車買取大手のガリバーとビッグモーターではどちらがより高く車を買い取ってくれるのでしょうか?車買取業界の知名度では両社が抜きに出ており、どちらが有利なのか気になるところです。
結論から言うと、内外装がキレイで走行距離が少ないなどの販売店向き車両はガリバーよりもビッグモーターのほうが高く買い取る傾向にあります。
その理由は、ビッグモーターのほうが買い取った車を直接自店舗で販売する比率が高いためです。
一方、ガリバーは車種を絞った販売店を展開しており、特定の車種の買取に強みがあります。
本日は、中古車買取業界の双璧をなすガリバーとビッグモーターの比較から、どちらがより高く車の買取が可能かを解説していきます。
売上高はビッグモーターがガリバーを上回る
ガリバーとビッグモーターの店舗数、売上高、従業員数(グループ会社含む)は下記となっています。
※両社ともグループ会社含む ビッグモーターは2020年オープン予定店舗含む
店舗数はガリバーのほうが多いですが、売上高や従業員数はビッグモーターが上回っています。
中古車業界では長年ガリバーが最大手として君臨してましたが、ビッグモーターは急速に規模を拡大してきました。
ガリバーは小型買取店と中型販売店を中心に展開、ビッグモーターは大型販売店を中心に展開しています。
ガリバーは全国にくまなく店舗を展開しているのに対し、ビッグモーターは関西地域に特に集中しています。買取査定の出張エリアはほぼ同じです。
ビッグモーターのほうが状態の良い販売店向きの車買取に強い
ビッグモーターは3年連続販売台数日本一ということで、全国に展開する大型販売店を主とする販売でガリバーの販売台数を上回っています。
ビッグモーターの車買取の特徴として、自社の店舗で直接販売できる状態の良い車に対して特に高値を提示するということがあります。
状態の良い車というのは、内外装がキレイで走行距離の少ない車を主に言います。
ユーザーは状態の良い車を欲しがるため、早く売れる確率が高く、在庫の回転率が上がり、結果としてビッグモーターの売上増加につながっています。
よって、店舗に展示できる状態の良い車の買取はビッグモーターのほうがガリバーよりも高く買い取ることが多いです。
ビッグモーターは買い取った車を自社の大型販売店に並べる比率を高めることで、高値買取につなげています。
一方で、ビッグモーターは、直接販売できない車、例えば年式が古いとか内外装の状態が良くない、走行距離が多すぎるなどの車は積極的に高値を提示してきません。
その点、ガリバーは、オートオークションや海外輸出など様々な売り先の中で、高く売れるルートを模索します。そのため、走行距離が多いなどの店舗で販売しづらい車は、ビッグモーターより高く買い取ることが多いです。
ビッグモーターやガリバーに査定依頼する際は、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると良いです。理由は比較対象として複数の買取店を簡単に絞り込んで依頼できるためです。
1社への依頼も可能です。カーセンサーネットを経由して依頼することにより、依頼される側は複数競合があると考えるため足元を見られる心配もありません。
ビッグモーターの買取を含めた評判については、下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
輸入車の買取はガリバーに強み
整備工場も併設した大型販売店を各地に展開するビッグモーターに対し、ガリバーは軽自動車専門、SUV専門など車種別に特化した店舗を展開しています。
中でも近年のガリバーは輸入車専門店「LIBERALA」の店舗展開に力を入れており、輸入車の販売台数を伸ばしています。
1,000万円を超える高額輸入車も数多く扱っており、伴って在庫を確保するための買取にも力を入れています。
輸入車はオークションの相場が安定しなく、オークションで売却する他社大手買取店では高値を出しづらいです。
ガリバーは自社で輸入車専門店を持ち直接販売することで、輸入車の高価買取につなげています。
ガリバーの買取の強みを含めた全体の評判については、下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
新しいサービスを展開するガリバー
買い取った車を自社で直接販売することに注力するビッグモーターに対し、ガリバーは従来にはない新しいサービスの展開に力を入れています。ひとつは、ガリバーが個人売買の仲介をするという「ガリバーフリマ」というサービスです。
車の個人売買はトラブルとなることが多く、ユーザーからは敬遠されてきました。そこでガリバーが個人売買の仲介をすることで売り手と買い手の双方にメリットがあるサービスとしています。まだ発展途上のサービスですが、ハマれば高く売れると評判です。
「ガリバーフリマ」の詳しい内容は下記記事にまとめていますので参考にしてください。
また、ガリバーは「ガリバーオート」というスマホアプリ上で査定金額がわかるというサービスも開始しています。
AIが自動で概算の査定金額を算出するということで、手間をかけずに査定金額を知りたい!という方は試してみる価値はあるかと思います。
「ガリバーオート」の詳しい内容は下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
オリコンランキングでビッグモーターは9位、ガリバーは11位
2019年のオリコンランキングの各項目別の点数は下記となります。
※オリコン2019年調べ
オリコンランキングでは両社とも大きく差が無いです。業界を代表する大手だけに手続きや接客は問題ないという評判が多いです。
逆にアフターサービスは十分でないと感じる人が多く、評判があまり良くないようです。
筆者の独自ランキング(下記)ではビッグモーター1位、ガリバー3位です。
オリコンランキングでは両社の評価は低いと感じます。日本を代表する大手だけに期待がある分、思ったより金額やフォローが良くなかったという印象があるのかもしれません。
ガリバー・ビッグモーターに車をより高く買ってもらうには?
ガリバー・ビッグモータ両社のいずれかに依頼するにしても、より高く買ってもらうために押さえておきたい下記8つのポイントがあります。中でも特に押さえておきたいのが「②車を綺麗にする」です。
両社とも査定の際に特に重要視するのが内装の状態です。なぜなら、落としやすい外装の汚れに対して、内装の汚れは落としにくく再販時にも影響するからです。シミとか臭いがある場合は極力消しておくことをおすすめします。
どの程度までキレイにすればよいのかを含めた詳しい内容は下記記事にまとめていますので参考にしてください。
② 車を綺麗にする
③ 車業界に知り合いがいるフリをする
④ 事前に自分の車の買取相場を把握する
⑤ 中古車業者には厳しく接する
⑥ 中古車が高く売れる時期を把握する
⑦ 大手の中古車業者を選ぶ
⑧ 車を売る意思を見せる
最後に
2~3年前まで規模ではほぼ互角であったガリバーとビッグモーターですが、近年はビッグモーターのほうが売上高を伸ばしています。
ビッグモーターは大型販売店の新規出店を継続しており販売台数を伸ばすことで、高値の買取にもつなげています。
一方ガリバーはカテゴリ毎に特化した販売店を展開しており、特定の車種(高額輸入車など)の買取に強みがあります。
ビッグモーターは、大型販売店の販売が順調であり、販売店で展示できる状態の良い車の買取はガリバーよりビッグモーターのほうが高い傾向にあります。
ガリバー、ビッグモーターとも成長戦略を継続するとのことで、車の買取には引き続き力をいれていくようです。車の売却を考えている方は、比較してみてはいかがでしょうか。
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私のベンツは 登録から14年経ったら 今、特別車種ですがガリバーは、値が付いたがビッグでは付かなかった。中古車もビッグの方が多い。保守の心配は、どうでしょうか?
コメントありがとうございます。ビッグモーターは初年度登録から長期間(概ね10年以上)経過した車は積極的に高値を提示してきません。また、輸入車はガリバーのほうが力を入れているため、ビッグモーターより条件が良かったのではと思われます。保証は整備工場を併設しているビッグモーターのほうが対応が早く安心できるかと思います。