トヨタシェアを実際に使った感想|料金は安い?デメリットも解説

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トヨタのカーシェアサービス「TOYOTA SHARE(トヨタシェア)」を実際に使ってみました。

アプリの会員登録手順と予約手順が分かりやすく、使い勝手は良い印象です。

利用料に関しては、月会費が無料というメリットがあり、時間当たり利用料も他社大手とほぼ同等で、大きく不利ということはありません

デメリットとしては、ステーション(貸出拠点)が拡大傾向とは言え、タイムズカーや三井のカーシェアーズよりは少ないということです。

本日は、実際に登録して借りてみた所感を軸に、トヨタシェアの料金・ステーション数・デメリットについて、中古車業界に15年所属した筆者がみていきます。

トヨタシェアの料金は他社同等、弱点はステーション数

カーシェアリング大手3社を並べると、下記のようになります。

トヨタシェア タイムズカー 三井のカーシェアーズ
(旧カレコ)
月額基本料金 無料 880円
(利用料に充当可)
880円
(利用料に充当可)
短時間料金 220円/15分 220円/15分 150円/10分
└ 30分換算 440円 440円 450円
6時間パック 5,610円
(ヤリス)
4,290円
(ベーシック)
4,280円
(ベーシック)
距離料金
(6時間超)
16円/km 20円/km 21円/km〜

出典:各社公式サイト(2026年8月時点)/三井のカーシェアーズはベーシックプラン・ベーシッククラス

時間料金は他社の下限とほぼ同水準

30分換算の利用料では440〜450円と、3社にほとんど差がありません。

6時間パックは三井のカーシェアーズのほうが安いものの、距離料金は16円/kmと3社で最安です。6時間を超えて走るほどトヨタシェアが効いてきます。

つまりどの使い方をしても、極端に高くつくことはありません。

月会費が無料なのはトヨタシェア

トヨタシェアの月会費が無料というのは、他社と比べて有利な点です。

他社の880円は「利用料に充当できる」ため、毎月乗る人にとっては実質0円です。

しかしまったく乗らない月があると、880円が掛け捨てになります。トヨタシェアはゼロです。

年に数回しか乗らない方であれば、年間で1万円前後の差になります。「持っておくだけ」のコストがかからないのは、カーシェアのメリットが大きく出ていると言えます。

ただし公式には「月会費は無料キャンペーン中、終了時期は改めてお知らせします」と記載されています。恒久的に無料と決まっているわけではありません。

問題は料金ではなくステーション数

料金で不利がないぶん、判断のポイントはステーション数に集約されます。

この点は後ほど詳しく見ていきますが、トヨタシェアは他社に大きく水をあけられているのが実情です。

 

実際に登録して借りてみた

実際にトヨタシェアで「アクア」を利用してみました。予約はすべて専用アプリで完結します。WEBサイトや電話での予約はできません。

登録の入力作業は約5分

App StoreまたはGoogle Playで「TOYOTA SHARE」を検索してダウンロードします。

登録はTOYOTAアカウント登録 → 会員情報登録 → 本人確認 → 端末認証の4ステップです。

住所・氏名を入力し、運転免許証を撮影して送ると自動で読み取られ、入力作業は約5分で終わりました。

会員カードは発行されず、予約から解錠までスマホだけで完結します。

ただし本人確認の承認には数日かかる場合があります。前日の登録は避けたほうが無難です。

予約は地図から。他社アプリより使いやすい

地図上のピンをタップして予約します。車種やクラスで絞り込むこともできます。

後発だけあって、他社アプリの使いにくい部分を潰してきているという印象でした。予約完了までの操作数が少なく、迷う場面がありません。

予約は利用の3ヶ月前から1分前まで、最大15件まで入れられます。変更・キャンセルは開始1分前まで無料です。

解錠から返却までスマホだけ

出発15分前からアプリで解錠できます。

借りたアクアは、内外装ともにとてもキレイで、レンタカーと変わらない状態でした。

返却は出発したステーションに戻し、アプリでロックして完了。終了と同時にメールで利用明細が届きます。

そして早く返せば、実際に使った時間までの料金しかかかりません。

3時間で予約して2時間で返せば2時間分です。「余裕をもって長めに予約しておく」ことのコストがないのは良心的だと感じました。

支払いはクレジットカード決済のみで、デビットカードやプリペイドカードは登録できません。

 

トヨタシェアの料金表

クラス別の料金は下記のとおりです。

クラス 車種例 15分 6時間 12時間 24時間
C1 ヤリス 220円 5,610円 5,940円 7,810円
C2 ヤリスHEV 220円 6,490円 7,480円 9,130円
C3 プリウス 330円 7,920円 8,910円 10,890円
SUV1 ライズ 220円 8,250円 9,460円 10,340円
W1 シエンタ 330円 6,930円 8,910円 11,880円
W2 ノア 440円 12,870円 13,860円 18,810円
W3 アルファード 550円 15,400円 19,800円 24,750円
SP1 GRヤリス 440円 9,460円 11,440円 14,850円
T0 ハイゼットトラック 220円 4,950円 5,940円 7,920円

出典:TOYOTA SHARE ご利用ガイド(2026年4月版)/料金は2025年12月現在・税込

これに加えて距離料金16円/kmがかかります(燃料代込み。ショート料金適用時は時間料金に含まれます)。

料金は15分単位のショート料金と、6/12/24時間のパック料金を比較して安いほうが自動適用されます。

ハイゼットトラックも借りられる

意外と知られていませんが、軽トラック(ハイゼットトラック)が24時間7,920円で借りられます。

引っ越しや粗大ごみの搬出、園芸用品の運搬など、年に数回しかない用途にはレンタカーより手軽です。全クラス中で最も安い設定になっています。

 

ステーションは1,907件まで拡大

かつてトヨタシェアの最大の弱点はステーション数でした。

サービス開始当初は120か所、2020年時点でも240か所程度で、他社と比べて圧倒的に少ない状態でした。

しかし2023年2月にトヨタの短時間レンタカー「チョクノリ!」と統合されています。

時点 ステーション数
サービス開始当初 約120か所
2020年11月 約240か所
2023年2月(チョクノリ!統合後) 約1,240か所
2026年8月現在 1,907件

出典:TOYOTA SHARE 公式 ステーション検索(2026年8月25日時点)

設置場所も広がりました。

  • トヨタ販売店
  • トヨタレンタカー店舗
  • ダイハツ販売会社(タントなどダイハツ車も利用可)
  • 一般の駐車場

ステーションが拡大しているのは事実ですが、他社と並べると差は大きいです。

ステーション 車両台数
タイムズカー 30,071か所 64,812台
三井のカーシェアーズ 3,726か所 7,318台
トヨタシェア 1,907件

出典:カーシェアリング比較360°「カーシェアリング市場動向」(タイムズ・三井は2026年6月末時点)/トヨタシェアは公式ステーション検索(2026年8月25日時点)

「240か所しかない」という状態からは脱しました。8倍に増えたのは大きな進歩です。

しかし三井の約半分、タイムズの16分の1という位置にあります。

カーシェアは「近くにあるか」がすべてです。料金がいくら良心的でも、徒歩圏内にステーションがなければ使えません。

また、ステーションの多くがトヨタ販売店やレンタカー店舗に併設されているため、住宅街よりも幹線道路沿いに偏る傾向があります。タイムズがコインパーキングを活用して住宅街に入り込んでいるのとは対照的です。

入会前に必ずアプリで自宅・職場周辺を確認してください。ここで候補が出なければ、他社を検討したほうが早いです。

 

デメリットと注意点

ここからは、契約前に知っておくべき点をまとめます。

注意点① NOC(営業補償)が高額

事故や汚損で車両が使えなくなった場合、営業補償(NOC)を負担します。

ケース NOC
事故(自走可能) 20,000円
事故(自走不能) 50,000円
忘れ物でスタッフ派遣 20,000円
汚損(タバコ臭・ペット毛・嘔吐等) 20,000円
乗り捨て・返却場所相違 50,000円
駐車違反違約金 25,000円

これに加えて修理費などの実費が請求されます。

「安心Wプラン」(330円/6時間)に加入すればNOCは免除されます。数百円で5万円のリスクを消せるため、加入しておく価値はあります。

注意点② 無断延長は通常料金の2倍

延長申請をせずに返却時間を過ぎると、超過料金が通常の2倍になります。

次の予約が入っていると延長できません。余裕をもって延長操作をしてください。

注意点③ 禁煙・ペット同乗不可

  • 全車禁煙(電子タバコを含む)
  • ペットの同乗禁止 ケージに入れても不可。補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)は同乗可能です
  • 灯油の積載禁止
  • 出発したステーション以外への返却禁止 一部地域でワンウェイの実証実験は実施中

違反した場合、汚損として2万円のNOCに加えて清掃費の実費が請求されます。

注意点④ ステーション数が他社に劣る

前述のとおり、タイムズの16分の1、三井の約半分という水準です。

これは料金や車両の質でカバーできない性質のデメリットです。近くになければ、そもそも選択肢になりません。

入会前に、必ずアプリまたは公式サイトで自宅・職場周辺のステーションを確認してください。

 

補償とロードサービス

基本補償は下記のとおりです。

補償 限度額
対人 1名につき無制限
対物 1事故につき無制限(免責5万円)
車両 車両時価額まで(免責5万円)
人身傷害 1名につき3,000万円

免責の5万円は免責補償制度(1,100円/24時間)で免除できます。ショート料金の車両であれば6時間以下は時間料金に含まれています。

ロードサービスは、車両搬送が一事故につき15万円を上限(約180km相当)。バッテリー上がり、インロック、パンク、落輪引き上げ、ガス欠に対応しています。

 

車の内装はキレイ

店舗併設が多く、清掃が行き届いている

ステーションの多くはトヨタ販売店やトヨタレンタカー店舗に併設されています。

そのため定期的な清掃がしっかりされています。

前述のとおり筆者が借りたアクアも状態が良く、前の利用者の痕跡を感じることはありませんでした。

コインパーキングに単独で置かれているカーシェアだと、清掃頻度が落ちて車内にゴミが残っていることがあります。人の目がある場所に置かれている効果は大きいと感じました。

トヨタシェアでは、ほとんどのステーションを店舗併設とすることで、他社カーシェアと比べて清掃の頻度を高め室内外をキレイな状態に保っています

安全装備は標準

ほとんどの車両にバックモニター付きナビとToyota Safety Sense(衝突回避支援)が装備されています。ETCとドライブレコーダーも標準です。

GRシリーズも借りられる(ただし料金は約2倍)

スポーツモデルのGRヤリスGRカローラも利用できます。

ただし料金はノーマルグレードの約2倍です。

15分 6時間
ヤリス(C1) 220円 5,610円
GRヤリス(SP1) 440円 9,460円

気軽に試せる金額ではありませんが、購入前に一度乗ってみたいという用途には向いています。ディーラーの試乗より長く、自分のペースで走れます。

 

よくある質問(FAQ)

トヨタシェアは他社より安いですか?

使い方によります。30分換算では3社とも440〜450円でほぼ同額です。6時間パックは三井のカーシェアーズ(4,280円)のほうが安く、トヨタシェア(5,610円)より1,330円安いです。一方距離料金は16円/kmと3社で最安なので、6時間を超えて遠出するならトヨタシェアが有利になります。

三井のカーシェアーズ(旧カレコ)とどちらがいいですか?

半日以内の利用なら三井、遠出ならトヨタシェアです。三井は6時間パックが安く、さらに6時間以内の予約かつ利用なら距離料金が0円になります。逆に6時間を超えると距離料金が21円/km〜かかるため、走行距離が多いほどトヨタシェア(16円/km)との差が開きます。

月会費は本当に無料ですか?

無料です。ただし公式ガイドには「月会費は無料キャンペーン中、終了時期は改めてお知らせします」と記載されています。恒久的に無料と決まっているわけではありません。

ステーションはどのくらいありますか?

2026年8月時点で1,907件です。2023年2月に「チョクノリ!」と統合されて大幅に増えました。ただしタイムズカーは30,071か所、三井のカーシェアーズは3,726か所あり、まだ大きな差があります。入会前に必ずアプリで自宅周辺を確認してください。

すぐに使い始められますか?

登録の入力作業は約5分で、会員カードの発行もありません。ただし本人確認の承認に数日かかる場合があります。なおタイムズカーにも「スグ乗り入会」があり、最短15分・カードレスで利用開始できますので、この点は各社の差が小さくなっています。

ペットは乗せられますか?

乗せられません。ケージに入れても不可です。補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)のみ同乗できます。違反すると汚損として2万円のNOCと清掃費の実費がかかります。

事故を起こしたらいくらかかりますか?

対物・車両の免責5万円に加え、営業補償(NOC)が自走可能なら2万円、自走不能なら5万円かかります。「安心Wプラン」(330円/6時間)に加入すれば、免責もNOCも免除されます。

長期間借りると割高ですか?

マンスリー料金があります。約15日分の料金で1ヶ月利用でき、ヤリスなら通常239,910円が116,710円になります。長期出張や車検中の代替に向いています。

返却場所は自由に選べますか?

選べません。出発したステーションに返却する必要があります。乗り捨てた場合は5万円のNOCと実費が請求されます。一部地域でワンウェイの実証実験は実施されています。

 

最後に

トヨタシェアはカーシェアリングとしては、後発ですが、利用料やアプリの操作感を強みに徐々に規模を拡大してきています。

月会費が無料で、時間料金も他社の下限とほぼ変わらないため、「年に数回しか乗らない」という使い方のユーザーには適しています

問題はステーションが近くにあるかどうかという点です。

1,907件まで増えたとはいえ、タイムズの30,071か所、三井の3,726か所とはまだ差があります。カーシェアは徒歩圏内になければ成立しにくいサービスですから、この一点で選択肢から外れる方も多いはずです。

逆に言えば、自宅や職場の近くにステーションがあるなら、料金面で選ばない理由は見当たりません。

なお禁煙・ペット不可・乗り捨て不可はカーシェア共通の制約です。この点はレンタカーとの使い分けを前提に考えてください。

車を手放してカーシェアに移行するなら

車を所有すると、車検代・駐車場代・保険料・各種税金といった維持費がかかります。

年に数回しか乗らないのであれば、手放してカーシェアに切り替えたほうが経済的なケースは多いです。

その場合、今の車をできるだけ高く売ることが経済的な負担を下げます。

年式が新しい、走行距離が少ないといった再販しやすい車は、自社販売が好調な「ネクステージ」が高値を提示する確率が高いです。

一方で、年式が古いとか、走行距離が多いという車はオークション販売に強い「ユーポス」や「ラビット」が有利な傾向があります。

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意外と安価な「KINTO」のメリット・デメリット各5つを解説

 

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