車が古くなってきたし、そろそろ乗り換えたいと思っていませんか?車を査定に出す時には、査定前に少しでも高く売るポイントを押さえておきたいものですよね?
実際に査定する中古車業者が気にする査定のポイントはどんなものがあるのでしょうか?
中古車業者がチェックする7つのポイントは下記になります。
査定ポイント1:車の外装
査定ポイント2:車の内装
査定ポイント3:車の機関系(エンジンや電装系)
査定ポイント4:車の修復歴
査定ポイント5:車の装備品
査定ポイント6:走行距離
査定ポイント7:車検の残り
7つのポイントを押さえてから査定に出せば、10万円以上も売却価格が高くなるケースもあります。本日は中古車業界に15年所属した筆者が、事前に押さえておくべき7つのポイントを順に解説してまいります。
中古車業者がチェックする査定時の7つのポイント
査定ポイント1:車の外装
査定ポイント2:車の内装
査定ポイント3:車の機関系
査定ポイント4:車の修復歴
査定ポイント5:車の装備品
査定ポイント6:走行距離
査定ポイント7:車検の残り
査定ポイント1:車の外装
車の外装は傷やへこみがないほうがいいに越したことはありませんが、多少の傷やへこみはあっても問題はありません。なぜなら、買い取った業者は自ら安価な修理業者を使って修理するか、そのまま中古車オークションに流すため、多少の傷やへこみはほとんど減点対象となりません。
むしろ気にし過ぎて自分で修理に出してから売ろうという方がいますが、修理代の分だけ金額が上がることはありません。そのままの状態で売却することをお勧めします。
業者は外装の色あせや塗装の状態を重視します。そのため、あまりにも汚れすぎて艶が無い状態ですと、マイナスになります。事前に洗車をしてつや出し用のワックスをかけておくといいでしょう。
また、外装がホワイトやブラックなどの車両ですと水垢が目立つ場合があります。その場合も印象が悪くなるので水垢は落としておいたほうがいいでしょう。タイヤやホイールが綺麗だと全体の見栄えがよくなりますので、タイヤワックスやホイール磨きをしておくことをお勧めします。
査定ポイント2:車の内装
業者は外装よりも内装を重視します。なぜなら、内装の汚れや臭いは落とす(消す)ことが極めて困難であるためです。内装の評価が低いと再販時に売れにくいと判断され、高値が付きません。
内装で見るポイントは大きく3つです。
①内装の汚れ:インパネまわり、シートまわり、天井等の汚れを確認します。天井の汚れはマイナスポイントになります。
⓶車内の臭い:臭いがきついと大きなマイナスポイントとなります。
③ハンドルやシフトレバーの劣化:表面のすれを確認します。こちらも直すのが難しいため、劣化がひどいと大きなマイナスポイントとなります。
また、2つめの臭いにも関わりますが、ペットを載せている方などは毛が多く落ちていないか注意する必要があります。ペットの毛は取り除くのが難しく、マイナスポイントとなります。可能であれば、シートカバーなどをつけておくことをお勧めします。
シートの汚れが臭いがひどい場合は、シートクリーナーや消臭剤でキレイにしておいたほうが良いです。使用する薬剤等は市販されているもので問題ありません。
査定ポイント3:車の機関系(エンジンや電装系)
機関系とは、エンジンや電装系の事を言います。確認するポイントは以下のとおりです。
エンジン系
査定の業者もメカニックではないので、そこまで細かいところは見ません。主に下記のポイントを確認します。
・エンジン音に異常がないか?
・回転数は安定しているか?
・シフトショックはないか?
※シフトショックとはギアを変える時に生ずるショックであり、異音がある時はシフトに異常のあることがあります。
・マフラー音に異音がないか?
電装系
電装系とは、車の電気関係をいいエアコン、カーナビ、パワーウインドウ、パワーステアリング等の事です。
・エアコンは正常に作動するか?暖房・冷房は作動するか?
・カーナビは正常に作動するか?ボタンが反応するか?
・パワーウインドウは正常に作動するか?動きがなめらかかどうか?
・パワーステアリングは正常に作動するか?ハンドルを回す時に極端に重くないか?
エンジンや電装系は特に異常が無ければ問題ありません。
また、査定の前にオイル交換やタイヤ交換をしたほうがいいのか?と思いの方がおられますが、全く不要です。外装の傷と同様にタイヤ交換をした費用分の値段はプラスとはなりません。新品のタイヤを付けても、付けなかった場合とほぼ同じです。
一方、機関系に不具合がある場合には、正直に申告しておいたほうがよいです。後のトラブルを回避するために申告することをお勧めします。不具合を申告しなかったために、契約後の減額を迫られたりするトラブルは意外と多いです。
査定ポイント4:車の修復歴
車の修復歴とは、接触事故などで車の骨格に修正や損傷が生じていることをいいます。修復歴とは、車の骨格に異常があることをいいますので、軽微な修理などは、該当しません。軽微な修理とは、外装のキズを塗装したり、バンパーやドアなどのパーツを交換したりすることいいます。
修復歴に該当するか否かは、下記の記事を参考にしてください。
万が一、過去に事故を起こしている場合は、正直に申告しておいた方がいいでしょう。なぜなら修復歴の有無など、契約時に車と契約書の内容に相違がある場合、契約後の減額交渉トラブルに発展する可能性があるからです。くわしくは以前の下記記事を参考にしてください。
査定ポイント5:車の装備品
車の装備品とは、買った時についている装備品や後から自分で付けた物を言います。主なものはカーナビ、レザーシート、サンルーフ、社外ホイール、社外マフラー、社外サスペンション、などをいいます。社外とはメーカーの純正ではないパーツの事を言います。
一般的に純正のほうが社外のものより評価されます。高価な社外ナビを付けていても査定にはほとんどプラスになりません。アルミホイールやマフラー、サスペンションも同様です。
社外品を付けている場合は、純正部品を付けたほうが評価が上がります。なぜなら、業者が再販をする際に純正部品があるほうが売りやすいからです。
車検の通らない社外品を付けていて、純正部品が無い場合は評価が下がります。ETCやレーダーなどは付いていても評価は変わりません。
査定ポイント6:走行距離
走行距離は1年10,000キロという数字が一般的に目安となります。よって、4年経過している車であれば40,000キロが基準となります。基準の1.5~2倍の数字であれば、過走行車と言われマイナス評価となります。逆に基準の0~0.5倍の数字であれば、低走行車と言われ、プラス評価となります。
走行距離の少ない車は、業者が再販する際にも売りやすく、セールスポイントとなるため、高く売れる可能性が大きいです。
査定ポイント7:車検の残り
意外と思われるかもしれませんが、車検の残りが長いほど高く売れる確率は高いです。なぜなら、業者が再販をする際に、車検を通す手間が無く、費用が安価で済むとともに納期が早いというメリットがあるからです。とはいえ、今乗っている車が車検間近であるとして、車検を通して売ることはお勧めできません。
なぜなら、車検を通す費用分(10~15万程度)は売却金額に上乗せとならないからです。車検間近の場合はそのまま売却することをお勧めします。車検が間近であるからといってマイナスとはなりません。
最後に
車の査定はマイナスポイントとプラスポイントの積み重ねとなります。外装、内装などのマイナスポイントはできる範囲で手直しすることをお勧めします。そうすることにより、業者の印象が変わり値段も変わってきます。エンジンの不具合や、修復歴などは手直しできないため、そのまま出すしかありません。
外装や内装の評価は査定する担当者の主観にもよります。そのため、査定を依頼する際は複数の業者に依頼したほうが良いです。下記カーセンサーネットを利用すると複数の大手業者を簡単に選択して依頼することができます。リクルート社が運営しており、実績もあり信頼度も高いため車の売却を検討している方は試してみてはいかがでしょうか。
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