圧倒的な燃費の良さで人気のプリウスを高く売る方法はどのようなものでしょうか?
プリウスは中古車市場での人気が高いため、高く売るためにはビッグモーターなどの自社で直接販売している買取店に売ることで高く売れる確率が高いです。
ただ、ビッグモーターなどの大型販売展示場でプリウスを購入しようとしている人は走行距離が少ないものを希望するため、走行距離の多いプリウスは高値の買取価格がつきづらいです。
そのため、走行距離が多い場合はオークション形式の買取サービスをおすすめします。
本日は、中古車市場での人気が高いプリウスを高く売る方法について、中古車業界に15年所属した筆者が解説します。
プリウスを高く売るためにはビッグモーターを含む大手買取店を比較する
プリウスは使い勝手と経済性を両立した車として、新車中古車問わず人気の高さが継続しています。中古車販売店での人気も高く、大手販売店でも多数の在庫を常時保有しています。
多数の在庫を抱えることは中古車販売店のリスクですが、プリウスは幅広い年齢層からの引き合いが強く売れる確率が高いため、販売店の多くで買取(仕入)に力を入れています。
そんな中で、特に力を入れているのが「ビッグモーター」です。全国に展開する大型販売店で販売するために在庫の確保に注力しており、常時200台以上の在庫を保有しています(平成30年2月現在)。
一般の大手買取店はオートオークションの買取相場を基準に買取価格を出しています。「ビッグモーター」はオートオークションを介さず自社で直接販売することで、中間マージンを削り高値買取につなげています。
ただし、「ビッグモーター」1社のみに依頼することはおすすめできません。なぜなら、他の買取店と競合させることで、より高く売れるからです。
複数の買取店を比較し、最後に「ビッグモーター」に依頼するのが必勝パターンです。
複数の買取店に査定を依頼する際は、下記カーセンサーネットを利用することをおすすめします。リクルート社が運営しており実績があることと、複数の業者を簡単に絞り込んで依頼することができます。
依頼する数は4~5社が良いでしょう。これ以上多いと買取店から見込みが薄いと敬遠される可能性があり、逆に少ないと値段が競りあがらない懸念があります。
走行距離10万キロ以上はオークション形式の買取サービスがおすすめ
所有しているプリウスの走行距離が10万キロを超えている場合は、オークション形式の査定サービスをおすすめします。
なぜなら、走行距離が10万キロを超えていると一般のユーザーは購入をためらうからです。そのため、大手買取店では直接販売する確率が極めて低く高値を提示しません。
実際、「ビッグモーター」では10万キロを超えているプリウスは展示場に並べず、買取に力を入れていません。ビッグモーターのプリウス在庫230台(平成30年2月現在)の内、10万キロを超えている車は1台のみです。
10万キロを超えているプリウスを高く買う買取店は、10万キロ超えのプリウスが欲しいというバックオーダーを持っている買取店や海外への販路を持つ輸出業者もしくは海外の業者となります。
10万キロはひとつの目安ですが、1年間に2~3万キロ以上走っている場合も同様です。例えば新車から2年しか経過していないのに、6万キロ程度走っている場合もオークション形式の買取サービスをおすすめします。
オークション形式の買取サービスとは、バックオーダーを持つ買取店や輸出業者などがオークション形式の入札方式で競り合う買取サービスです。
オークションを代行する業者に査定を依頼するだけで、ネット上でユーザーの車を競り合うオークションが開催され、複数の買取店との交渉が不要です。ユーザーとしては労力が少ないというメリットもあります。
オークション形式のサービスでおすすめなのは下記2つのサービスです。
1.ユーカーパック
2016年4月に開始した新しいサービスですが、提携買取店が2,000社を超え、エリアも全国に拡大し実績を上げてきています。
ユーカーパックの詳しい内容は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
2.カープライス
独自のシステムである「インターネット・ライブオークション」により、国内外800社以上の業者からリアルタイムに入札を受けることができます。
入札する業者は海外の業者も多く、国内では敬遠されがちな10万キロ超えのプリウスも高値の入札が入る可能性があります。自宅への出張査定サービスも行っています。
カープライスの詳しい内容は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
プリウスを高く売るためにおさえておきたい2つのポイント
1.車の内装をキレイにする。
車の買取店は内装を重視します。なぜなら、内装の状態の悪いと次に販売しづらく、オートオークションでの入札金額も低くなるからです。
通常、買取店では内装の状態を「A」、「B」、「C」の3段階で評価しますが、最低の「C」となると、10~15万円程度査定が下がります。
シートのシミが多数あったり、天井が汚れていたり、車内の臭いがひどかったりすると内装状態「C」となります。
シートのシミがある場合や、ペットの臭いがするなどという場合は、極力落としておくことをおすすめします。市販のシートクリーナーや消臭剤を使用するレベルで問題ありません。ペットの毛はコロコロなどでキレイにしておいたほうが良いでしょう。
2.付属品をそろえておく
保証書(整備手帳)や取扱説明書、スペアキーなどの付属品をそろえておくことは意外と重要です。
保証書(整備手帳)はたとえ整備記録が無かったとしても、きちんとそろっていることで次の購入者への安心感につながります。スペアキーの有無も販売店での売りやすさにつながります。
スマートキーのスペアは再発行となると、労力と費用が大きく発生するため販売店としては嫌がります。
査定時には必ず確認されますので、自宅で保管しているという場合は前もって確認しておくことをおすすめします。
プリウスの買取相場を把握しておく
プリウスの主要グレードの買取相場は下記となります。買取相場を前もって把握しておくと交渉を優位に進めることができます。
人気グレードは「Sツーリングセレクション」と「Gツーリングセレクション」になります。サンルーフやエアロパーツが付いているとそれぞれ10~20万円程度プラスになります。
外装色が、パール(真珠白)やブラック(黒)の場合は10万円程度プラスとなります。
年式 | グレード | 走行距離 | 買取相場 |
2015年 | Aツーリング | 30,000キロ | 142.4万円 |
Sツーリング | 126.9万円 | ||
2013年 | Gツーリング | 50,000キロ | 125.1万円 |
Sツーリング | 106.5万円 | ||
2011年 | Gツーリング | 70,000キロ | 74.4万円 |
Sツーリング | 77.6万円 | ||
2009年 | Gツーリング | 90,000キロ | 47.3万円 |
Sツーリング | 50.3万円 | ||
2007年 | Gツーリング | 100,000キロ | 29.8万円 |
Sツーリング | 31.6万円 |
※ナビクル 下取・買取相場調べ ツーリング⇒ツーリングセレクション
より詳しく調べる場合はナビクル下取・買取相場サイトで、自分の車の情報を入れると買取相場を確認できます。個人情報を入れる必要はありません。
最後に
プリウスはその人気の高さから他の車種よりも高く売れる確率が高いです。
プリウスはノーマルの状態のほうが販売しやすいため、アルミホイールやマフラーなどのパーツを社外のものに変更している場合は、純正パーツに戻すか、純正パーツを引き渡したほうがプラス査定となります。
社外品パーツを多数付けている場合は買取店によって、評価が分かれますので数社に見てもらうことをおすすめします。