ユーカーパックはガリバーなどの買取店での売り方と異なり、「ユーザーの車を欲しい買取業者がオークション方式で競り合う」という新しい売り方で、より高く売れる確率が高いです。
実際、下取り金額より50万円も高く売れたという事例もあり、ハマれば高く売れるという声があります。
ただ、従来の一括査定に比べると、サービスとしての歴史が浅く、査定の精度が大手買取店に比べて若干低いという難点もあります。
査定時の精度が低いことは、事故の箇所を見抜けずトラブルに発展することがあります。
ユーカーパック利用時に注意したいトラブルは大きく下記3つです。
② 売買が成立しないことによるトラブル
③ 落札後キャンセルをめぐるトラブル
本日は、ユーカーパックを利用する上で、トラブルを防ぐために押さえておくべき3つのポイントについて詳しくみていきます。
ユーカーパック利用時に注意したいトラブルは3つ
トラブル① 代金減額をめぐるトラブル
代金減額をめぐるトラブルとは、オークションでの落札後に車の評価に間違いがあり、代金(売却価格)減額を交渉される際にトラブルになるというものです。
具体的には下記2つのケースがあります。
① 車が実は事故車であった
車が事故車(修復歴車)であるにもかかわらず、査定時に無事故車(事故はない)と判断され、落札後に、落札した買取業者からクレームが入るというものです。
車の構造はメーカーや車種により様々であり、車種によっては構造が複雑で事故車を見分けるのが非常に難しいものもあります。
熟練した査定員であれば、そのような車の事故も見分けることは可能です。
しかし、査定員が全員熟練した技術を持っているわけではありませんので、事故車をしっかりと見抜けないことがあります。
一般に、無事故車が事故車と判断されると、2割~3割価値が下がります。100万円の価値の車であれば、70~80万円になります。
新車から車を乗っていて、自分で事故をしたのであれば申告しておけば良いですが、中古で買って、事故があるのかわからない場合もあります。
購入した販売店からは「事故はない!」と言われていても、実は事故車であったという場合もザラにあります。
身に覚えがなく、落札後に実は事故車であったから、代金を減額させてほしいと言われても納得できず、トラブルに発展することがあります。
② 落札後に車に不具合があることがわかった
実は車に機関系の不具合が後から見つかり、代金減額を交渉される場合があります。具体的にはエンジンやブレーキなどの大きな機関に不具合がある場合です。
小さな不具合、例えばライトが切れているとか、ベルトが消耗しているとかは対象になりません。
ユーカーパックで落札するのは業者のため、小さな不具合は修理対応するので問題ありませんが、駆動系などに掛かる大きな不具合は修理代も高額となるため、クレームになります。
落札後のトラブルを防ぐために、車に不具合がある場合はちょっとしたことでも、査定時に申告しておいたほうが良いです。
トラブル② 売買が成立しないことによるトラブル
ユーカーパックに出品する際には、「最低落札価格」を設定します。
「最低落札価格」に入札額が届かなければ売買が成立しません。
そのため、査定を受けて出品しても、車が売れないこととなり、思っていたのと違ったというトラブルに発展する場合があります。
「最低落札価格」の設定は、相場を見ながらユーカーパックの担当者がアドバイスをしてくれますが、売れる金額を正確に把握することはできません。
実際に入札される金額は、オークションが開催されないとわからないため、想定よりも入札が低い場合もあります。
ユーカーパックの営業担当者によると、ユーカーパックで出品されて売買が成立する確率は約50%ということで、約半数は出品しても売買が成立しないということです。
業者間のオートオークションでも同じですが、オークションでの入札はタイミング次第であり、正確に予測するのは困難です。
たまたま高い入札が入ることや、逆にまったく入札が入らないこともあるため、一種の賭けの要素もあります。
ユーカーパックは、確実に売りたいという場合には不向きなサービスのため、そのような場合は一括査定を利用したほうが良いです。
トラブル③ 落札後キャンセルをめぐるトラブル
ユーザー(出品者)は設定した最低希望売却価格を入札額が上回ったら必ず売らなければなりません。
どうしても売却を取りやめる場合には、高額なキャンセル料が発生するため、トラブルに発展することがあります。
ユーカーパックでは、落札後のキャンセル時には、キャンセル料10万円と定めています。
第31条(違約金)
1.以下の各号のいずれかに掲げる場合、出品者(販売者)は、当社に対し、違約金として当該各号に掲げる金額を支払うものとします。
(1)本取引成立後の販売者の責による本取引の中止:10万円
落札後に急遽事情が変わった!とか、しばらく乗り続ける必要ができた!と言っても、キャンセルする場合はキャンセル料10万円が掛かります。
ユーカーパックを利用する際には、売却する前提で利用する必要があります。
代金減額のトラブルを防ぐために、修理箇所を申告する
代金減額のトラブルを防ぐためには、過去にちょっとした修理(鈑金)箇所がある場合でも、細かく申告しておいたほうが良いです。
前もって申告しておくことで、査定時間の短縮にもつながります。もちろん修理歴が無い場合は、その旨を伝えることで問題ありません。
事故歴は無いとのことで中古で購入した場合はその旨を伝えることで問題ありませんが、心配な場合は大手買取店での査定を事前に受けることをおすすめします。
査定を受ける買取店としては「アップル」が良いです。理由としては、査定の精度が高いとともに、他社に比べてしつこい営業が無いためです。
新車から乗っており事故車では無いことが確実な場合は、減額される心配はありません。
代金減額に納得できなければ、キャンセルも可能
身に覚えのない事故で、金額が下がるのは納得できない!という場合は、キャンセルして車を返品してもらうことも可能です。
車の機関系の不具合が発見されたからという場合でも同様にキャンセル可能です。
その際のキャンセル料は発生しません。逆にユーカーパックから損害賠償額として1万円がもらえます。
第21条(本取引成立後の取引中止)
4.購入者契約の解除の理由が第20条第2号または3号による場合には、当社は販売者に対して一律1万円(1万円は、民法420条第1項に定める損害賠償額の予定とし、当該金額を超える賠償等の責任を負わないものとする。)を支払うものとします。
いまさら返品されても困る!という場合は、再度出品の手続きを取ることもできます。
それでも高く売れるユーカーパック
ユーカーパック利用時の注意点として、査定時の精度がありますが、逆に言えば、車の状態が正しく評価され、出品されればトラブルは起こりません。
新車から乗っていて事故もなく機関系の不具合もない場合や、事故車でないことが確実な場合、トラブルは発生しません。
ユーカーパックでは、一括査定の買取業者が基準とするオークション相場ではなく、欲しい買取業者が直接入札することで、オークション相場を基準とした買取金額より高く売れる確率が高いです。
ディーラーの下取り金額よりも50万円も高く売れたという実績もあります。
人気車種や状態の良い車は、買取業者からの入札も活発となるため、特に高く売れます。
少しでも高く売りたい!という方は試してみる価値はあると思います。
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ユーカーパックの評判を含めた詳細は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
少しでも早く確実に売りたい場合は一括査定を選択
ユーカーパックを利用すると高く売れる確率が高いですが、希望どおりに入札が入らないとか、翌日以降のオークションの開催を待つため、すぐに現金化できないというデメリットもあります。
即日車を売りたい!とか、直接交渉して売却金額を決めたいという場合は、一括査定サイトで大手買取店に依頼することをおすすめします。
筆者が大手買取店の中で最もおすすめなのは「ビッグモーター」です。
複数買取店を競合させるのが面倒な方は、「ビッグモーター」のみへの依頼でも良いかと思います。ビッグモーターをおすすめする理由は、買い取った車を自社の販売店で直接売るため、中間マージンを他社より削れるからです。
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