車を売る時に車検の残り期間が買取査定に影響するのかどうか気になりませんか?
結論から言うと、車検の残り期間が1年以上ある場合は、プラスの査定となります。
プラスの査定となる理由は、車を再販する時に有利になるからです。
一方で、車検切れの場合は買取査定に影響するのかも気になるところです。
本日は、車の買取査定時における車検切れを含めた車検の残り期間の影響について、中古車業界に15年所属した筆者が解説します。
車検の残りが1年以上あれば買取査定にプラス!
◆車検の期限
・新車の場合 3年
・中古車の場合 2年
一般的な自動車の車検は新車で3年、それ以降は2年です。車検の期限が近い(半年以内)、車検が切れている、車検の期限が長い(1年以上)という3つのケース毎に解説します。
◆車検期限の3つのケース
①車検の期限が半年以内 ⇒ 買取査定への影響なし
②車検が切れている ⇒ 買取査定への影響なし
③車検の期限が1年以上先 ⇒ プラス査定
①車検の期限が近い(半年以内)の場合
車の売却や買い替えを考える理由は、車検の期限が近づいたからという理由が多いですので、このケースは非常に多いです。結論から言うと、買取査定への影響はありません。
「次に販売する際に車検が短いと売りづらいのでは」と思われるかもしれませんが、その時点で一度名義を消して、新たに車検を通すということもできるため、買取時の査定にマイナスとなることはありません。
一方、買取店の中には車検の期限が近いことを理由に、安い金額を提示されることがまれにありますが、車検の期限が近いからといって値段が下がることはありませんので注意が必要です。
また、車検の期限ギリギリに査定に出すと、買取店から車検期限までに必ず決めるだろうと思われ、足元を見られたり必要以上に即決を迫られることがあります。そのため、査定に出す際はある程度余裕をもって依頼することをおすすめします。
②車検が切れている場合
車検の期限を忘れていていつのまにか車検切れになっていることもあるかと思います。車検が切れていると公道を走ることができません。そのため、買取査定に影響すると思われがちですが、買取査定に影響することはありません。
車検が切れていると車を走らせることができないため、マイナスになると思われそうですが、買取店は車の移動には陸送業者に依頼することがほとんどです。
また、ほとんどの買取店は臨時運行許可証といって、車検切れの車を特別に運行することができるナンバーを持っており、車の移動には支障がありません。ですので、公道が走れないからといって買取査定に影響することはありません。
売却時の必要書類も車検が残っている場合と変わらないため、売却手続きに影響することもありません。
ちなみに、車検切れの車を売る時は自動車税が戻ってくることが多いです。車検切れの車を売る時のポイントは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
③車検の期限がまだ先(1年以上)の場合
車検が長く残っていると買取価格はプラスになります。なぜなら、車検が残っていると次に販売する場合に販売しやすくなるためです。具体的には車検を新たに通す必要がないということです。
販売時に車検を新たに通す時には、諸費用に車検の代金が加算され、総額の費用が大きくなるため、車検が残っている車に比べて売りづらいです。
特に軽自動車で車検が長く残っていると、販売する業者にとって大きなメリットがあります。一番のメリットは納車が早くなるということです。
軽自動車は登録手続きが簡易なため、車検を受けるが必要ないと、納車がとても早くなります。最短1日でも可能です。業者は在庫を早く回転させたいため、大きなメリットとなります。
ただし、車検が長く残っているほうがプラス査定になるからといって、車検期限が短い際にわざわざ車検を通すことはお勧めできません。普通車であれば、車検を通すだけでも自賠責保険料、税金、整備代を含め10万円程度掛かることが通常です。車検が長いとプラスになるといっても、そこまでプラスになることはありません。
車検残が長いと買取店の社用車として買取される可能性あり
年式が古いとか、走行距離が多いという理由で値段がつきづらい車でも車検が長く残っていると、相場より高く売れることがあります。
その理由は買取店が自社の社用車として利用することがあるからです。買取店は営業用の社用車や代車を仕入れる際は一般の買取査定から仕入れていることがほとんどです。
新車で購入することはほぼありません。その際の条件として車検の期限が長いことがあります。理由は新たに車検を取る手間と費用が省けるからです。
そのため、社用車を必要としているタイミングと合えば相場より高く買取されることがあります。
車検切れで公道走ると即免停!日本の車検制度
自動車(普通車、軽自動車)の車検は、新車購入時は3年、それ以降は2年と定められています。輸入車も同様です。商用車や特殊車(8ナンバーなど)は新車購入時は2年、それ以降は1年となります。
公道を走る場合は、必ず車検を受けなければならず、車検切れ(自賠責保険も切れている)の車を公道で運転すると、道路交通法違反12点減点となり、一発免停(前歴がある場合は免許取り消し)となります。
当然のことですが、車検が切れている場合は買取店に訪問することができません。しかし経験談として、極まれに車検切れの車を運転して店舗までくる方もいました。
車を持ち込んで査定をしてもらう場合には車検の期限をしっかり確認してから持ち込むことをおすすめします。
最後に
車検が長く残っていることは、買取査定にプラスになります。
売却を考えているけれども車検を通したばかりだからとためらっている方は、プラスの査定になるので、実車査定を受けて検討することをお勧めします。
車の査定を依頼する場合は、一括査定サイトを経由して大手業者に依頼することをお勧めします。なぜなら、複数の業者を比較することで高く売れる確率が高いためです。
大手業者の中で筆者がおすすめするのは「ビッグモーター」です。理由は自社の大型販売店を多数展開し、直接販売するため高く売れる確率が高いからです。
一括査定サイトの中では、下記カーセンサーネットを利用すると、複数の業者を簡単に絞り込み依頼することができます。複数の業者を比較するのは面倒という方は1社のみの選択も可能です。
1社のみを選択した場合でも、依頼された業者側は複数の競合があると思いますので足元を見られることはありません。
↓複数業者を検索してみる↓
複数の買取業者から営業電話が掛かってくるのはイヤだという方は、営業電話が掛かってこない「ユーカーパック」というサービスがあります。
「ユーカーパック」とは、ユーザーの車を欲しい複数の買取業者がネット上のオークションで競い合うという新しいサービスです。
全国5,000社超の買取業者から入札を見込むことで、驚くほど高く売れた!という声もあります。
希望通りに入札が入らず、売買が成立しないという場合もありますが、査定料や出品料、落札料は無料のため、時間に余裕がある方は試してみてはどうでしょうか。
↓ユーカーパックに査定依頼してみる↓
「ユーカーパック」の詳しい内容は下記記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
コメント