千葉・埼玉エリアで5店舗を展開し、直近の2025年7月には新潟に出店し、近年取引台数が増加している中古車販売・買取「ジーアフター」の保証やコーティングにはどのような特徴があるのでしょうか?
「ジーアフター」は他社大手「ネクステージ」や「ガリバー」に比べて、車両本体価格や購入時の諸費用が安価であり、リーズナブルな中古車を探している方々を中心に支持されています。
一方で、有償となる保証やコーティングの費用は高めであり、営業マンに勧められるまま話を進めると、総額が思わず高額になるというケースがあるため注意が必要です。
本日は、「ジーアフター」の保証やコーティングの内容を中心に、表示されている総額以外に掛かる費用などについてみていきます。
ジーアフターの保証は有償
「ジーアフター」は、自社のサイトや中古車検索サイト「カーセンサー」、「グーネット」で販売総額(乗り出し価格)を掲示していますが、その価格は現状での販売価格であり、保証やコーティングなどの費用は別途有償となります。
ネクステージやガリバーでは無料で3カ月の保証がつきますが、「ジーアフター」では無料の保証がないため、有償の保証をつけないと納車直後の不具合であっても、購入者の負担で修理をする必要があります。
よって、営業マンは購入者の修理負担を避けるという説明で、有償の保証を勧めてきます。
「ジーアフター」で勧められる有償保証は最長3年で、1年・2年・3年と選択可能です。
それぞれの保証料は車種や年式によって異なりますが、一例として新車登録より6年経過5万キロのセレナだと、下記料金となります。
保証の内容としては437項目をカバーしており、他社大手の保証内容とそん色はありませんが、保証料としては高めです。
また、有償の保証を付けると年2回オイル交換が無料となるという特典があります。
「ジーアフター」の在庫車両は走行距離が多い車の比率が高く、走行距離が多いと保証料もより高くなるため注意が必要です。
ジーアフターのコーティングは大きく2種類
「ジーアフター」購入時に勧められる主なコーティングは、「ハイモースコート」と「ディフェンデル」という2種類であり、費用の一例(ミニバン)としては下記となっています。
「ディフェンデル」は撥水型の上級ガラスコーティングであり、「ハイモースコート」はさらディフェンデルよりさらに効果持続期間が長い疎水型のコーティングであり、クオリティは高いとのことですが、費用としては高めです。
上記のボディコーティングと合わせて、「ヘッドライトコーティング」「デールライトコーティング」「ホイールコーティング」も行っており、そちらの費用感はそれぞれ2~3万円となっています。
「ジーアフター」に限らず、他社大手「ネクステージ」でも同様ですが、「コーティング」は利益率の高いサービスであり、獲得することで営業マンの評価にも直結するため、販売時には積極的に勧められます。
初回の見積もりにはほぼ必ず入っており、営業マンによっては付けるのが当然のように商談されるケースもあり、不要の際はしっかりと断る必要があります。
車両は現状での販売
「ジーアフター」の在庫は主にオートオークションから仕入れた車両で構成されており、多少のキズや凹みがある場合でも、そのままの状態(現状)での販売となります。
オートオークションから仕入れた車両には、オークション出品時の査定票(出品票とも言います)が入っており、そちらを見せてもらえます。
査定票には査定のプロが細かく査定した内容が記載されているため、極力内容を確認したほうが良いです。
ただ、記載されている評価の内容や専門用語(インナー、フレーム、ピラー、エンドパネルなど)は一般ユーザーにはわかりづらいため、営業マンに細かく確認することをおすすめします。
店舗管轄外登録や税金は別途費用
「ジーアフター」の自社サイトや、「カーセンサー」、「グーネット」に記載されているプライス(支払総額)は諸費用コミの乗り出し価格ですが、店舗管轄外登録費用や税金などは含まれていません。
店舗管轄外登録費用とは店舗が属する県以外での登録の場合であり、例えば千葉県内の店舗で購入するけれども、登録地は東京都内となる場合などです。
店舗管轄外登録費用は全国一律で22,000円(税込)となっています。
また、購入月から年度末までの自動車税や車検満了月までの自賠責保険料は別途費用となり、月割りでの費用負担が発生します。
ジーアフターのプライス(支払総額)は安め
ジーアフターの自社サイトやカーセンサー、グーネットで掲載されているプライス(支払総額)は他社大手に比べて安めです。
理由としては、元々の車両価格を極力抑えていることに加え、基本となる諸費用が安いということがあります。
表示されている諸費用は100~200万円前後の価格帯で、約10万円であり、他社「ネクステージ」や「ガリバー」に比べて安いです。
諸費用が安い理由は、他社で通常入っている整備費用(法定点検費用)が車両本体価格に含まれているためです。
掲示されているプライス(支払総額)には保証が含まれておらず、現状での販売となるため、車両の不具合があった際には自己負担となりますが、とにかく安く車を購入したいという方には適しています。
買取は「ネクステージ」が好調
ジーアフターでは買取にも力を入れており、出張買取も積極的に行っていますが、近年の買取はネクステージに勢いがあります。
ネクステージは自社の販売台数の好調を背景に、下記グラフのように右肩上がりで買取台数を伸ばしており、直近の年間買取台数は25.4万台(2024年11月期)とガリバーの18.3万台を大きく上回り国内トップです。
直近の2024年12月~2025年8月の実績でも買取台数20.7万台(前年比108.4%)と好調を維持し、2025年度(2024年12月~2025年11月)は買取台数27万台を超える勢いです。
◆ネクステージの年間買取台数の推移グラフ
ネクステージは自社の販売店向きの状態の良い車は特に高値を提示します。
実際に筆者がネクステージに車を売却した所感としては、下記3つがあります。営業のスタイルとしては、「ユーポス」のような積極的な営業ではなく、提示する値段に自信を持っているためかスマートな接客の印象でした。商談重視というよりも単純に高く売りたいというユーザーに適していると思われます。
所感① 金額をはっきり提示する
所感② 提示金額が他社より高め
所感③ 契約後の減額がなく安心できる
一方で、「ネクステージ」「ジーアフター」とも販売店向きでない低年式や走行距離が多い車は値段提示に消極的なため、そのような場合はオークション販売に強い「ユーポス」「ラビット」を比較したほうが良いです。
複数買取店に査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると簡単に大手買取店を絞り込んで依頼が可能です。査定料や成約料は無料です。複数買取店を比較することで、高く売れる確率が高まります。
直近では、円安の継続や中古車の需要増による中古車相場の高騰が継続しているため、売却を検討している方は早めに行動したほうが良いです。
複数買取店を比較するのは面倒だし、営業電話が頻繁にかかってくるのも避けたいという場合は、下記公式サイトより「ネクステージ」1社に査定依頼することも可能です。
ジーアフターの販売は好調
販売状況は好調であり、筆者も直近で店舗に訪問したところ、来客数は多くスタッフも忙しく動き回っていました。
スタッフの話では、近年は新車価格が上がっていることで、中古車を検討する人が増えており、店舗への問い合わせも増加しているとのことです。
一店舗あたりの在庫台数も約200~300台ということで、色々な現車を実際に確認しながら商談したいという方に適しています。
有償の保証やコーティングを強く勧められるという注意点もありますが、車両の値段は安めで価格競争力は高いです。
リーズナブルな中古車を検討している方は、一度足を運んでみてはどうでしょうか。







