自動車税の減免を受けている車を売る時はどのような手続きが必要となるのでしょうか?結論から言うと、特別な追加の書類や手続きは必要ありません。
ただし、車の買い替えで次の車でも減免登録を受ける場合は、今の車の名義変更を早急に行う必要があります。
本日は、自動車税の減免を受けている車を売る時の注意点について解説します。
減免を受けている車とは
減免を受けている車とは障害を持つ方のために車を利用する目的で、自動車税や自動車取得税の減免(軽減)を受けている車を言います。
対象車両は専用の設備を持つ福祉車両だけでなく、普通の乗用車を利用する場合でも減免の登録を受けることができます。
売却時の特別な追加書類は無し
減免を受けている車を買取店に売却する時の必要書類は通常の車を売却する場合と変わらず、特別な追加書類はありません。
通常の車(普通車)を売る場合の必要書類は下記となります。
② 車検証
③ 自賠責保険証
④ 委任状・譲渡証(実印を押印)
⑤ 納税証明書
軽自動車の場合は印鑑証明書の代わりに免許証コピーで対応できることがほとんどです。印鑑も認印で対応してもらえるのが通常です。
普通車・軽自動車とともに、住所移動がある場合は住民票(引っ越しが複数の場合は住民除票等が必要)が必要となります。
結婚して名前が変わったなどという場合は、戸籍謄本等が追加で必要になります。
ケース毎の必要書類については下記記事にまとめていますので参考にしてください
自動車税の全額を免除されている場合は納税証明書が無いため、その証明(減免申請時の書類など)が必要となることがあります。
減免を確認する書面は売却する買取店によって異なるため、前もって確認することをおすすめします。
リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると、自宅最寄りの買取店を簡単に絞り込むことができます。
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注意が必要!名義変更のタイミング
車を買い替えて、新しい車でも減免登録をする時は、売却する車の名義変更を早急に行う必要があります。
なぜなら、減免登録は1人1台と決められており、新しい車の減免申請時までに古い車(今の車)の名義変更を完了しておく必要があるからです。
買取店に車を売却してから、名義変更が完了するまでは意外と時間が掛かります。
普通車の場合、買取店での名義変更は、印鑑証明の有効期間である3ヶ月以内で行われます。なぜそんなに掛かるかと言うと、大きく下記2つの理由があります。
名義変更に時間が掛かる理由① オートオークションに買い取った名義のまま出品するため
買取店は買い取った車のほとんどをオートオークションに出品しますが、その出品時には買い取った名義のまま出品することがほとんどです。名義変更は車を落札した業者が行います。
オートオークションのルールでは「落札した車は落札した月の翌月末までに名義変更を行う」と決められているため、期限のギリギリで名義変更をする業者が多いです。
名義変更に時間が掛かる理由⓶ 売り先が決まってから名義変更をするため
車を買い取った買取店が自社の名義に変更する手続きには、経費と労力が発生します。車庫証明を取得したり、陸運局での手続きが必要となるためです。
売り先が決まって、そのまま次のユーザーに名義変更をするほうが、経費と労力を節約できます。
ただし、買い取った時点で次の売り先が決まっていることは少ないです。
そのため、次の売り先を探している間に印鑑証明書の期限が近づいてしまうことが多くあります。
次の車も減免登録する場合は至急の名義変更依頼が必要
上記のように、買取店では買い取った直後に名義変更を行わず、印鑑証明書の有効期限内に名義変更を行うことが一般的です。
そのため、新しい車で減免申請をする時に、古い車の名義変更が完了していない可能性があります。
よって、買取店への売却時には、「すぐに名義変更をして欲しい」と依頼する必要があります。減免車両と説明すれば、買取店ですぐに対応してもらえます。追加で費用が発生することはほぼありません。
注意したいのは、車を引き渡した後に依頼すると、既にオートオークションに出品してしまったなどという理由で断られることがあるということです。
そのため、名義変更の依頼は契約する前に伝えておいたほうが良いです。
軽自動車の場合は名義変更に印鑑証明書が不要であり、名義変更が簡単なためすぐに名義変更する買取店は多いです。
ただし、普通車と同様に売り先が決まってから名義変更をする買取店もいますので、至急の名義変更依頼をしたほうが良いです。
新しい車の減免申請時には名義変更完了後の車検証コピーが必要
新しい車の減免申請時には、古い車の名義変更(抹消登録もしくは移転登録)が完了した車検証コピーが必要となります。
名義変更後の車検証コピーは売却した買取店からもらえます。
減免を受けていることは査定額に影響ナシ
減免を受けている車だからといって、査定額が下がる(もしくは上がる)ということはありません。また、減免を受けているから査定ができないということもありません。
ただし、専用の設備を持つ福祉車両(ウェルキャブ車)の場合は、改造の内容によっては査定額が低い場合があります。メーカー純正の福祉車両であっても、同じ車種の相場より低い場合があります。
福祉車両を売る時の注意点を含めた詳しいことは、下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
最後に
減免を受けている車であっても売却の手続きに変わりはありません。今後、減免車両を保有しない場合は特に追加の手続きは必要ありません。
減免を受けている車を買い替える際は、今の車を迅速にきちんと名義変更してくれる大手買取店に依頼することをおすすめします。
具体的な買取店としては、手続きの安心度が高い「カーセブン」か「ガリバー」が良いと思います。
実際に査定を依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると大手買取店を絞り込んで検索し、依頼することができるため、試してみてはいかがでしょうか。
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