引越しをしたから車のナンバーを変更したいと思っていませんか?
車のナンバー変更にはどのような手続きが必要で、実際にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。
車のナンバー変更を行うには下記2つのステップがあります。
ステップ② 管轄の陸運局に行って変更登録の手続きを行う
仕事の関係等で陸運局に行くのが難しいという場合は、ステップ②の手続きを代書屋やディーラーに依頼することも可能です。
そして、ナンバー変更にかかる実費は通常ナンバーで約5千円、希望ナンバーで約7千5百円です。
引越し後のナンバー変更を行わないと「納税通知書が新しい住所に届かない」とか「リコールの案内が届かない」ということがあります。
本日は、住所変更時における車のナンバー変更のやり方について解説します。
車のナンバーは使用者の住所によって、地域のナンバーが決められており、引越しをして住所が変わる時はナンバーの変更が必要となります。
ナンバー変更に必要なステップは下記2つです。
ステップ① ナンバー変更に必要な書類をそろえる
ナンバー変更に必要な書類は下記となります。
◆普通車の場合に必要な書類
・車検証
・車庫証明書
・住民票
◆軽自動車の場合に必要な書類
・車検証
・住民票
車庫証明書は1カ月以内に取得したものが必要となります。軽自動車の場合、車庫証明書は変更申請時には不要です。登録が完了した後に、管轄警察署に届け出ることでOKです。
軽自動車のナンバー変更は、別で下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
車庫証明の取得方法については下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
住民票は3カ月以内に取得したものが必要となります。住民票には前住所が記載されており、車検証上の住所とつながっている必要があります。引越しが複数回あり、車検証上の住所とつながっていない場合は、住民除票や戸籍の附票でつなげる必要があります。
軽自動車の場合は住民票の代わりに印鑑証明書(3カ月以内取得)のコピーでも大丈夫です。
所有権が付いている(車検証上の所有者がディーラーやローン会社等)の場合は、所有者の委任状が必要となります。
所有者が、ディーラーや中古車販売店の場合は、依頼すればすぐに出してもらえます。
所有者が、登録管理ネットワークに加入しているローン会社の場合は、陸運局で委任状を出してもらえます。登録ネット管理ワークに加入しているローン会社かどうかは下記で確認できます。
ステップ② 管轄の陸運局に行って変更登録の手続きを行う
※相模陸運局の画像
新しい住所の管轄の陸運局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)に行ってナンバー変更の手続きを行います。車の名義人の印鑑が必要となるため持参します。印鑑は実印でなくてもOKです。
新しい住所の管轄陸運局(軽自動車検査協会)がどこなのかは、下記サイトを参考にしてみてください。
陸運局内は印紙購入窓口、登録窓口、都道府県税事務所などいくつかの建物に分かれています。それぞれの建物の場所と、どの順番で回るかは案内板に示されており、そちらに従って回っていけばOKです。
下記実際に回る4つの順序を記載します。
順序① 申請用紙・印紙購入(軽自動車は印紙不要のため順序②からスタート)
手数料納付書と申請用紙(OCR様式 数十円で購入)を受け取り、記載例を見ながら必要事項を記入します。
手数料納付書には手数料として350円の印紙を貼ります。印紙は窓口で購入します。
順序② 必要書類提出~車検証受取
そろえてきた必要書類と、手数料納付書、申請用紙を登録窓口に提出します。不備があると窓口で指摘されます。
問題なく受付がされると、空いていれば5~10分程で車検証が発行されます。
順序③ 税申告手続き
車検証が交付される建物に隣接している税事務所(都道府県税事務所)に住所変更の申告を行います。
所定の用紙(無料)に記入し提出します。
この申告を行うことで、自動車税の納付書が新住所に送られてくるようになります。
順序④ ナンバー返却、取り付け
ナンバー返却・交付の窓口にて、今ついているナンバーを外して返却し、新しいナンバーを受け取ります。
ナンバーを外すためのドライバーは貸してもらえます。後ろのナンバーの封印(左のボルトに被さっているカバーのようなもの)がうまく外れない場合は、係員に依頼すると外してもらえます。
新しいナンバーを自分で取り付けます。後ろのナンバーの封印は係員が車台番号を確認の上、取り付けてくれます。
軽自動車の場合は、後ろのナンバーの封印はありません。
実費は通常ナンバーで約5千円、希望ナンバーで約7千5百円
普通車のナンバー変更にかかる実費は下記となり、通常ナンバーで約5千円、希望ナンバーで約7千5百円となります。
※費用は東京都の場合、地域によって若干前後
軽自動車の場合は登録印紙不要で車庫証明費用は500円程度のため、総額は約2千5百円となります。
同じ管轄内であればナンバー変更しなくても良い
住所移動が同じ管轄内であれば、ナンバー変更をせず今のナンバーを引き継ぐこともできます。
例えば、練馬ナンバー管轄(東京都新宿区、文京区、中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区)内での住所移動という場合などです。
その場合は、ナンバーを引き継ぐか、ナンバーを変更するかを選択できます。
ナンバーを引き継ぐ場合は、陸運局に車を持ち込む必要は無く、書類のみで手続きができます。
ナンバー代(約1,500円)の費用も不要です。
代書屋(行政書士)に依頼するとプラス3~4千円
自分で申請用紙を記入したり、陸運局内の建物を回るのは面倒!という場合は、代書屋(行政書士)に依頼することもできます。
追加の書類としては委任状が必要となりますが、代書屋が用意してくれるものに認印を押印するだけです。
手数料は代書屋によって若干異なりますが、3~4千円程度となります。
陸運局には複数の代書屋が隣接しており、初めて依頼する場合でも問題なく受け付けてもらえます。
だいたい30分~1時間では終わります。
希望ナンバーは前もって手続きが必要
4桁のナンバーを自分の好きな番号にしたい場合は、前もって下記サイトの「希望番号申込サービス」で申込が必要です。
申込、送金をしてから中3日程度(緊急事態宣言により2020年5月1日以降は8日程度)で受付受理され、サイトの表示される受付番号を陸運局に伝えることで希望ナンバーとして手続きを行ってもらえます。
希望ナンバーの費用は4千円台前半(地域により若干前後 ナンバー代込み)です。
なお、1桁やゾロ目(1111や7777など)番号は人気が高いため抽選となります。抽選対象番号はナンバーの地名により異なり、下記で確認できます。
陸運局に行けない場合は郵送で対応してくれる代書屋もある
車のナンバー変更は基本的に管轄の陸運局に車を持ち込む必要があります。
ただ陸運局は平日の日中しか業務を行っておらず、仕事の関係で持ち込むのが難しいという方もいると思います。
そのような場合に、郵送で行ってくれる代書屋もあります。
必要書類と車のナンバーを郵送で送り、新しいナンバーを自宅に届けてくれ、自宅でナンバーを取り付けてもらえます。
車のナンバーを取り付ける作業は封印作業といい、原則陸運局内で陸運局係員が行いますが、一部業者(ディーラー)や代書屋は陸運局外で封印作業を行うことが許可されています。
多くの代書屋は出張で封印する許可を持っているので、依頼すれば受けてもらえます。
メーカー系のディーラーでもだいたい受けてもらえます。
費用は代書屋(ディーラー)にもよりますが、陸運局の実費込みで1~2万円程度となります。
軽自動車は車の持込不要
軽自動車のナンバー変更時は普通車のようなリアナンバーの封印が無いため、車の持込は不要です。
車のナンバーを外して、軽自動車検査協会に必要書類とともに持ち込むことで、手続きが可能です。
代書屋に郵送での手続きも可能です。
ナンバー変更をしないと罰則がある?
引っ越し(住所変更)をしたにもかかわらず、車のナンバー変更をしないままでいたらどうなるのでしょうか。
道路運送車両法では「登録されている住所に変更があったときは、変更があったときから15日以内に変更登録の申請を行わなければならない」と定められており、申請しない場合は50万円以下の罰金が課されるとなっています。
しかしながら、筆者が15年間、車買取・販売を行ってきた中で、住所変更登録をしなかったからといって罰金を取られたというケースを聞いたことはありません。
実際には、引っ越しをしてもナンバーをそのままにしてしまう人も多く、取り締まるのが難しいという状況のようです。
ただ、登録を現住所にしておかないと、「自動車税の納付書が届かない」「リコールの連絡が届かない」「盗難・違反時等の連絡が届かない」などの不都合が発生するため、きちんと申請しておくことをおすすめします。
最後に
車のナンバー変更は面倒!というイメージがあるかもしれませんが、必要な書類をきちんと揃えられればそれほど難しくはありません。
近年は陸運局の係員も丁寧に教えてくれます。
引っ越しとともに、車の名義を変えたいという場合には、名義変更の手続きについて下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。