レクサスの人気が高まっています。新車販売は過去最高を継続し、中古車市場でも需要が高まっています。需要の高まりを受けて、買取市場で高値で取引されるケースが多くなっています。
そんなレクサスをより高く売る方法はどのようなものなのでしょうか?
近年は中古車販売店でのレクサス需要が高まり、販売店においてバックオーダーを持っていることが多いため、一般の買取や下取とは異なるオークション方式の買取サービスを利用することで、より高く売れる確率が高まります。
本日は人気の高まっているレクサスをより高く売る方法について、中古車業界に15年所属した筆者が解説します。
レクサスの販売は絶好調
レクサスの2019年上半期の世界販売実績は前年比10%増を記録し、過去最高の販売実績となっています。日本国内でも販売台数が過去最高の5.5万台/年を超え好調を持続しています。
単月実績(2019年1月)でスバルを超えるなど、右肩上がりの実績をたたき出しています。
伴って中古車市場でのレクサスの需要も増加しています。従来から人気が高かった「RX」や「UX」に加えて、上級グレードの「LS」、「ES」の人気も高まっています。
個人のみならず、法人でのニーズが高くなっています。BMWやメルセデスベンツからの乗り換えも多いです。
中古車販売店でのレクサスの売買が増加
一昔前ですとレクサスは中古でもディーラー(レクサスCPO)で購入するのが主流でしたが、近年は一般の中古車販売店での取引が増加しています。
レクサスCPOの価格より一般の中古車販売店の価格は安価であるため、一般の中古車販売店でレクサスを購入するユーザーが増加してきました。
よって、レクサスの仕入を強化する中古車販売店が増えてきています。
レクサスを売るなら「オークション方式の買取サービス」がおすすめ
レクサスは車種毎に多数のオプションが設定されており、また外装のカラーバリエーションも豊富です。
ユーザーによっては特定のオプションや外装色を指定して希望を出すことも多く、そのような情報(バックオーダー)を持っている業者は相場より高くても仕入れます。
そのため、レクサスを売るにはユーザーの車を仕入れたい業者が競り合う「オークション方式の買取サービス」を利用することで、買取相場よりも高く売れる確率が高まります。
「オークション方式の買取サービス」とは、仲介業者が開催するネット上のオークションで業者が入札を行い買取を行うという新しいサービスです。
次に販売する業者が直接入札することで、流通コストを削れるため、その分高く売れる可能性があります。
ユーザーは仲介業者のみの査定を受けるだけであり、一括査定と異なり複数の業者と交渉する必要がありません。入札された金額を見て売却するかどうかを判断します。手数料は無料であり、価格に納得しなければ売却しなくてもOKです。
オークション方式の買取サービスでおすすめなのは下記2つです。
①ユーカーパック
「ユーカーパック」とは2016年4月にサービスインした新しいサービスですが、急速に規模を拡大しており提携業者数も5,000店を超え高く売れると評判が上がってきています。
「ユーカーパック」の査定を受け出品することで、提携業者5,000店の中で興味を持った業者から入札を受けることが出来ます。
バックオーダーを持つ業者は相場より高くても、仕入れたいと考えるため、高値の入札が見込めます。
実際に下取りより50万円も高く売れたという事例もあり、ハマればとにかく高く売れるという評判があります。
サービスイン当初は、提携店(ガソリンスタンドなど)に車を持ち込む必要がありましたが、最近はエリア限定で出張査定にも対応しています。
「ユーカーパック」の詳細については下記記事にまとめていますので参考にしてください。
②セルカ
オークション方式の買取サービスとしては後発ですが、提携買取店6,000店から入札を見込むことで高値売却の可能性があります。
セルカは関西大手中古車流通業者「ジーライン」のグループ会社であり、取引の安心感もあります。
「セルカ」もユーカーパックと同様にセルカのみとの連絡となるため、複数の業者と交渉する必要はありません。
「セルカ」では、査定を受ける際には提携店に車を持ち込む必要があります。
サービスの知名度を上げるために、提携買取店に積極的な入札を要請しており、相場よりも高く売れる可能性があります。
直接交渉したい方は一括査定がおすすめ
オークション方式のサービスは高く売れる確率が高いものの、入札金額が希望まで達しない懸念もあります。また、複数の業者の話を聞いて直接交渉したいという方には不向きです。
複数の大手業者に買取を依頼したいという場合は、下記カーセンサーネットを利用して査定を依頼することをおすすめします。リクルート社が運営しており実績があることと、大手業者を絞り込んで依頼できるためです。
大手業者を選択する際は、販売実績がナンバー1であり、バックオーダーを持っている確率が高いビッグモーターを含めることをおすすめします。
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レクサスCPOでは高く売るのは難しい
レクサスは「レクサスCPO」という名称で、レクサスの認定中古車を扱う販売店を展開しています。
「レクサスCPO」は接客が丁寧とか、車両の品質が良いという評判がありますが、レクサスを高く売るのは難しいです。
なぜなら、「レクサスCPO」の買取(下取)査定額は、オートオークションの相場を基準としているため、ビッグモーターなどの自社で直接販売する買取店の査定額より安いことが多いからです。
レクサスを高く売るためには、上記のような「オークション方式の買取サービス」か、ビッグモーターなどの自社で直接販売する買取店を利用したほうが高く売れる確率が高いです。
レクサスCPOの評判は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
レクサスをより高く売るための2つのポイント
レクサスをより高く売るために査定に出す前に押さえておきたいポイントは下記2つです。
①車をキレイにしておく
車をキレイにしておくことは意外と重要です。特に内装の状態は査定時に厳しくチェックされます。なぜなら内装の汚れや臭いは落とすのに手間が掛かるため、査定時のマイナス評価となるためです。
筆者の営業マン時代の査定時も、内装にシミがある場合や、ペットの臭いなどがある場合は内装の評価を下げていました。
大手買取店での内装の評価は「A」、「B」、「C」と三段階ありますが、最低の「C」となると買取金額が下がります。車種にもよりますがだいたい10~15万程度は変わります。
タバコの臭いも敬遠されます。灰皿もチェックされますので汚い場合は掃除しておくことをおすすめします。
シートのシミや室内の臭いがある場合は極力落としておいたほうが良いです。市販のシートクリーナーや消臭剤でキレイにするレベルで大丈夫です。外装の汚れは水洗いする程度で問題ありません。
②付属品をそろえておく
スマートキーのスペアや整備手帳(保証書)、取扱説明書がそろっているほうがプラス査定となります。専用の整備手帳ケース等もあったほうが良いです。
特にスマートキーのスペアは再作成となると高額な費用がかかり、手間もかかります。また、整備手帳(保証書)は何も記載が無いととしても重要です。原則ディーラーは整備手帳(保証書)を再発行しません。
付属品がきちんとそろっていると次に購入するユーザーの安心感につながり、販売店で売りやすくなります。そのため、買取時のプラス評価となります。
査定時には必ずチェックされますので、前もって確認しておくことをおすすめします。
低走行車やFスポーツは特に高く売れる
レクサスの車種を問わず高く売れるのは低走行(走行距離が少ない)であることです。なぜなら、次に購入するユーザーが低走行で状態の良い車を好むからです。低走行とは初年度登録から1年あたり1万キロ未満が目安となります。平成22年式で3万キロ程度であれば低走行といえます。
また、スポーツモデルのFスポーツは人気が高く、特に高値での買取が見込めます。
改造車は評価が分かれる
社外のアルミホイールやマフラー、足回りのパーツを入れている場合は買取業者によって評価が分かれます。
レクサスはノーマル(社外パーツを入れていない状態)を好むユーザーが多いので、純正部品があるのであればその旨を伝えたほうがより高く売れます。
最後に
少子高齢化と若者のクルマ離れが進む中、レクサスを含めた高級車の販売は好調です。要因としては価格よりも、独自の個性を持った車を選択するユーザーが増えてきたことがあげられます。レクサスの完成度の高さや流麗なデザインが人気を集めています。
ただ一方で、カーシェアリングや個人間シェアリングなどの新しいサービスも台頭してきており、長期的に見ると中古車市場は縮小すると見られています。
中古車の相場は時間とともに下落しますので、あまり乗らないなどの理由で手放しを考えている方は早めの売却をおすすめします。