車を査定に出す時、どのくらい時間がかかるか、事前に把握したいですよね?
中古車買取店のホームページで調べてみると「査定時間は10分!」とか書いてありますが、本当にそんなに短時間で査定ができるのでしょうか?
確かに車の査定だけの時間を計ったなら10分程度の時間しかかかりませんが、実際には営業マンと話したり、買取店が車の相場を調べたりする時間を含めるとおおよそ1時間はかかります。
では1時間の内訳はどのようなものでしょうか?査定には大きく下記5つのステップがあり、それぞれの所要時間概算は下記となります。
2.車の査定(10~15分)
3.査定後の確認(5~10分)
4.査定額の確認(10~20分)
5.商談(10~30分)
本日は中古車業界15年所属した筆者が、査定の各ステップにかかる時間と内容と合わせて、少しでも査定の時間を短くするための方法を解説いたします。
査定にかかる時間(約1時間)の内訳
一口に査定と言っても、実際には車を見るだけではなく、営業マン(店舗スタッフ)と色々話をする必要があります。
査定のステップには下記5つがあり、それぞれの内容を見ていきます。
1.前商談(5~10分)
車を査定する前に、営業マンから簡単なヒアリングを受けます。業界ではこれを「前商談」と呼んでいます。内容は下記の①~⑤になります。アンケート形式で回答する場合もあります。
①車を手放す理由
乗り換えか、手放し(売却)のみかをヒアリングされます。乗り換えであれば、営業マンは次の車を合わせて紹介し、販売に繋げられる可能性を探ってきます。
②車を手放す時期(すぐか、納車と入れ替えか、しばらく経ってからか)
手放しの時期に関して、営業マンは早ければ早いほどありがたいのです。
逆に半年~1年後などで考えられている場合は、見込みが薄いと判断し、営業マンの力の入れ方が弱くなります。
高値を提示してもらいたいのであれば、「手放す時期は値段次第でいつでも!」と回答するほうが良いです。
③車の装備品について(オプションの装備品や社外品パーツなど)
装備品とは主にナビゲーション、アルミホイール、サンルーフ、レザーシートなどを指します。メーカー純正なものとそうでないもの(社外品といいます)によって、価値が変わってくるため確認をされることが多いです。だいたいプロが見ればわかるのですが、コミュニケーションを取る一環としてもヒアリングされます。
エンジン、足回り、マフラーなどを改造している車は社外品パーツによって、後の再販に影響するので、細かくヒアリングされます。
④車の修復歴について(購入してから事故を起こしたか否か)
車の査定額は修復歴の有る無しで大きく変わります。そのため、後のトラブルを防ぐ目的としても、大抵ヒアリングされます。
修理をしている際は修理状況など細かくヒアリングされます。
もし過去に事故歴がある場合は下記の記事を参考にして対応するようにしてください。
⑤他社との比較状況
営業マンによって異なりますが、大抵ヒアリングされます。
車の商談は駆け引きですから、営業マンは他社の提示値段を探りながら、交渉をしてきます。始めて(1社目)の査定であれば、今後に他社を回る予定などを聞かれることが多いです。
営業マンにとって、この前商談は極めて重要です。ここで、色々な情報を聞き出すとともに、コミュニケーションを取る一環としても細かくヒアリングをされます。こちらが話出すと妨げることはせず、話を広げてきますので、時間を短縮したいのであれば、端的に回答することをお勧めします。
2.車の査定(10~15分)
実際に車の査定に要する時間は営業マンによって、まちまちです。早い営業マンであれば、10分は切るでしょう。
高級車や輸入車は、一般的な車より造りが複雑であるとともに、エンジンカバーなどで部品が覆われていることが多いため、査定時間を多く要します。
改造車も社外品の確認に時間を要するため、査定時間は長くなります。長いと20~30分くらい要することもあります。
3.査定後の確認(5~10分)
査定で気になった部分を確認されます。例えば修理状況の確認や、社外品パーツのことなどです。
あとは車を褒められます。褒められるポイントは様々です。褒められて悪い気分をする人はいませんので、何かしらの褒めるポイントを探してきます。
例えば傷が少ないとか、綺麗であるとか、色がいいとか、単純にいい車であるとかです。ここでも営業マンは出来る限り話を広げてくるので、時間を短縮したいのであれば端的に回答することをお勧めします。
4.査定額の確認(10~20分)
ここで車の査定額を調べ始めます。査定する担当が査定額を出せることはほぼ無いため、店舗に確認する若しくは本部に電話(若しくはタブレット端末等)で確認をします。
店舗や本部はその情報を受けてから、全国の相場と照らし合わせますので、早くても10分程度はかかります。
店舗に権限があるか、本部に権限があるかは買取店によってまちまちです。店舗に権限がある場合は、比較的短時間で回答がきます。
5.商談(10~30分)
店舗や本部で調べた値段を基に商談が始まります。
ただ、営業マンはすぐに値段を提示してきません。市場の動向や、車の人気度などの説明から入り、どの程度の金額で折り合いがつくかを探ってきます。
他社との兼ね合いも気にしますので、そのあたりもさりげなく聞かれます。商談の進め方は営業マンによって異なりますが、できる営業マンほど値段の提示を避ける傾向が強いです。
車の話のみにならず、興味がありそうな話題を振ってきて距離を縮めようとします。円滑にクロージングができる布石を打ってきます。
査定時間を短縮する方法
上記のように、各項目にはそれぞれ時間がかかり、また営業マンは基本的にコミュニケーションを構築するために話を広げてきますので、相応の時間が要します。
様々な内容についてヒアリングを受けるため、時間を短縮したいのであれば、あまり余計なことは答えず端的に回答することをお勧めします。
最も効果的な方法としては、最初の段階で時間を区切っておくことが良いでしょう。
例えば、”用事があり30分しか時間が無い”と最初から断っておくことです。時間を気にする素振りを見せることも重要です。
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最後に
車の査定は、車自体の値段がはっきり決まっているものではないことからも、結構な時間を要します。
上記のように短縮する方法はありますが、短縮することによって商談が淡泊となり、見込みが薄いと思われて限界の値段を提示してこない懸念もあります。
筆者の経験上も、高い値段を出すためには本部との交渉もあり、それなりの時間を要します。
よって、高く売りたいのであれば、じっくりと時間を取る必要があります。
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直近では、円安と新車の納期遅れにより、中古車相場が高騰しており、状態の良い車は特に高値が提示されます。
1社のみでも足元を見られない方法を過去記事”車買取のおすすめ方法は一括査定サイトから1社に頼むのが早くて簡単”に纏めていますので参考にしてください。