車を購入して所有するのではなく、使いたい時にだけ利用するカーシェアリングの人気が高まってきています。サービス普及当時はコンパクトカーの貸出が主流でしたが、最近はミニバン、スポーツタイプ、輸入車など様々な車種を揃えるカーシェア業者が増えてきました。
カーシェアリングというと短時間の利用というイメージですが、実は12時間や24時間という長時間利用にも適しており、レンタカーよりも安価な料金設定がされています。
本日は、特に多彩な車種を揃えるカーシェアリング大手のカレコでミニバン「ヴォクシー」を実際に利用し、サービスの使い勝手や他社との利用料金の比較を行っていきます。
ミニバンの利用料が安い会社は?
カーシェアリング大手の「タイムズカープラス」「カレコ」とレンタカー大手「オリックスレンタカー」、格安レンタカー「ニコニコレンタカー」でのミニバンタイプ12、24時間あたりの料金を比較してみました。
最も料金が安いのは「カレコ」です。
カレコは三井のリパークを主な貸出ステーションとするカーシェアリング大手です。ステーションは首都圏を中心に展開していましたが、最近は近畿圏や沖縄などにもエリアを広げています。ベンツやレクサスを大量に仕入れるなど、車両ラインナップの充実に力を入れています。
カレコの料金体系の基本は10分150円(ミニバン)ですが、時間が長くなるにつれて割引が適用されます。(6時間3,800円/12時間6,300円など)
ミニバンタイプはレンタカーで借りると利用料が高額となります。格安のニコニコレンタカーでも24時間利用で9,400円します。しかも格安レンタカーは中古車を利用しているため、車が古くなります。
さらに、カレコの料金体系の特徴として、予約した時間に関わらず、利用した時間分だけ払えばよいということがあります。予定していた時間よりも少ない時間しか利用しなかった場合でも、無駄な利用料が発生しなく経済的です。
実際に新型ヴォクシーを利用してみてわかった特徴
そんなカレコでミニバンのヴォクシーを実際に利用してみました。
ネット上で希望車種やステーションを絞り込みながら簡単に予約できます。車両ごとにタイムスケジュールが表示されるため、どの時間が空いているのかわかりやすいです。予約が完了すると、すぐに登録メールアドレスに完了連絡が入ります。
スマホのみで貸出・返却ができ便利!
予約時間が近づくとメールで確認の連絡が入ります。ステーションの所在図も確認でき便利です。車の前まで到着し、スマホ上で利用開始ボタンを押すと、車が開錠され利用開始となります。鍵はグローブボックスの中に格納されています。
カレコはスマホの個人ページ上で、車の開錠(貸出)、施錠(返却)までできます。多くのカーシェア業者がICカードを利用して車の開錠(貸出)、施錠(返却)を行うのに対して、カレコはより手軽に利用できます。
レンタカーでは車を借りる際に免許証の確認や、車の傷の確認など時間を要しますが、カレコではスマホのボタン一つで手続きが完了するため非常に便利です。
利用終了後は車の鍵をグローブボックス内に収納し、外からスマホの個人ページ上で利用終了ボタンを押すと車が施錠されます。万が一忘れ物などした場合でも10分以内であれば、再度開錠することができ安心です。
利用終了後の確認メールでは利用料金の詳細がメールに記載されており、利用時間とともにすぐに確認できます。
見やすい予約画面とカレコ独自の車両マニュアルで安心
予約画面では車両の装備やBluetooth、USB給電の利用可否も表示されます。また、カレコ独自の車両マニュアルもPDFで確認でき便利です。
車のナビ、ETCは標準装備であり、使い方がわからない場合のカレコ独自マニュアルも冊子で常備されています。
車内美化は利用者次第
今回利用したミニバンタイプのヴォクシーは、大人数で乗車する場合や荷物が多い場合に便利な車種です。3列目のシートを倒すと広い空間ができ、自転車などの大きな物も運べます。車内についてですが、2列目の床に食べカスのようなものが散乱していました。家族利用直後に筆者が利用したからと思われますが、カーシェアリングは次の利用者のことも考えて利用することが重要です。
カーシェアリングでは定期的に車両の清掃が入りますが、レンタカーのように利用の都度清掃をしないため、前の利用者が汚したままで次の利用者が利用してしまうことがあります。
繁忙期でも意外と予約が取りやすい
カーシェアリングやレンタカーと言うと、土日や繁忙期に予約が集中し借りたい時に借りられないという懸念があります。しかし、カレコは比較的予約が取りやすいです。
今回利用したのは、お盆の中の土曜日(8/12)ということで、どこのレンタカー会社も一杯だったところ、カレコのみ予約ができました。予約状況からも、ステーションによっては土日でも予約がほとんど入ってないところがあります。
規模を拡大している今だけかもしれませんが、ユーザーに取っては利用しやすいと思われます。
保険の免責ナシで万が一の事故時も安心
カレコ利用時に万が一事故を起こしてしまったらどうなるのでしょうか?カレコの補償制度では対物(上限無制限)・対人(上限無制限)・車両(上限車両時価)が補償され、その際の免責がありません。免責が無い(0円)ということは、保険を使っても利用者の支払いが無いということです。
ニッポンレンタカーやオリックスレンタカーの大手レンタカー会社の標準補償では免責は5万円です。免責を0円にするオプションはありますが、追加料金が必要となります。つまり、事故を起こしたら5万円までの損害は利用者負担となるということです。
大手レンタカー会社と同様に休業補償(ノンオペレーションチャージ)は発生(自走可の場合2万円、自走不可の場合5万円)しますが、免責が無いということで万が一の事故時も安心できます。
安心の24時間サポート
カレコでは専任スタッフによる24時間電話サポート体制を整えています。些細な車の利用方法から、システム利用時のトラブルなどいつでも質問ができるため安心です。筆者も一度、所定の返却スペース(駐車場)に別の車が駐車して止められなかった時に問い合わせをしましたが、すぐに対処方法を教えてくれ事なきを得ることができました。
最後に
カレコはシステムの利用しやすさ、料金の安価さが特徴です。ステーション数が約800と同業他社のタイムズカープラスやオリックスカーシェアに比べると若干少ないですが、今後さらに拡大していくとのことです。
カレコでは輸入車を含む新型車を多数ラインナップしていますので、車の新しさという点でもレンタカーと比べて遜色はありません。使い慣れるととても便利かと思いますので、一時的に車が必要な方は利用してみてはいかがでしょうか。
↓カレコを検討してみる↓
また、カレコはプレミアムカーを利用車種に積極的に加えています。ベンツを100台規模で仕入れたり、レクサスをラインナップに加えています。レクサスNXの利用レポートは下記記事に纏めていますので、参考にしてください。