カーセンサーやグーネットで中古車を探すと、「レンタアップ車」という表示を見かけると思います。
そもそも「レンタアップ車」とは何なのでしょうか?
レンタアップ車とは過去にレンタカーとして使用していた車を言います。最近はカーシェアリングが普及していますが、カーシェアリングで過去に使用していた車も同じです。
言い方を変えると、過去に「わ」ナンバーで過去に使用されていた車を言います。
レンタアップ車の最大の特徴は価格が安いということです。
一方で、売るときに安いとか、外装に傷があることが多いなどのデメリットもあります。
本日は、レンタアップ車のメリット・デメリットと購入時、売却時の注意点を確認していきます。
レンタアップ車のメリット・デメリットとは
過去にレンタカーとして使用されていたレンタアップ車ですが、メリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット① 販売価格が安い
レンタアップ車の最大の特徴は販売価格の安さです。レンタアップ車でない同様の車と比較して10~20%程度安いです。販売価格の安い理由のひとつにイメージがあまり良くないということがあります。
レンタアップ車は不特定多数の人が過去に利用していたということで、「雑な使われ方をしてたのでは?」というマイナスのイメージがあり販売価格の安さにつながっています。
メリット② きちんと整備されている
レンタカーは自家用の車よりも厳しい定期点検が義務付けられていて日常点検もしっかりとされています。車検の期限も普通車が2年のところ、1年となっており都度細かい点検を受けています。
そのため、消耗部品も定期的に交換されており、安心して乗ることができます。
メリット③ 内装がキレイ
レンタカーは貸し出す都度、内外装の清掃をしっかりしています。近年のレンタカーは禁煙車両も多く、内装には非常に気を使っています。
一昔前だと、複数の人が利用しているから内装が汚いという評判が多かったですが、最近では一般の車と比較しても問題ないレベルです。
デメリット① 走行距離が多い
レンタカーとして利用されてきたことから、レンタアップ車は走行距離が多いことがほとんどです。
極端に走行距離が多いと、ハンドルのスレやシートのへたりなどが見られる場合があります。消耗品はきちんと交換されているため、安心できますが、購入する際は実際に現車を見て判断することをおすすめします。
デメリット② 外装に傷が多い
人はレンタカーを利用するときは、あまり気をつかいません。そのため、細かいこすり傷やへこみなどがよくあります。大きなものは鈑金修理で直していますが、細かい傷はそのままであることがほとんどです。
また、洗車を頻繁に行っているため、細かい洗車キズが多いのも特徴です。
レンタアップ車を少しでも高く売る方法とは
購入価格が安いレンタアップ車ですが、売却価格(買取価格)も一般の車と比べて安くなります。業者間の売買であるオートオークションの相場もレンタアップ車は安めです。
そのため、オートオークションの相場を基準として査定額を出す大手買取店ではレンタアップ車を高く買うのは難しいです。
そこで、オートオークションを介さず、ネット上でレンタアップ車を欲しい業者が直接入札し競り合う「オークション方式の買取サービス」のほうが高く売れる確率が高いです。
「オークション方式の買取サービス」とは、近年台頭してきた新しいサービスであり、ハマれば非常に高く売れると評判が上がってきています。
オークションを運営する業者で査定を受けてネット上に出品した後は、複数業者からの入札を待つのみです。個人情報が複数業者に流れないということや、交渉や駆け引きが不要というメリットもあります。
オークション方式の買取サービスでおすすめできるのは下記2社です。
①ユーカーパック
2016年4月にサービスインした新しいサービスですが、提携買取店が5,000店舗を超え規模を急速に拡大してきています。
エリアも全国に拡大し、全国各地からの入札を見込むことで高値入札を実現しています。
出品者が設定する最低落札価格まで入札が入らず売買が成立しない場合もありますが、その場合はユーカーパックが最も高く入札した買取店と交渉してくれます。
査定料や出品料は無料です。
ユーカーパックの詳しい内容は下記記事にまとめていますので参考にしてください。
②楽天Car車買取
独自のインターネット・ライブオークションシステムにより、国内外の1,000店舗以上の業者から入札を受けることができます。
楽天Car車買取の特徴は、海外の業者が多数参加していることにより、国内で売れにくい走行距離が多い車両なども高く売れる確率が高いことです。自宅への出張査定サービスも行っています。
楽天IDを持っていれば、申込が簡単にできることと、成約時にポイントがたまるという特典があります。
楽天Car車買取について詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
上記のオークション方式の買取サービスは、高く売れる可能性がある反面、希望金額まで達しなく売れるまで時間がかかるというデメリットもあります。
複数の買取店から直接話を聞いて交渉したい!という方は、下記カーセンサーネットを利用して査定を依頼すると良いでしょう。
リクルート社が運営しており実績があり、複数の大手買取店を絞り込んで査定を依頼することができます。
↓ 複数買取店を検索してみる ↓
レンタアップ車を売るときの注意点は
レンタアップ車を売るときには、レンタアップ車であるということを前もって伝えておいたほうが良いです。
レンタアップ車は車検の期限が、下記のように異なるため、
レンタアップ車:新車初回車検2年 以降は1年ごと
一般の車:新車初回車検3年 以降は2年ごと
車検の期限を見ればレンタアップ車とわかることがあります。
また、整備手帳があれば過去の整備時の記録で「わ」ナンバーの記載があれば、そこでわかります。
ただ、業者が見ても判断できない場合もあります。
レンタアップ車は一般の車よりも買取金額が下がるため、レンタアップ車なのにレンタアップ車でない一般の車として買取契約をすると後に買取金額の変更をめぐりトラブルとなる可能性があります。
業者がプロとして査定したのだから、後からレンタアップだとわかっても、業者の責任でしょと、思われるかもしれません。
しかし、だいたいの買取契約書には「瑕疵担保責任」といって売り手側の隠れた欠陥、つまりレンタアップ車であるということは、売り手が責任を負うという記載があります。
それにより、レンタアップ車だと契約金額が下がりますと、業者から後から言われトラブルになることは実際にあります。
レンタアップ車を買うときの注意点は
レンタアップ車を買うときには、整備記録を確認することをおすすめします。整備記録には過去の所有者名が記載されています。
その所有者名が大手レンタカー会社などであれば、きっちり整備がされており問題ないと思われます。
一方で、整備記録が全くないなどという車は避けたほうが良いでしょう。
最後に
レンタアップ車の流通台数は一昔前に比べて増加しています。車種もコンパクトカーのみが主流でしたが、近年はミニバンやスポーツカーのレンタカーも多く出回っています。
不特定多数の人が利用していたことや走行距離が多い、外装の多少のキズなどが気にならないようであれば、購入を検討しても良いかと思います。