
車が多くの距離を走っているので、安くしか売れないと思っていませんか?たしかに走行距離の多い車は、走行距離の少ない車に比べて相場が安く、売る時の値段が安いことが多いです。一方で、走行距離がほとんど影響しない車もあります。
実は海外では走行距離はあまり気にされないため、走行距離の多い車が高値で輸出されることが多くあります。さらに、国内でも走行距離の多い車が高値で取引されるケースもあります。
一般に走行距離が多い車は高く売れないというイメージが強く、売る側があきらめてしまい、相場よりも低い値段で買取店に買取されていることが実際にあります。
本日は、走行距離の多い車(過走行車)を高く売る方法について解説し、おすすめできる買取店3社を紹介します。
過走行車の基準とは
走行距離の多い車を過走行車と言います。基準としては年平均で2~3万キロ若しくはそれ以上走っていると過走行車とみなされます。走行距離が5万キロ程度でも、新車から1~2年しか経っていない場合は過走行車として扱われます。
なぜ過走行車は相場が安いのか
過走行車の相場が安価な理由は、低走行車に比べて各部品の修理や交換を要する確率が高いからです。特に輸入車の過走行車は、消耗品の寿命が国産車よりも短いことから、整備費用が高くつく懸念があり敬遠されています。
また、過走行車は内装の状態が低走行車に比べて悪いことが多いです。長く運転されていることから、ハンドルのスレやシートのへたりが見られることが多くあります。これらは修復するのが難しく、治すとしても費用が高額となるため、敬遠され相場が安くなってしまっています。
過走行車を売るには輸出に強い買取店かオートオークションと密接な買取店がおすすめ
過走行車は海外からの引き合いが高いことが多く、輸出に強い買取店に依頼したほうがよいです。また、海外のバイヤーはオートオークションを利用して購入するため、オートオークションと密接な買取店に依頼することで高く売れる確率が高まります。
具体的な買取店3社とおすすめする理由は下記となります。
1.ラビット
国内最大のオートオークション会場を運営するユー・エス・エスのグループ企業であり、海外からの引き合い(応札)データーを豊富に持ち、走行距離の多い車の買取に活かしている。
ラビットの詳しい特徴は下記記事にまとめていますので参考にしてください。
2.ユーポス
関西の大手オートオークション「ベイオーク」と密接な関係があることと、買い取った車を全てオートオークションで販売しており、過走行車などの小売り向きでない車も積極的に買取している。
ユーポスの詳しい特徴は下記記事にまとめていますので参考にしてください。
3.カーチス
グループ企業に「アガスタ」という輸出業者を持ち、輸出に対する独自のノウハウを持つ。海外からのオーダーにリアルタイムで対応し、買取に活かしている。
カーチスの詳しい特徴は下記記事にまとめていますので参考にしてください。
ラビット・ユーポス・カーチスを比較することが過走行車を高く売る必勝方法
上記3社を比較することで、過走行車を高く売ることにつながります。比較する際は大手一括査定サイトを利用することで複数の買取店に依頼が可能です。下記「かんたん車査定ガイド」は大手一括査定サイトの中で入力項目が少なく簡単に依頼することができます。
車の概算相場もすぐにわかるため売却を検討している方は一度試してみてはいかがでしょうか。
過走行車は海外での需要が高い
一般的に敬遠されがちな過走行車ですが、実は海外で需要が高いという現状があります。なぜなら、国内ほど走行距離を気にしないからです。日本車は丈夫で信頼できるという評判が良いのもその理由です。
車の寿命は車種によっても異なりますが、走行距離でだいたい30~40万キロは持つと言われています。実際タクシーで利用されている車など30~40万キロはザラであり、50~60万キロ走っている車もあります。
しかしながら、国内では10万キロを超えると、もう利用できないのではというイメージがあり、10万キロという基準が買い替えや廃車の基準となっています。
10万キロが目安とされている理由は、タイミングベルトというエンジン内のパーツの交換時期とともに、その他の消耗品の劣化が表れてくる基準とされてきました。しかし、近年の車はタイミングベルトではなく、タイミングチェーンを採用している車が多く10万キロを超えても交換の必要がありません。
そのため、10万キロという目安はただ単に数字のキリがいいからという理由に近年ではなっています。しかしながら、海外ではそのような認識は無く、高い需要が存在します。
特に、ディーゼル車やSUVなどの輸出向けの車は走行距離の影響が少ないです。例えば、ランドクルーザープラドやハリアーなどの海外で人気のある車は20~30万キロ走っていても高値で取引されることが多く、10万キロ以下の車と値段がほとんど変わりません。
トヨタのカローラやイストなどの小型車も海外で人気があり、走行距離が多くても取引が活発です。
過走行の車でも需要はある
一般のイメージと反対にオートオークションでは過走行の車も多く取引されており、需要は存在します。ひとつの理由として、日本車の人気は世界的に高く、国内では流通しにくい車も海外での需要が高いことがあります。オートオークションにおいて海外への輸出を目的とした応札は非常に多いです。
上記のような海外からの引き合いとともに、国内でも需要があることもあります。
タマ数の少ない人気車種の場合は、走行距離の少ない車が少なく、走行距離が多くても欲しいというユーザーが存在します。ホンダのS2000やマツダのRX-7などの販売終了車は走行距離が多くても高値で取引されています。
過走行だからといって安く買い叩かれないように注意が必要!
一定の需要があるにも関わらず、過走行車というとあきらめて安く売ってしまう人が意外と多いです。安く買いたい買取店としては、必要以上に「過走行車だから」というデメリットを強調し、相場より安く買い叩こうとするため注意が必要です。
特に、年式がそれほど経っていなく(5年以内程度)過走行の車の場合は、国内外問わず需要がある可能性が高いため、複数買取店の査定を受けることをおすすめします。
最後に
過走行車だから「安くしか売れない」と思っていても、意外と需要があり高値で売れることは多いです。ですので、買取店の提示した値段ですぐ売ってしまうのではなく、上記のようなおすすめする買取店を含めた複数買取店を比較したほうが良いです。
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