明となりマイナス(記録がある場合は別) |
ヘッドレストモニター | 純正品が別途必要 |
ウィンドウフィルム | |
レザーシートカバー | |
ロールバー | ボディ溶接ものはマイナス |
キャリア類 | |
フロアマット、バイザー |
スペアキーや整備手帳がきちんとそろっていると高評価
社外品のパーツはプラス査定となりにくいですが、新車時からの付属品がきちんとそろっているとプラス査定となります。
例えば、スペアキーや整備手帳(保証書)や専用工具などです。高級車のスペアキーとなると再発行が困難なためスペアが複数あると次に売りやすくプラス査定となります。
また、整備手帳(保証書)はたとえ整備の記録がほぼ無いとしても重要です。特に輸入車の場合は、正規のディーラーで販売された証明ともなります。
メーカー純正の付属品がきちんとそろっていることは、査定時に必ずチェックされますので、自宅などで保管しているという場合は、前もって確認しておくことをおすすめします。
最後に
車の査定は車本体の価値と状態でほぼ決まっており、後から付けたパーツはあまり評価されません。ですので、乗り換えの場合などで次の車に使えるものは、できる限り移し替えるほうが良いでしょう。
ETCやレーダーの取り外しなどは業者であれば簡単にできます。ですので、買取商談時の最後に”ETCを無料で外してもらえるのなら決めます!”などと言って交渉すればサービスで行ってもらえることも多いです。
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