中古車オークション大手「ユー・エス・エス」において、直近2024年8月の取引価格(成約車両単価)は124万円と、コロナ後の2022年9月につけた122.1万円を上回り過去最高となりました。
コロナ後の新車納期の遅れなどで長く続いた中古車相場の高騰から一度は下落していたものの、再度相場が高騰してきました。
要因は、急激な円安で国外への輸出が増加していることと、メーカーの検査不正や部品欠品による生産の遅れがあると見られます。
伴って、中古車相場も高騰しています。
一方、車の手放しを考えている方は、相場が再び高騰している中で高く売れるチャンスであり、早めに行動したほうが良いです。
実際、筆者も所有していた車を知り合いの業者を介しユー・エス・エス(USS)オークションにて売却したところ、予想価格より高値で落札されました。
本日は、中古車オークション取引価格が過去最高となり、相場が再び高騰する中で、買取(売却)、販売(購入)時の注意点を含めてみていきます。
中古車オークションの相場が再び高騰
新車の納期遅れの解消により、2022年秋頃~2023年夏頃まで中古車相場は下落傾向でありましたが、徐々に相場が上昇してきました。
中古車オークション運営大手「ユー・エス・エス」によると、オークションの成約車両単価は、下記表のように2024年8月に124.2万円と高騰しており、前年比でも110%超えと高値で推移しています。
成約車両単価とはオークションで売れた車の落札価格平均であり、数値が高いとそれだけ高く売買がなされているとうことになります。
また、オークション全体の成約率についても、下記表のように2023年は60%前後で推移していたものが、2024年4月以降70%前後と上昇傾向にあります。
成約率が上昇しているということは、売り手と買い手の折り合う確率が高くなってきているということで、成約単価が上昇することと合わせて、高値で売れる確率が高くなっていると見受けられます。
※「ユー・エス・エス」オークションデータより
そのような中、筆者の所有していた車(オデッセイ2009年式7万キロ)を知り合いの業者を介して「ユー・エス・エス」オークションに出品してもらったところ、事前に複数の買取店に聞いた予想価格25~30万円よりも高い36万円で落札されました。
※「ユー・エス・エス」オークション結果より
筆者としても過去の経験から15年落ちのオデッセイということで、オークションの相場で25~30万円、買取価格で20万円程度が妥当かなと思っていました。
上記は1例ではありますが、知り合いの業者の話でも現状でオークションの入札は活況であり、状態の良い車は特に応札が激しく高値で落札されているという話でした。
中古車の販売価格も上昇
中古車オークションの平均落札価格が上がるということは、中古車販売店の店頭に並ぶ価格も上がることにつながり、中古車相場が上昇することになります。
高年式の人気車両などでは相場が高まることにより、新車価格とあまり変わらない値付けになっているもの多くなっています。
購入時にかかる登録費用や整備費用などの諸費用が高めに設定されている販売店では、支払総額で新車とほぼ変わらない、むしろ高いというものもあります。
新車の納期遅れが改善されてきている中、加熱していた中古車需要が落ち着いてきており、高すぎた相場からの下落は今後も続きそうです。
中古車買取相場も上昇!高く売りたいのであれば複数買取店を比較する
ほとんどの中古車買取店は買い取った車を、そのまま「ユー・エス・エス」などのオークションで売却しています。
オークションの落札価格が上昇している現状では、各中古車買取店も現在のオークションの落札価格を基準にするため、値段提示は高めとなります。
内外装の状態の良いとか走行距離が少ないなど再販がすぐできそうな車は特に強気で値段提示をしてきます。
ただし、買取店が見るオークションデータは同じでも、各買取店によってどこまで利幅を見るかは変わってきます。
ギリギリまで利益を削って提示する買取店もあれば、そうでないところもあります。
そのため、査定を依頼する際は複数買取店を比較したほうが良いです。
複数買取店に査定依頼するには、下記カーセンサーネットを利用すると簡単に複数の買取店を絞り込んで依頼できます。
依頼する買取店としては、近年勢いのある「ネクステージ」を含めることをおすすめします。理由としては、自社販売が好調であり、更なる拡販のため在庫を集めているからです。
「ネクステージ」は直近半年(2023年11月~2024年5月)の買取台数で12.8万台と前年比135.5%と伸びており好調を維持しています。
「ビッグモーター」も長く高値買取を継続してきましたが、一連の不祥事により高価買取が難しくなっています。
近隣に「ネクステージ」が無いという際は、オークションでの売却に強い「ユーポス」「ラビット」を含めると良いです。
査定は無料で依頼できます。車の手放しを考えており、少しでも高く売りたいという方は早めの行動をおすすめします。
輸出向け車両も再高騰
直近での円安相場により、輸出向け車両においても再び相場高騰しています
海外からの割安感も増しています。
輸出にかかる登録台数も前年比同等(自販連データより)であり、海外からの引き合いは継続している状況です。
輸出業者が好む「SUV」「クロカン」「ディーゼル車」や海外で人気の「スカイライン」「スープラ」「RX-7」などのスポーツカーは高値も継続しているとのことです。
ただ、直近での円相場は不安定であり、アメリカ大統領選の行方などの状況によっては乱高下が予想され、先き行きは不透明です。
最後に
コロナ後の中古車バブルの終了から一旦は中古車相場が下落したものの、直近では再び上昇してきました。
大手販売店の動向から見ても中古車買取相場は持ち直しており、売却を考えている方は早めに査定依頼等のアクションを起こすことをおすすめします。
売却先の買取店について、大手買取店の特徴については下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
高く売るためには複数買取店と交渉することをおすすめしますが、交渉のは面倒だし、苦手・・・という方は、「オークション方式の買取サービス」をおすすめします。
「オークション方式の買取サービス」とは、ユーザーの車に興味がある複数買取店がネット上のオークションで競り合うことで、高く売れるという新しいサービスです。
「オークション方式の買取サービス」を展開する「ユーカーパック」では、全国8,000社超えの買取店から入札を見込むことで、ハマれば驚くほど高く売れる可能性があります。
査定を受けて出品しても、希望額まで入札が入らず売買が成立しないという場合もありますが、出品料や査定料などの手数料は無料です。
時間に余裕がある方は試してみてはどうでしょうか。査定は下記公式サイトから依頼可能です。
ユーカーパックについて詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。