中古車業界大手5社ランキング!売上高や時価総額を比較

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

中古車業界はかつての「ガリバー/ビッグモーター」の2強時代から、新興勢力の急成長、そして業界再編などを経て、各社の立ち位置は大きく変わりました。

少子化や若者の車離れという時流により、中古車業界の先行きは明るくないと長く言われていましたが、着実に業績を拡大している会社もあります。

本日は、各社最新の売上高や時価総額に基づき、業界を代表する大手5社のランキングをみていきます。なぜ特定の企業がこれほどまでに伸びているのか、その裏側にある戦略についても深掘りしていきます。

 中古車業界大手5社 売上高ランキング

最新の決算情報(2025年度予想値)を基にした、東京証券取引所に上場している中古車業界大手5社の売上高ランキングは以下の通りです。

順位 企業名(ブランド名) 売上高(2025年度予想) 前年度比
第1位 ネクステージ 6,150億円 約11%増
第2位 IDOM(ガリバー) 5,468億円 約10%増
第3位 ケーユー 1,550億円 ほぼ横ばい
第4位 アップル 382億円 微減
第5位 カーチス 220億円 微増

※各社決算短信2025年度予想値より

売上高トップのネクステージは下記グラフのように、2021年度には約2,900億円だった売上高をわずか5年で6,150億円と2倍以上にまで拡大し、長年業界トップを走ってきたガリバー(IDOM)を2022年度に抜き去り、その差をさらに広げています。

◆中古車業界大手5社売上高推移のグラフ

一方、ケーユー、アップル、カーチスの3社はいずれもガリバーと同様の老舗ですが、売上高は横ばいに近く、近年での大きな成長は見られていません

ビッグモーターの不祥事以降、中古車業界への信頼が低下し、他社大手業者も影響を受けるのではと見られていましたが、ネクステージとガリバーは規模を拡大しています。

中古車業界大手5社 時価総額ランキング

順位 企業名(ブランド名) 売上高(2025年末)
第1位 ネクステージ 2,236億円
第2位 IDOM(ガリバー) 1,367億円
第3位 ケーユー 537億円
第4位 アップル 46億円
第5位 カーチス 42億円

※各社2025年12月30日株価終値から算出

企業の規模を図るひとつとして、「発行済株式数」×「株価」で算出される時価総額という指標があります。その時価総額ランキングは、売上高のランキングと同様にネクステージがトップとなっており、ガリバーの2倍弱、ケーユーの約4倍、アップル・カーチスの約50倍と突出しています。

ネクステージは売上高の拡大に伴い、時価総額も右肩上がりで増加しています。

企業の時価総額は株価に連動しており、株価が高くなるということは、将来性を買われているということであり、ネクステージが今後も成長していくと市場から見られている証左となっています。

 首位独走!ネクステージが急成長を遂げた3つの理由

なぜ、後発のネクステージが「ガリバー」を追い抜き、時価総額でも他社を圧倒する存在になれたのでしょうか。そこには明確な3つの戦略があります。

① 高単価車種(ミニバン・SUV・輸入車)への特化

ネクステージは、利益率の高いミニバン・SUV(SUV LAND)や輸入車(ユニバース、正規ディーラー)の販売に注力しています。

  • 粗利単価の高さ: 他社と比較して売上総利益の単価が高く、効率的に利益を積み上げる体質を構築しています。

  • 付帯収益の最大化: 車両販売だけでなく、オプションや保証、コーティングといった付帯サービスの販売にも力を入れており、これが高い粗利率を支えています。

② 「新卒大量採用×若手登用」による組織強化

同社の成長を支えるエンジンは「人」です。

  • 圧倒的な採用数: 毎年約500~700名(全社員の約10%)という業界最大級の新卒採用を継続しています。

  • 離職率の抑制と定着: 研修制度を充実させ、成果を出した若手を早期に店長などの重要ポストへ登用。さらに平均年収も業界内で高水準に設定することで、活気ある組織を維持しています。

③ 買取専門店の戦略的な出店加速

在庫確保のために「買取専門店」の出店を加速させています。

  • 低コスト出店: 総合店に比べて初期投資が少ない買取専門店を増やすことで、ガリバーやウィーカーズ(旧ビッグモーター)に劣っていた「接点数」をカバー。

  • 知名度向上: 店舗網を広げることでブランド認知を高め、効率的な仕入れから小売りへのサイクルを回しています。

 2位 IDOM(ガリバー)の現状と巻き返し

長らく業界を牽引してきたガリバー(IDOM)も、2023年度以降、再び成長軌道に乗っています。

かつては「買取」がメインのビジネスモデルでしたが、近年は「小売」へのシフトを鮮明にしており、大型店舗の出店を強化しています。

また、大手は参入してこなかった自社ローンを専門に扱う「じしゃロン」店舗を展開し、新たな顧客層にアプローチすることで、規模拡大を図っています。

自社ローン専門店「じしゃロン」については、下記記事にまとめていますので、よければ参考にしてみてください。

ガリバーの自社ローンは審査通過率9割だが支払総額が高い

ケーユー、アップル、カーチスの規模は横ばい

ネクステージとガリバーが規模拡大を継続する一方で、ケーユー・アップル・カーチスの規模は横ばいか縮小気味で苦戦しています。

  • 第3位 ケーユー: 輸入車事業は比較的好調なものの、中古車販売・買取事業は伸び悩み。全体としては売上高1,500億円前後で安定している。

  • 第4位 アップル: 2024年度は円安による海外輸出が好調であり、一時的に大きく伸びたものの、2025年度は下降気味。国内ではフランチャイズ展開を強みとしているが、業績は伸び悩み。

  • 第5位 カーチス: 店舗網や人員が縮小傾向であり、国内買取・販売事業は苦戦。リース事業や2025年12月に基本合意した米国「FRHC社」との金融事業への活路を模索中。

ネクステージは買取台数でもダントツトップ

「ネクステージ」の年間買取台数は25万台超え(2024年11月期)と、ガリバーの年間買取台数18.3万台(2025年2月期)を大きく上回りダントツトップとなっています。「ネクステージ」の買取台数は下記表のように年々右肩上がりで大きく伸びており、今後もしばらく拡大すると見られます。

◆ネクステージ買取台数推移のグラフ

ネクステージは販売店での小売りが好調なことに伴い、仕入れを強化しており、高年式や走行距離が少ないという良質車は特に好条件を提示しています。

一方で、「ネクステージ」は低年式・走行距離が多いなどの販売店で売れにくい車は積極的に値段を提示してこないため、そのような場合はオークション販売に強い「ユーポス」もしくは「ラビット」を含めて比較したほうが良いです。

他社買取店を検索、査定依頼する際は「カーセンサーネット」を利用すると買取店を簡単に絞り込んで依頼できます。査定依頼は下記公式サイトから可能です。

カーセンサーネット公式サイト

ネクステージ1社に査定依頼するには、下記公式サイトより依頼が可能です。

フルスイング買取「ネクステージ公式サイト」

ネクステージは・ガリバーは今後も規模を拡大予定

ネクステージは、2030年に売上高1兆円、営業利益700億円という壮大な目標を掲げており、その達成に向けて、積極的な出店を継続するなど今後も規模の拡大が見込まれています。

ただ一方で、現場のプレッシャーは相当なものと思われ、高い粗利や付帯収益を追求するあまり、ユーザーから「販売が強引」といった声も懸念されます。

対するガリバーは、ネクステージと同様に大型販売店での販売強化を継続するものの、自社ローン専門店「じしゃロン」店舗網の拡大により、ネクステージと被らない顧客層の獲得に注力しています。

また、ガリバーは「DX認定事業者」の認定を取得するなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)に力を入れており、今後もITを駆使した生産性向上や新しいサービスを模索しており、今後の拡大戦略のひとつとしています。

中古車業界では、規模が大きく在庫を十分に確保できるところが、販売・業販等を有利に進められるため、今後もこの2社の規模拡大はしばらく続きそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

コメントを残す

*