中古車KINTOは利用料が高めで現時点ではメリット薄い

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トヨタのサブスクリプション「KINTO」の中古車版に、2026年7月28日から新プラン「初期費用フリープラン」が加わりました

これまで中古車のKINTOは、契約時に月額利用料6ヶ月分相当の「申込金」が必要でしたが、新プランでは申込金が0円となり、初期費用なしで乗り出せるようになりました。

ただ、月額利用料が高め(新車KINTOと同等もしくは若干高い)であり、コストメリットは正直薄いです。

なぜ利用料が高めかというと、利用対象の車は高年式であり車両価格が新車と大きく変わらないことと、中古車のため故障リスクが見込まれているということがあります。

一方で、利用する主なメリットとしては、新車と違い「納期が早い」ということがありますが、それ以外は新車のKINTOでも同じメリットとなり、利用料も安くはないことから現時点では「中古車KINTO」のメリットは薄いです。

本日は、中古車を利用したトヨタのサブスク「KINTO (中古車)」のサービス詳細をみていきます。

 





中古車KINTOとは?月額に保険もメンテもコミコミのサブスク

中古車KINTOは、KINTOの新車契約で利用された車の中から、状態の良いトヨタ車のみを厳選した中古車サブスクです。

月額利用料には下記がすべて含まれており、追加の支払いなしで車に乗り続けられる「フルサービスリース」となっています。

  • 車両本体・登録諸費用
  • 自動車税・重量税
  • 自賠責保険・任意保険(車両保険付き)
  • メンテナンス(法定点検・油脂類・タイヤ含む消耗品交換)
  • 故障修理・代車・ロードサービス

契約期間は2年(24ヶ月)で、契約満了時には車両を返却します。掲載車両はトヨタユーゼックの検査員がオークション評価基準に沿って検査した、修復歴なし・非喫煙の車両のみです。

新登場「初期費用フリープラン」とは?

2026年7月28日から加わった「初期費用フリープラン」の特徴は下記の3つです。

  • 申込金0円(従来は月額6ヶ月分相当が必要)
  • ボーナス併用払いが選択可能で、月々の支払いを大幅に軽減できる
  • 支払総額が従来プランより安い

なお、新プランの導入に合わせて、従来の申込金ありのプランは「解約金フリープラン」に名称変更されました。新車KINTOと同じ2プラン体制になった形です。

2つのプランを実際の車両で比較

実際に掲載されている「ヤリス Z ガソリン(2023年式・走行約0.5万km)」で、両プランの支払いを比較してみます。

初期費用フリープラン 解約金フリープラン
申込金 0円 273,240円(月額6ヶ月分)
月額利用料 50,490円 45,540円
支払総額(24ヶ月) 1,213,520円 1,366,200円
中途解約金 あり いつでも0円

※金額は税込。別途遠方輸送費(0~44,000円)がかかる場合があります。(2026年7月28日時点)

この車両の場合、初期費用フリープランのほうが支払総額で152,680円安いという結果になりました。まとまった初期費用が不要になるだけでなく、トータルでも安価となります。

ただし表のとおり、初期費用フリープランには中途解約金が設定されています。2年間乗り切る前提なら初期費用フリープラン、期間内に手放す可能性があるなら解約金フリープラン、という使い分けになります。

 

中古車KINTOの4つのメリット

メリット① 利用料が月額定額でわかりやすく、申込時の手続きもラク

「KINTO(中古車)」は利用料がサブスク方式の定額でわかりやすいということがあります。

利用料に車両代、諸費用、税金、強制保険料、任意保険料、メンテナンス代が含まれており、個別で税金や保険料の支払いをする手間がありません

毎年税金(自動車税)や保険料を払うのは意外と面倒なため、それらを省けるのは大きなメリットです。

特に保険の更新は、毎年保険料が変動することや、保険会社からのアップグレート提案など、わずらわしく感じることもあり、それらに頭を悩まされることが無いのはありがたいです。

また、メンテナンスも定期的にトヨタディーラーで受けられるため、安心できます。

申込時の手続きはネット+郵送で完結できるため、販売店に訪問したり、営業マンと商談したりという手間が発生しません。

 

メリット② 任意保険(車両保険付き!)が付いている

通常、他社リース契約では利用料に含まれない任意保険が「KINTO (中古車)」の利用料には含まれています。

しかも、付帯される任意保険は対人・対物の相手方への補償だけではなく、自身の車も補償する「車両保険」も付いており、充実した内容となっています

運転を誤ってガードレールや電柱などに衝突するという、いわゆる自損事故や当て逃げ、車庫入れ失敗による破損なども対象となります。(自己負担額は最大5万円)

また、事故を起こしたからといって、利用料が上がるということもありません。

任意保険料は若い人ほど保険料が高額となり、車両保険を付帯すると更に高額となります。

仮に20代前半で初めて任意保険に入る場合は、月に2~3万円となることもあるため、保険料が高額となる若い人や、過去の事故等で任意保険等級が低く保険料が高額となる人に特にメリットがあると言えます。

 

メリット③ 中古車のため納期が早い

KINTO(中古車)」は新車に比べて納期が短いというメリットがあります。

世界的な半導体不足の影響もあり、新車の場合は、約2~3カ月程度、人気車種であれば5~6カ月かかる場合もあり、納期が長いです。

その点、「KINTO (中古車)」では納期が約4~6週間ということで、早めに手元に欲しいという方に適しています。

 

メリット④ クレジット払い可能

「KINTO(中古車)」は新車と同様にクレジット払い対応となっています。

手続きが便利であるとともにクレジットカードのポイントも貯まります。

月々のポイント付与額はわずかであっても、3年間にすると数万円分など大きな金額となるためバカにはできません。

 

「KINTO(中古車)」5つの注意点

上記のようなメリットがある一方、利用時の注意点として下記6つがあり、利用検討時にはおさえておきたいです。

注意点① 利用料が高め
注意点② 2年間しか利用できない
注意点③ 利用できる車種が少ない
注意点④ 走行距離の制限がある
注意点⑤ 利用エリアが限られる

注意点① 利用料が高め

「KINTO(中古車)」の利用料は高めです。

下記表のように、KINTOで新車を利用した際(初期費用フリープラン選択時)と比較して同等若しくは若干高めです。

新車KINTO
ヤリス クロス Z GAS

(3年契約)

中古車KINTO
ヤリス クロス Z GAS 2023年式

(2年契約)

月額利用料

(ボーナス併用なし)

52,360円 55,220円

※新車は公式シミュレーション、中古車は在庫車両の掲載額(いずれも2026年7月28日時点)

このケースでは、中古車のほうが月額で2,860円高いという逆転現象が起きています。中古車は契約期間が2年と短く、車両コストを短い期間で按分するため、月額はどうしても割高になりやすいです。

「KINTO (中古車)」の利用車種は、現時点では新車登録から1~2年以内のものが多いことからか、利用料が高めです。

新車とほぼ変わらない利用料であれば、利用するメリットが薄いです。

 

注意点② 2年間しか利用できない

「KINTO(中古車)」は、利用から車検満了期限の2年後には契約が終了し、それ以上の利用はできません。

車両が気に入ったからといっても、2年後には返却しなければならないため注意が必要です。

 

注意点③ 利用できる車種が少ない

「KINTO ONE(中古車)」の利用車種は、現時点(2026年7月)では約70台と少ないです。

また、車種では、「ハリア-」、「ヤリス」の2車種が多くを占めており、幅広い車種やグレードからの選択はできません。

よりラインナップが広がると利用しやすくなると思います。

 

注意点④ 走行距離に月1,500キロの制限がある

新車のKINTOと同様に中古車利用時も月間走行距離1,500キロという制限があります。

超過した場合には、満了時に1kmあたり11円の追加料金が発生します。

通勤や通学で利用し、年間数万キロ走るという方には不向きです。

 

注意点⑤ 利用エリアは東京・愛知・長野・大阪近郊のみ

申し込みできるのは、東京都・千葉県・富山県・長野県・愛知県・大阪府・福岡県にお住まい(使用場所も同様)の方に限られます。申し込みや法定点検・メンテナンスは担当販売店でのみ受けられるためです。

また、車両の保管場所から遠方の場合は、遠方輸送費(0~44,000円程度)が別途かかる場合があります。

中古車KINTOと新車KINTOの比較

「初期費用フリープラン」が加わったことで、中古車と新車のプラン体系は同じになりました。両者の違いを表にまとめます。

中古車KINTO 新車KINTO
契約期間 2年 3年/5年/7年
※解約金フリープランは3年のみ
選べるプラン 初期費用フリープラン
解約金フリープラン
初期費用フリープラン
解約金フリープラン
申込金 0円 または 月額6ヶ月分 0円 または 月額5ヶ月分
中途解約金 プランにより あり/なし プランにより あり/なし
納期の目安 1~2ヶ月 1.5ヶ月~(車種により長期化も)
車種・オプション トヨタ車のみ・在庫(約70台)から選択
オプション追加不可
トヨタ・レクサス等の現行ラインアップから
グレード・色・オプション選択可
対象地域 7都府県のみ
(東京・千葉・富山・長野・愛知・大阪・福岡)
全国
月額の水準 契約2年のため、同格の新車と
同水準~やや高めの場合も(下記参照)
契約期間が長い分、
月額は抑えやすい
走行距離制限 月1,500km換算 月1,500km換算

 

代表的なサブスクの中で利用料が安いのはクルカ

上記のように「KINTO(中古車)」は現時点では利用料が高めであり、初期費用も発生するということで、大きなメリットがありません。

車のサブスク(カーリース)は、色々なサービスがあり、代表的なサービスとその特徴の一覧を下記にまとめました。

利用料をとにかく抑えたいということであれば「クルカ」が適しています。

「クルカ」は「KINTO」と異なり、任意保険やメンテナンスが含まれていませんが、契約終了後の残価を極力高く設定することで月々の利用料をおさえています

「クルカ」について、詳しくは下記記事にまとめていますので興味がある方は参考にしてみてください。

利用料がとにかく安いカーリース「クルカ」の5つの注意点を解説

 

今乗っている車を高く売るには買取店を比較する

サブスクサービスやリースの利用を検討していて、今の車を売却する場合は、トヨタの各ディーラーでも積極的に下取り(買取)を実施していますが、少しでも高く売るためには複数の買取店を比較したほうが良いです。

直近では、中古車販売買取大手「ネクステージ」が在庫確保のために高値を提示することが多いです。

ネクステージは自社の販売台数の好調を背景に、下記グラフのように右肩上がりで買取台数を伸ばしており、直近の年間買取台数は28.3万台(2025年11月期)とガリバーの18.3万台を大きく上回り国内トップです。

◆ガリバーとネクステージの年間買取台数の推移グラフ

ネクステージは自社の販売店向きの状態の良い車は特に高値を提示します。

実際に筆者がネクステージに車を売却した所感としては、下記3つがあります。営業のスタイルとしては、「ユーポス」のようなゴリゴリ営業するのではなく、提示する値段に自信を持っているためかスマートな接客の印象でした。商談重視というよりも単純に高く売りたいというユーザーに適しています。

所感① 金額をはっきり提示する
所感② 提示金額が他社より高め
所感③ 契約後の減額がなく安心できる

一方で、「ネクステージ」は販売店向きでない低年式や走行距離が多い車は値段提示に消極的なため、そのような場合はオークション販売に強い「ユーポス」「ラビット」を比較したほうが良いです。

複数買取店に査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると簡単に大手買取店を絞り込んで依頼が可能です。査定料や成約料は無料です。複数買取店を比較することで、高く売れる確率が高まります。

カーセンサーネット公式サイト

複数買取店を比較するのは面倒だし、営業電話が頻繁にかかってくるのも避けたいという場合は、下記公式サイトより「ネクステージ」1社に査定依頼することも可能です。

フルスイング買取「ネクステージ公式サイト」

 

最後に

「KINTO(中古車)」は利用料が定額でわかりやすく、充実した任意保険も付帯されるというメリットがあるものの、利用料が高めであり、コストメリットは薄いです。

KINTOサービス開始時からの返却車両が本格的に戻ってくるのはこれからと思われ、年数が経過した中古車をラインナップに加えて利用料が大きく下がれば、利用者拡大が見込めそうです。

また、対応エリアについても直近で大阪が加わり、徐々に拡大してきていますので、利用エリアの拡張も今後のポイントになります。

中古車ではない、トヨタ・レクサス新車のサブスク「KINTO」については下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。

トヨタ「KINTO」の価格は意外と安め!5つのメリットを解説

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