中古車購入時のローン金利はビッグモーターなどの大手販売店では下記のように高めです。
大手販売店のみならず、街の中古車販売店でも6~9%程度のローン金利で提供している所が多く、業界でだいたい足並みをそろえています。これは昔からの慣習で現在も大きく変わってはいません。
交渉すれば若干下げてもらえる場合もありますが、下がっても1~2%程度であり、大きく下がることはありません。
なぜ、金利が高いかというと、高い金利の一部はキックバックとして中古車販売店の収益となっており、金利を下げると収益が減るので中古車販売店は高い金利を維持しています。
そんな中、全国564店舗(2023年8月現在)でサービスを展開する「ジョイカルジャパン」が新にオープンした「ジョイカルU-CAR SELECT 4号草加店」では、2.5%という低金利でローンの提供をしています。
本日は、「ジョイカルジャパン」の認定中古車販売店「ジョイカルU-CAR SELECT」の特徴・注意点について中古車業界に15年所属した筆者がみていきます。
銀行並みに低金利2.5%で提供の「ジョイカルU-CAR SELECT」
低金利の時代にもかかわらず、中古車業界は高金利の中、「ジョイカルU-CAR SELECT」では、2.5%という銀行並みの低金利でローンの提供を行っています。
2.5%というと、銀行や信用金庫なみの低金利であり、新車ディーラーで扱う金利(だいたい3~5%)よりも安いです。
ローンの金利は1%変わるだけでも支払総額に大きく影響します。
1例ですが、250万円を60回(5年払い)でローンの利用をすると、金利9.8%と2.5%では、下記のように約51万円も支払差額が出ます。
51万円というと、最新のナビやドラレコを買ってもお釣りがくる金額です。
「ジョイカルU-CAR SELECT」で扱っているローンは最大120回(10年)まで対応しており、期間が長くなればなるほど、高い金利との差は大きくなります。
銀行や信用金庫のローンよりも、手続きが簡単で通りやすいというメリットもあります。
「ジョイカルU-CAR SELECT」の車両価格と諸費用は相場より若干安め
「ジョイカルジャパン」はもともと新車リースに強みを持っており、リースが満了した高年式・高品質の中古車を認定中古車として扱うことで、他社との差別化を図っています。
自社でリースとして提供していた車両を再販することで、車両価格は相場よりも若干抑えています。
また、諸費用についても300~400万円の価格帯で約20万円程度と、他社大手「ビッグモーター」や「ネクステージ」に比べて安めです。
展示車両はカーセンサー認定を受けており高品質
「ジョイカルU-CAR SELECT」の展示車両のほとんどは「カーセンサー認定」という外部機関カーセンサーによる検査を受けており、修復歴等の問題のある車両は展示されていません。
ほとんどの中古車販売店では自社による査定のみで展示している所が多く、「カーセンサー認定」を取っている車両は少ない(全体の約20%程度)です。
なぜ、「カーセンサー認定」を取っている中古車販売店が少ないかというと、費用がかかるためです。
外部機関の査定を経ていることは、ユーザーとして安心度が高いです。
展示車両はリースが満了した車両から高品質の車両のみを厳選しているということで、車両の品質には自信を持っています。
「ジョイカルU-CAR SELECT」独自の保証は無い
「ジョイカルU-CAR SELECT」の在庫車両は高年式の車両が多いこともあり、メーカーの保証を継承することで基本的な保証としています。
「ジョイカルU-CAR SELECT」独自の保証というものは無く、メーカー保証以外の保証を付けたい場合は、カーセンサーアフター保証に入る必要があります。
カーセンサーアフター保証とは、カーセンサーが提供している保証であり、全国の提携工場で保証が受けられるという特徴があります。
保証料は車種にもよりますが最長の3年でだいたい4~5万円となり、カーセンサーのサイト上で概算費用が出ています。
在庫車両は少ない
「ジョイカルU-CAR SELECT」の注意点としては、在庫車両が少ないという点があります。
現在(2023年8月現在)では、在庫台数が約20台と少なく、選択できる車種も少ないです。
今後、販売店網が拡大し、在庫が増えてくればユーザーのメリットが大きくなると思われます。
買取に勢いがあるのはネクステージ
乗り換えを考えており、今乗っている車を高く売りたいという場合は、ジョイカルジャパンでも下取り(買取)はできますが、少しでも高く売るためには複数の買取店を比較したほうが良いです。
比較する買取店としては、自社販売が好調な「ネクステージ」が買取在庫確保のために高値を提示する確率が高く、ネクステージを含めて比較することをおすすめします。
自社で販売向きの年式が新しいとか、走行距離が少ないという車は特に高く買い取ります。
ビッグモーターも高価買取を継続していましたが、一連の不祥事により高値買取は難しくなってきています。
一方で、ネクステージは販売店向きでない低年式や走行距離が多い車は積極的に値段を提示してこないため、その場合は「ユーポス」や「ラビット」を含めて比較したほうが良いです。
複数買取店に査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると、簡単に絞り込んで依頼することができます。
買取店を比較するのは面倒だし、営業電話を受けたくないという場合は、近年利用者が増加してきている「オークション方式の買取サービス」という手法があります。
「オークション方式の買取サービス」とは、ユーザーの車に興味がある買取店が、ネット上のオークションで競り合うことで、高く売れるという買取サービスです。
1度査定を受けた後は、オークションの開催を待つのみで買取店との交渉は不要です。
「オークション方式の買取サービス」を展開する「ユーカーパック」は全国の提携買取店最大8,000社から入札を受けることができ、ハマれば驚くほど高く売れるという評判があります。
出品者が設定する最低落札価格まで入札が入らず、売買が成立しないという場合もありますが、査定料や出品料などの手数料は無料です。
査定は下記公式サイトから依頼できます。
ユーカーパックについて詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
最後に
「ジョイカルジャパン」の知名度は、ビッグモーターやネクステージに比べて低いですが、新車リースを長く提供しており、新車をメーカー(ディーラー)から安価に仕入れられるパイプを保持しています。
また、「ジョイカルジャパン」のグループ会社が運営する「クルカ」では、契約満了時の残価を極力高く設定することで、新車のリースを他社よりもかなり安価に提供しています。
高年式の中古車や新車を月々の支払いを極力安くして乗りたいという方は、検討してみてはどうでしょうか。
格安新車リース「クルカ」については下記にまとめていますので、参考にしてみてください。