中古車販売大手ネクステージが展開する輸入車専門店「ユニバース(UNIVERSE)」はどのような特徴を持つ販売店なのでしょうか。
全国に9店舗を展開する「ユニバース」(2019年10月現在)はベンツ、BMWなどの人気車種以外にも、ランボルギーニやマセラティ、アストンマーチンなどの高額輸入車も扱っており、幅広い顧客層にアプローチしています。
「ユニバース」で購入時のメリットは主に下記3つです。
メリット② 整備の内容が充実している
メリット③ 保証の内容が充実している
一方で、「ユニバース」での購入時に注意すべき点は下記2つです。
注意点② ローン金利が高め
本日は、ネクステージの輸入車専門店「ユニバース」について、実際に店舗を訪問し、購入時のメリットと注意点を見ていきます。
「ユニバース」で購入時の3つのメリット
メリット① 厳選された良質な在庫の中から選択できる
ユニバースで展示している車は下記の条件を満たした車ということで、展示車両の状態にこだわっています。
条件① 修復歴車でない
条件② 走行距離が6万キロ以内
条件③ メーター改ざん車や冠水車ではない
修復歴(事故歴)やメーター改ざんが無いことは他社でもありますが、走行距離を6万キロ以内に限定しているというのは、非常に珍しいです。
輸入車は国産車に比べて故障する確率が高く、走行距離が多くなるほど不具合も多くなるため、走行距離が少ないのは大きなメリットといえます。
また、外装についても、大きなキズやへこみがあるものは原則扱わないということで、厳選した車両の仕入れを行っています。
ガリバーやビッグモーターなどの販売店では、基本的に買い取った車をそのまま販売しており、キズやへこみが多い車もありますが、ユニバースでは外装の状態を重視した車を展示しています。
希望する車が展示されていない場合は、全国の他店在庫約2,000台の中から探すこともできます。
メリット② 整備の内容が充実している
ユニバースでは購入時の納車整備が充実しています。
具体的には一定の基準に達した消耗品は全て交換するということで、バッテリーやタイヤなどの単価が高いものでも交換の対象となります。
バッテリーは4年以上経過しているものは無条件で交換するとのことです。
一般の中古車販売店では、納車整備は明らかに交換しなければならない部品のみしか交換せず、オイル交換のみで対応する所もありますが、ユニバースでは早めの交換を行うことで、トラブルを未然に防ぐという方針です。
整備工場が店舗に併設されており、スピーディに作業が実施できるというメリットもあります。
メリット③ 保証の内容が充実している
ユニバースで購入時には無償で1年間距離無制限で保証が付きます。
無償で付く保証の範囲としては、エンジン・ステアリング・ブレーキに係る駆動系の部品のみということですが、他社では有償となることがほとんどであり、ユニバースで購入時のメリットといえます。
エアコンやオーディオ、パワーウィンドウなどの電装系は無償の保証対象外となり、保証してもらうには有償となります。
有償の保証は1、2、3年と選択でき、オイル交換や定期点検が一定回数無料となります。
ユニバースの有償保証は他社では保証対象外となる一部社外品も保証対象となり、保証の範囲が広いです。
「ユニバース」で購入時の2つの注意点
注意点① 諸費用が高め
ユニバースで購入時の諸費用は約25~35万円と他社に比べて高めです。購入時の諸費用とは、主に名義変更手数料、整備費用、諸手続き費用、各種税金を言います。
具体的な項目は主に下記項目が他社に比べて高めです。
整備費用:約8万円 他社4~6万円
名義変更手続費用:約4万円 他社2~3万円
車庫証明代行費用:約2万円 他社1~1.5万円
整備はしっかり行ってくれるということですが、その分費用は高めとなっています。
また、有償の保証やオプションを付けると別途費用が発生します。
有償の保証費用は下記となります。
初年度登録から3年以内の車であれば、メーカーの保証も引き継げるため無理に有償の保証に入る必要はありません。
有償の保証は最大で3年まで選択でき、オイル交換や定期点検が無料という特徴がありますが、2~3年の保証は費用がかなり高額となるためおすすめできません。加入するとしても1年間で良いかと思います。
オプションは主に各種コーティングやドライブレコーダー取り付けとなり、良く売れるボディコーティングで約8万円(ベンツCクラスレベル)です。
注意点② ローン金利が高め
ユニバースで購入時に組むローンの金利は基本9.8%ということで、銀行や輸入車ディーラーの安い金利に比べると高めです。
ただ、ローン金利は交渉により5.9%程度まで下げてもらうことが可能です。
しかし、下げてもらう際には有償の保証に入るなどの条件を付けられることがあるため注意が必要です。
実際、筆者がユニバースの店舗で見積もりを取った際には、
「有償の保証に加入してくれるのであれば、ローン金利を下げる決裁を上司に交渉します」
と言われました。
SUV LANDなどのネクステージの他の店舗も同様であり、金利をさらに抑えるためには他社の金利の安いローンを利用したほうが良いです。
金利の安いローンでおすすめできるのは、損害保険大手の損保ジャパンが提供する「ジャパンダネットマイカーローン」です。
金利が1.9%~2.85%(審査により決定)と安い上に、銀行等に比べて手続きも簡単で利用者が増えてきています。仮に300万円を60回払いのローンを組むと、金利5.9%と2.85%では、約25万円も差が出てきます。
審査のスピードも早い(翌営業日中)ため、ローンを考えている方は検討してみてはどうでしょうか。
18万円のコンプリートパックは買い得か
ユニバースでは各種コーティングやドライブレコーダーなどがセットとなったパックを購入時に販売しています。コンプリートパックの費用は約18万円です。
コンプリートパックの内容は下記8つです。
①ボディガラスコーティング
②アルミホイールコート
③ウィンドウ撥水コート
④レンズコート
⑤エアコンフィルター交換
⑥室内ハードクリーニング
⑦ドライブレコーダー
⑧下回り防錆加工
ユニバースの営業担当によると、上記項目を個々に購入すると約20万円掛かるということでコンプリートパックを選択することで、約2万円おトクとのことです。
コンプリートパックは実施すると定期的な手入れがラクというメリットがありますが、費用が高額なため、そこまで内外装にこだわりがなければ付けなくても良いかと思います。
外装のコーティングのみやっておきたいという場合は、ボディコーティングのみ(約8万円 Lサイズクラス)の依頼も可能です。
オプションや有償保証を強く勧められることがあり注意が必要
ユニバースを含めたネクステージグループでは、付帯作業での収益獲得に力を入れています。
中でもコーティングや有償保証を強く勧められる場合があり、注意が必要です。
初回の見積もり時には、だいたいコーティングや有償の保証が入っているため、不要の場合はきちんとその旨を伝える必要があります。
ネクステージの口コミとして、オプションを強く勧められる!等のマイナスの評判について、下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
下取り車を高く売りたい場合はオークション方式の買取サービスを試してみる
ユニバースの乗り換え時に今乗っている車を少しでも高く売りたい時は、オークション方式の買取サービスを試してみることをおすすめします。
オークション方式の買取サービスとは、ネット上のオークションでユーザーの車を欲しい買取店(販売店)が入札することで、通常の相場よりも高く売れるという新しい買取サービスです。
売る側はオークションでの入札を受けるのみで、買取店との交渉が不要という手軽さもあります。
オークション方式の買取サービスで近年実績を伸ばしている「セルカ」では、提携買取店6,000社からの入札を見込むことで、ハマれば驚くほど高く売れたという声があります。
実際、下記のように他社買取店より47万円も高く売れたという事例があり、利用者数を増やしています。
期待通りに入札が入らず売買が成立しないという場合もありますが、出品するのは無料のため、時間に余裕がある方は試してみてはどうでしょうか。
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ユニバースでは買取にも力を入れているということですが、他社の大手買取店も比較して検討したいという場合は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると複数の大手買取店を簡単に絞り込んで依頼することができます。
輸入車の買取に力を入れている「ガリバー」や「ビッグモーター」を比較することをおすすめします。
↓大手買取店を検索してみる↓
ユニバースの接客は丁寧
ユニバースでは、高額な輸入車を主に扱っていることからも、接客が丁寧です。
実際に筆者が訪問した店舗の営業マンも丁寧な接客でした。
ただ、一方で在庫に自信を持っているからか、値引きはほとんどしないという方針とのことです。
また、有償の保証にも自信を持っているようで、1年は付けておいたほうが良いです!と強く勧められました。
個人的には輸入車とはいえど、近年のモデルは故障頻度が少ないため、高年式で低走行であれば保証は必要ないと思います。
有償の保証が必要ないという方は、しっかりと意思表示をする必要があります。
最後に
ユニバースを運営するネクステージはボルボやアウディ、ジャガーなどの正規代理店も運営しており、輸入車の販売に力を入れています。
新車の販売が増加すると、下取りとしての入庫も増え、中古車の取り扱い台数も増加します。
また、ネクステージは全国の店舗で輸入車の買取も強化しています。
保有在庫台数が増加すると、ユーザーの選択肢も広がることでユーザーのメリットにもつながります。
諸費用やオプションが高めという注意点もありますが、在庫保有台数では日本有数規模のため、色んな在庫を見ながら検討してみたいという方にはおすすめできるかと思います。