中古車販売買取大手「ネクステージ」は好決算を背景に株価が上昇してきています。
直近2026年1月19日の株価(終値)は3,725円と上場来最高値である3,820円に迫る勢いで、今後の業績や好調な日本株式市場動向次第では、さらなる高値を目指す勢いです。
ネクステージは2013年の株式上場以降、急速な規模拡大とともに売り上げと利益を伸ばし続け、それに伴って株価も右肩上がりに推移してきました。
堅調な株価を受けて直近での時価総額は2,762億円と、長年業界を引っ張ってきた「ガリバー」の1,579億円を大きく上回り業界トップとなっています。
アナリストの中では目標株価を4,000円台と引き上げるなど、専門家から見てもさらなる上昇余地があると見られています。
ネクステージの株価が堅調な理由は大きく下記3つです。
理由② 買取が好調で拡販期待
理由③ 赤字店舗の縮小
本日は、ネクステージの株価推移や戦略とともに、株価堅調の3つの理由について中古車業界に15年所属した筆者がみていきます。
ネクステージの時価総額はガリバーの約2倍で業界内ダントツ1位!
古くから業界を引っ張ってきた「ガリバー」に対し、「ネクステージ」は後発ながら急速に規模を拡大してきました。
企業の規模を図るひとつとして、発行済株式数×株価で算出される時価総額という指標があります。
両社の時価総額の推移(下記)を見ると、ガリバーはほぼ横ばいなのに対し、ネクステージは一時的な落ち込みはあるものの、直近では大きく時価総額が増加しています。
※時価総額は四半期末ごとの数値
ネクステージは時価総額でガリバーを大きく上回り、売上高でも6,520億円(2025年11月期)とガリバーの4,966億円(2025年2月期)を上回っています。
ネクステージが属する中古車販売・買取業界で上場している他社と時価総額を比較すると下記のように、ネクステージがダントツでトップです。
※各社 2026月2月株価より算出
これは、ネクステージの将来性が買われているということでもあり、今後も引き続き規模を拡大するであろうと見込まれている証左となっています。
ちなみに、他社大手のウィーカーズは上場していないため、比較対象にはなっていません。
ネクステージの株価が堅調な理由は大きく下記3つです。
理由① 業績が復調
ネクステージは2024年11月期に経常利益が前年比で大きく落ち込んだものの、2025年11月期には大きく持ち直し、業績が復調してきています。
一方、売上高は下記表のように右肩上がりで推移しており、2026年11月期予想は6,840億円とさらなる拡大を見込んでいます。
◆ネクステージの売上高/経常利益推移のグラフ
※実績は有価証券報告書より
2026年11月期においては、営業利益240億円・経常利益226億円と過去最高を見込んでおり、業績が復調し今後も伸長するということが株価に織り込まれていると考えられます。
理由② 買取実績が好調で拡販期待
ネクステージの直近(2025年11月期)の買取実績は28.3万台と過去最高で、下記表のように年々買取台数を伸ばしています。
◆ネクステージの年間買取台数のグラフ
競合のガリバーと比較しても、下記のように大きく伸びており、業界ではダントツトップとなっています。
中古車業界では、在庫を多く持つところが強いです。なぜなら、直接販売することで流通マージンを削り、他社より競争力を持った価格設定ができるからです。多くのジャンルの在庫を揃えることができるということも強みなります。
また、直近ではオートオークションの価格が高騰しており、オートオークションから仕入れる業者は原価率が上がり、販売価格に転嫁せざるを得ない状況です。そのような中、一般ユーザーから多くの仕入れを行うことができるネクステージは他社との差別化が図れます。
ネクステージは2025年11月より「オートバックスカーズ」と在庫連携することで、全国のオートバックス販売網でネクステージの在庫を販売できるようになっており、仕入れ車両の販売先(出口)を拡大しています。
上記のように、買取台数が増加することは、自社の販売で有利に立てるとともに、業者販売などでの出口戦略を強化することにより、更なる収益拡大が見込めます。
中古車オートオークション相場が高騰していることについては、下記記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
理由③ 赤字店舗の縮小
ネクステージは2024年後半に株価が大きく下落しました。これは2024年上期における業績の落ち込みによるものであり、その時期に赤字店舗が多く発生していました。
そのことを受けて、社内では収益改善プロジェクトが立ち上がり、下記表のように2025年11月期においては、赤字拠点数が18店舗⇒4店舗と減少し、営業利益も大きく改善されています。
※ネクステージ決算発表資料より
全国に多店舗展開する販売店では、地域性もあり、採算を取るのが難しい店舗もあります。ネクステージではそのような店舗の管理・運営を徹底強化し、赤字を縮小することで営業利益を確保しており、そのことが市場からも評価されてきています。
買取専門店の出店を加速し在庫確保
ネクステージでは、「総合店」「SUV LAND」「ユニバース店」「新車ディーラー」「買取専門店」というカテゴリ別の店舗を展開していますが、中でも「買取専門店」の出店を加速しています。
2026年11月期の1年間では新たに15店舗の出店を計画しています。
これは、販売好調を受けて、店舗在庫を確保することともに、店舗数を拡充し知名度をより上げたいという狙いがあります。
買取専門店は「総合店」などの販売店に比べて、初期コストが安価で出店しやすく、運営人数も少なくて済みます。
ガリバーに比べて店舗数で劣る点をカバーしつつ、売り上げ拡大につなげていく戦略です。
アナリストも強気評価
ネクステージの業績の復調を受け、証券アナリストからは目標株価の引き上げがなされています。
最新のアナリスト評価(2026年1月中旬以降)
日系中堅証券:4,100円に引き上げ(レーティング:強気)
米系大手証券:3,800円に引き上げ(レーティング:強気)
※Yahoo!ファイナンス、アイフィス株予報より引用
上場来高値である3,820円(2023年7月記録)を射程圏内に捉え、さらにその先の「4,000円台」を見据えた評価が出始めています。
業績が堅調に推移すれば、日本株式市場の好調も背景に、さらなる株価の高まりが予想されます。
接客品質向上に注力
旧ビッグモーターの不正事件もあり、中古車業界にはユーザーからの厳しい目線が向けられる中、ネクステージは接客品質向上に注力しています。
自社が運営する正規輸入車ディーラー7ブランドによる「ロールプレイング大会」を開催するなどし、ロールプレイング(模擬商談)を通して、接客力の向上を図っています。
そのような活動の中ネクステージは、中古車業界大手7社(ガリバー、インディオ富山、カーセブン、カレント自動車、シティライト、ネクステージ、ユーポス)が開催した、合同接客大会で販売部門で1位、買取部門で2位を獲得するなど、接客力の向上を通して、業界のクリーンさをアピールしていくとともに、自社の収益拡大にもつなげていく狙いです。
最後に
ネクステージは厳しいと言われている中古車業界の中で着実に規模を拡大しています。
業績の好調さのみならず、台あたりの粗利単価を高くする戦略や若手を積極的に登用する方針が株式市場から好感され、堅調な株価推移につながっています。
直近の円安や新車価格の高騰によるオートオークション市場の高騰も追い風となっており、ネクステージの収益は拡大傾向です。
また、筆者の知り合いの業者の話でもネクステージは買取に勢いがあり、小売り向きの車の買取は特に強いということで、今後しばらくは会社の勢いが継続しそうです。
長期的には2030年に売上高1兆円、営業利益700億円を計画しており、店舗網などが順調に整備されて実績が計画通りに進捗すれば、一段の株価上昇が見込めそうです。
一方で、ネクステージのネット上での評判はあまり良くありません。販売時にオプションや保証などの付帯収益を強く売り込む姿勢について、ユーザーによっては懸念を示されています。接客品質向上に注力する中で、改善はされてきているようですが、営業マンによっては、強く売り込む姿勢が残っているようです。
今後一層の規模拡大を進めるにあたっては、販売時の顧客対応という点がポイントとなりそうです。












はじめまして!
最近こちらのブログを見つけた事と他業種への転職を機に書き込みを致します。
業界歴20年以上でガリバー、ビッグ、ネクステージの大手3社に中長期で在籍した経験がある者です。前置きとして1社は部長クラス、他2社では店長も経験し、転勤で複数の店舗や地域を渡り歩いていましたので、台あたりの利益率や販売方針、社風においては熟知しているつもりです。
まず初めにこのブログ内でのネクステージへの評価があまりにも低い事が驚きです。なんか悪意ありません?笑
前述した3社を経験しましたが、ネクステージに至っては殆どの営業マンが数字だけに走らず、お客様の事(納車後の安心や快適さ)をしっかりと考え商談をしています。これに関してはネクステージだけだったと断言できます。他2社は売るだけ売っておさらば!の営業マンが多く、そのうち1社に関しては蓋を開けると詐欺同然の商売じゃないかと、入社当初は驚いたものです。
納車後のクレームに関しても圧倒的にネクステージが少なく、口コミでの紹介や満足度に関してはネクステージが1番多かったと思います。
そして台あたりの利益率で言えばダントツで低いのもネクステージです。他社以上に即決を迫り薄利多売の経営方針が根底にあるので車輛価格は基本地域最安値ですし、保証やコーティング等を売ったところで他社との台あたりの利益差を埋めるには程遠いのが事実です。
しかし一部のレベルが低い営業マンが無理矢理オプションを押し付けている行為が悪評に繋がっているのも事実です。
ネクステージの保証が高いとよく言われますが、例えば3年保証が平均価格の10万円だとします。その内訳として無料付帯している高級化学合成油を使ったオイル交換(5千円)×6回、無料点検(5千円)×5回、これだけで5.5万円です。残りの4.5万で3年保証はとても良心的だと思うのは私の感覚がずれているのでしょうか?4万なんて部品交換したら一発で吹っ飛ぶ金額です。勘違いされている方(営業マンのせいですが…)が多いのですが最新鋭の安全装置類等のディーラー持ち込み修理も保証の範囲内ですし、免責が無い事や手厚い保証内容、3社で働いてみてここまで保証がしっかりしているのもネクステージだけでした。
これだけ充実していてコスパの良い保証にケチをつけるお客様がビッグやガリバー来ると最低限の内容で買う訳ですから、そりゃクレームが増えるのも納得出来るというものです。
話が少しそれましたが、粗利が1.5倍との事ですがこちらに関しては輸入車の新車ディーラーとSUVLANDの底上げが殆どかと思います。輸入車の台あたりと割賦は本当に凄まじいですよ。笑 8割以上は割賦案件ですもの!総合店の粗利だけで見た場合は間違いなく最下位だと思います。
気が付けばとても長文になってしまいました。。ガリバーもビッグも勿論良いところがあるのでいつか中古車買取ブログさんでこの2社の記事が出た時にまたコメントさせていただます!
長文コメントありがとうございます!業界歴20年以上の方ならではの経験談および知見をいただき大変勉強になります。もちろんネクステージは他社と比較して優れている点も多くあり、顧客目線の営業マンも在籍していると思います。そうでなければ、これほどの規模には成りえていないと思います。また、私の所属していた会社からネクステージに転職した人も多くおり、給与待遇や福利厚生は他社より優れていると思います。ただ、当方に寄せられる多くのがっかりしたコメントがあるのも事実であり、私が実際にオイル交換や探していた車を見に行った際に、あまり熱心で無い対応をされたということもありました。ただ、そのような対応をされたからといってネクステージに悪意がある訳ではありません(笑)。いただきましたコメントを参考にネクステージの良い点についても引き続き訴求していきたいと思います。
ディーラーで整備士として10年とネクステージで整備士として3年働いた者ですが、ネクステージの営業マンが車両を売った後のアフターフォローなんてしませんよ?
クレームの電話対応は全て整備任せですし、店長も工場長もそんな対応しません。売った後のクレームは全部中途採用の整備士がしています。僕の行った店舗だけ?
整備士として入ったのにクレームの電話対応とその車両の修理段取りに追われる毎日でした。休みの日もお客様連絡で出勤する事も度々ありましたし、売った後の事考えてる営業なんていませんでしたけどね。
そのうちお客様から名指しで電話掛かってくるようになってお客さんから営業マンの愚痴をなだめたり。
業界としての売り上げは良いかもしれませんが整備士の負担がデカ過ぎる会社なのは間違い無いです。
逆にディーラーの営業マンを知ってるとそこの所が身にしみてわかります。
僕から言わせて貰えばネクステージの営業マンはただの販売員っていうイメージです。
コメントありがとうございます。整備士が常にクレーム対応するのはしんどいですね。。営業はそんなに忙しいのでしょうか?やはり新規を取り続ける必要があるため、既存客のアフターフォローまで手が回らないのでしょうか。ユーザーとしては営業マンから買っているので営業マンに対応してもらいたいですね。