車を売るのに最も良い時期はいつなのでしょうか?結論から言うと、1年の中で最も車が高く売れる確率が高いのは2月です。
なぜなら、新車ディーラー、中古車買取店ともに3月決算の会社がほとんどであり、3月に最も車が売れるため、その直前の2月に買取、下取りが活発化するためです。
また、就職、転勤などで4月から新たな生活が始まる人が多く、年度末に車の売買をする人が多いという理由もあります。
同様の理由で半期の決算月である9月も買取店が高値を提示する確率が高いです。
本日は1年を通しての車の相場推移をふまえ、車を売る時期はいつが良いのかということについて、中古車業界に15年所属した筆者が解説します。
中古車が最も高く売れるのは2月
中古市場の繁忙期は1~3月です。もう少し詳しくいうと1月中旬から3月中旬頃となります。車の販売は3月が最も活発化しますが、買取は少し前の2月が最も活発です。
理由としては3月末までに販売(登録)するために、2月により多くの車を仕入れたいためです。伴って、買取の依頼が最も多いのもこの時期です。
同様の理由で半期の決算月である9月前も車が高く売れる時期となります。
繁忙期まで待つと逆に損する?
1~3月が中古車市場の繁忙期だからといってその時期まであえて売るのを待つのはおすすめできません。例えば10月に車を売ろうと考えている場合に2月まで待つと逆に損します。なぜなら、その間に相場が下落するからです。
下記表は年間を通しての相場推移イメージです。
車種にもよりますが、車の相場は年間でざっくり新車価格の10%程度下落します。その推移をグラフ化したのが上の表です。毎年1月~3月は車市場が活発化するため、相場は維持されます。その時期が終わり4月になると相場はガクっと下落します。4月は車市場の閑散期です。
そこから徐々に下がってきて、9月になると若干持ち直します。なぜなら、9月は半期決算のセールがあり、中古車市場が活発化するためです。そして10月から年末にかけては下落していきます。
したがって、車の売却をするのであれば、早ければ早いほど良いといえます。あえて繁忙期まで待つのはおすすめできません。
また、車種によってはモデルチェンジの情報が入ることで急落することもあります。
車を手放すことを考えている場合は、早めに見積もりを取ることをおすすめします。
見積もりを取る際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると簡単に買取店を絞り込んで依頼できます。
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季節毎に需要がある車種もある
年間を通して徐々に車の相場は下落しますが、季節的に需要が高まる車種もあります。例えばマツダロードスターやBMWZ4などのオープンカーは春や秋前に売れ行きが良くなります。
また、トヨタランドクルーザーシリーズや日産エクストレイルなどの4WDSUVは冬場のシーズン前に売れ行きが良くなります。そのため、その前の時期では買取を強化する業者が多く、高く売れる確率が高くなります。
車検の時期は影響するのか
車検が残っている場合に、車検ギリギリで売ったほうが良いのでしょうか。それとも、車検を取って、高く売れる時期を待ったほうが良いのでしょうか。結論としては、車検を通さずに早めに売ったほうが良いです。
なぜなら、車検の期間が少しでも残っているほうがプラス査定になるからです。ただし、車検を新たに取ることはおすすめできません。車検を通す費用ほどプラス査定にならないためです。車検の残り期間の買取査定への影響については過去記事にまとめていますので参考にしてください。
外車はモデル年式で判断されるため、年を越すと相場が下がる
外車は国産車に比べて相場の下落が激しいです。外車はモデル年式といって、製造された年から判断し相場が決まってきます。そのため、年を越すと(年式が落ちるといいます)値段が大きく下がります。
よって、外車を売る際は年をまたがずに売ることをおすすめします。外車の相場が激しい理由と高く売る方法について過去記事にまとめていますので参考にしてください。
少しでも車を高く売る3つのポイント
繁忙期以外でも少しでも車を高く売るにはどうすれば良いのでしょうか?車を高く売るために押さえておきたい3つのポイントがあります。
1.複数の買取店を競合させる
ひとつは複数の買取店を競合させることです。競合させることで高い金額を引き出すことができます。
複数の買取店に依頼する時は下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると、複数の買取店を簡単に絞り込めんで依頼できます。
数社も比較するのは面倒という方は高く買い取ってくれる確率が高い「ビッグモーター」か「ガリバー」を選択すると良いでしょう。1社のみに依頼した場合でも、カーセンサーネットを経由して依頼することで買取店には競合があると思わせられ足元を見られることがありません。
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ユーザーの車を欲しい買取店がオークション方式の入札で車の値段を提示するという方法で、大手買取店が基準とするオートオークションの買取相場よりも高く売れる可能性があります。
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ユーカーパックの詳しい内容は下記記事にまとめていますので参考にしてください。
2.車の内装をキレイにする
車の内装をキレイにしておくことは重要です。なぜなら、車の内装が汚いと次に販売がしにくいという理由で買取時の評価が下がります。
シートに大きなシミがあるとか、ペットの臭いがするという場合などで内装の評価が低いと、経験則として車種にもよりますが買取金額が10~15万円も変わってきます。
シートのシミや臭いがある場合は極力落としておくことをおすすめします。市販のシートクリーナーや消臭剤でキレイにするレベルでも大丈夫です。
タバコを吸われている場合は灰皿もキレイにしておくことをおすすまします。査定時には必ず確認されます。
3.付属品をそろえておく
スペアキーや整備手帳(保証書)、取扱説明書、専用工具などの付属品がきちんとそろっているほうがプラス査定となります。
特にスペアキーと整備手帳(保証書)は重要です。キーレスのスペアを作るには多額の費用がかかるとともに、手間もかかります。整備手帳(保証書)はたとえ記載が少なくても、そろっていることで次の購入者への信頼感につながるため重要です。
また、社外品のアルミホイールや足回りなどのパーツを付けている場合は、メーカー純正の部品があったほうが良いです。
付属品は査定時に必ずチェックされますので、自宅等に保管している場合は前もって確認しておくことをおすすめします。
最後に
車の買取市場が最も活性化するのは2月であり、次いで9月です。その時期は車の売買が活発であり、業者が買取に力を入れるため高く売れる確率が高いです。
しかし、車の売却を考えている方があえてその時期まで待つことは、その時期までに相場が下落するためおすすめできません。
2021年に関しては、コロナウィルス感染症対策として、自家用車の価値が再認識されてきており、中古車のニーズも高まりを見せています。
走行距離が少ないとか、年式が新しいといった再販売向きの車両は特に高く買い取りがなされるため、売却を検討しているのであれば、早めの対応をおすすめします。
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