2018年上期(1~6月)の新車販売台数(普通車・軽自動車)は前年同期比1・8%減の273万台でした。
年初からの新車販売不振が響き、前年より数字を落としました。
ただ、直近7月の新車販売実績はプラスとなっており、また各メーカーの新型車への人気が高まっており、下期の販売台数は回復すると見られています。
新車販売が増加すると良質な下取り車が中古車市場に出回り、中古車市場も活性化すると見込まれます。
直近の販売データを見ながら、2018年の中古車市場動向を見ていきます。
新型車が好調!下期は新車販売台数が回復傾向に
新車、中古車ともに2018年の上半期の登録台数は前年より下回っています。
※日本自動車販売協会連合会より 単位:万台
ただ、直近の7月の販売実績は前年を上回っており、各メーカーの新車投入効果が表れてきています。
特にクラウン、カローラスポーツ、N-VAN、ジムニーの受注状況が好調であり、下期はさらに数字を伸ばしていくと見られています。
2018年下期は新車販売台数が回復すると見込まれます。
新車軽自動車の販売は堅調
軽自動車の販売は堅調です。下記表のように1月~7月までの累計販売台数で前年比103%で推移しています。
※日本自動車販売協会連合会より 単位:千台
中でもN-BOXやスペーシアの販売が好調であり、数字をけん引しています。
各メーカーとも主力車が好調であり、下期も引き続き堅調を維持すると見られます。
輸入車の販売は継続して順調
新車、中古車の伸び悩みに比べて、輸入車の販売は好調です。下記表のように1月~7月までで前年比105%で推移しています。
※日本自動車輸入組合より 単位:千台
輸入車の販売好調は昨年から継続しています。中でも高額輸入車の販売が好調です。ポルシェやベンツ、BMWの上級グレードの売れ行きが好調です。
各メーカーの認定中古車の販売も好調であり、下期も販売好調が継続すると思われます。
オークションの取引単価も継続して上昇
オートオークション最大手のユー・エス・エスによると、オークションの成約単価も継続して上昇しています。
2016年の平均単価65.4万円に比べて約5万円程度上がっています。
※ユー・エス・エスオークションデータより 単位:千円
成約単価の上昇は国産車、輸入車ともに高額車両の取引が活発になっているためと考えられます。ブランド別ではレクサスやアウディの取引が増加しており、単価の上昇に寄与しているとのことです。
最後に
2018年の下期は新車販売とともに、中古車販売も前年より増加すると見込まれます。
また、輸入車の販売も依然として好調であり、しばらくこの勢いは継続しそうです。
中古車の取引では年々単価が上昇しています。これは高額車両の売れ行きが好調なことが要因として上げられます。
人気車種で状態の良い中古車は、高値で取引される傾向が続くと見られます。
中古車販売店では、高年式で低走行などの質の良い中古車の確保に今まで以上に注力すると思われます。