「ガリバーとネクステージ、売るならどっちが高い?」「買うならどっちがいい?」中古車業界の大手2社はどのような特徴があり、どちらがユーザにとって有利なのでしょうか。
結論から言うと、買取はネクステージが有利な傾向があり、高値を提示する確率が高いです。ただし、ネクステージは高年式や走行距離が少ないという車に強いですが、そうでない場合は、ガリバーや他社のほうが有利な場合が多いです。
一方で、購入(販売)時は、ガリバーのほうが「自社ローン」や「サブスク」というサービスを展開しており、購入形態の選択肢が幅広いです。ガリバーの直近決算(2026年2月期)によると、自社ローンを扱う「じしゃロン」の店舗網が拡大しており、利用者数も増加しています。
ネクステージ、ガリバーとも大型販売店を全国展開し、多数の在庫を実際に確認しながら検討できるという反面、下記のような共通する購入時の注意点があります。
注意点② ローン金利が高め
注意点③ 有償保証・コーティングの売り込みが強い
本日は、中古車業界に15年所属した筆者が、ネクステージとガリバーの購入・買取それぞれの優劣を、実際の口コミや直近の決算資料をもとにみていきます。
ネクステージとガリバーの規模を比較(2026年版)
中古車業界では「ガリバー」「ビッグモーター」「ネクステージ」が業界を代表する企業でしたが、「ビッグモーター」は不祥事により「ウィーカーズ」として再建途中であるため、直近では「ガリバー」と「ネクステージ」が業界の双璧となっています。
| ネクステージ | ガリバー(IDOM) | |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,520億円(2025年11月期) | 5,628億円(2026年2月期) |
| 年間買取台数 | 28.3万台(2025年11月期・国内トップ) | 18.6万台(2026年2月期) |
| 在庫台数(目安) | 約32,500台(2026年4月現在) | 約31,000台(2026年4月現在) |
| 店舗数 | 353店舗(2025年11月末) | 444店舗(2026年2月末) |
| 特徴的な販売形態 | SUV LAND・ユニバースなどカテゴリ特化型 | ショッピングモール内「HUNT」・ガリバーフリマ |
| 購入形態の選択肢 | 通常購入・ローン | 通常購入・ローン・自社ローン(じしゃロン)・サブスク(ガリバーノレル) |
売上高・買取台数ともに直近ではネクステージがガリバーを上回っており、会社としての勢いはネクステージが上です。 一方、店舗数ではガリバーが上回っており、全国どこでも利用しやすいという点ではガリバーに強みがあります。
【購入】ネクステージとガリバーの違い
| 比較項目 | ネクステージ | ガリバー |
|---|---|---|
| 在庫の特徴 | 評価点4点以上の良質車中心。SUV在庫に特に強い | 多彩な在庫。過走行・低年式車も積極的に買い取り販売(アウトレット) |
| 店舗形態 | カテゴリ別特化型(SUV LAND・ユニバース等) | ショッピングモール内・ロードサイド型両方あり |
| 購入形態の選択肢 | 通常購入・ローン | 通常購入・ローン・自社ローン(じしゃロン)・サブスク(ガリバーノレル) |
| ローン金利 | 基本6.9% | 基本9.9% |
| 自社ローン | なし | あり(「じしゃロン」) |
ガリバーはガリバーフリマ・ガリバーノレルなど他社にはない独自のサービスを様々展開しています。単純な購入・売却ではなくユーザーに合った売り方・乗り方が見つかる可能性があります。 また、ショッピングモールの中に店舗を構えるなど他社との差別化を図っており、買い物ついでに車を検討できるなどのメリットがあります。
ガリバーの購入形態バリエーション
ガリバーが特に他社と差別化できているのが「購入形態の多彩さ」です。 「じしゃロン」はガリバー独自の審査で分割払いが組める自社ローンで、携帯料金の延滞や他社での借り入れが多いなどの理由で信販会社のローンが通らない方でも購入できる可能性があります。 「ガリバーノレル」は月額定額で中古車に乗れるサブスクリプション型のサービスです。初期費用を抑えて乗り換えを繰り返したい方に向いています。
ネクステージは通常の購入・ローンのみですが、ガリバーはこれら購入形態のバリエーションが充実している点は、信用情報に不安がある方や、購入以外の乗り方を検討している方には大きな強みになります。 ただし、ガリバーの店舗のほとんどは整備工場を併設していないため、アフターフォローが不十分という声があります。アフターフォローが気になる場合は「WOW!TOWN」などの整備工場併設店舗での購入を検討することをおすすめします。
【購入】「ガリバー」と「ネクステージ」に共通する購入時の注意点3つ
注意点① 諸費用が高め
ガリバーとネクステージの販売時の特徴として、車両本体価格は安めに設定し、有償の保証やオプションなどの付帯サービスで収益を見込むという点があります。
名義変更費用や整備費用、保証料といった諸費用はケーユーなどの他社に比べて高めです。
初回見積もりには任意オプションが最初から含まれていることが多く、不要なものはしっかり断る必要があります。
注意点② ローン金利が高め(ネクステージは6.9%、ガリバーは9.9%)
ガリバーとネクステージで購入する際に、ローンを組む場合の金利はネクステージは基本6.9%、ガリバーは基本9.9%であり、ディーラーや銀行系の金利に比べて高めです。ただ、こちらは交渉によって下げてもらえる場合もあります。
ローンで購入するとガリバーやネクステージへのキックバックがあるため、営業マンは積極的に勧めてくる場合がありますが、支払総額を抑えるには他社の金利の安いローンを組んだほうが良いです。
仮に200万円を5年ローンで組んだ場合、金利2.9%と6.9%の差では利息だけで約22万円変わります。
注意点③ 有償保証・コーティングの売り込みが強い
両社とも有償保証やコーティングを積極的に勧めてきます。ネクステージ、ガリバーとも最長10年保証を提供していますが費用は高額です。(車種によって異なりますが10~15万円程度)
また、両社ともコーティングを積極的に勧められます。なぜならコーティングは利益率が高く貴重な収益源のためです。特にネクステージではコーティングを自社開発しており、販売時には積極的に勧められます。
初回の見積もりにはほぼ必ず入っており、付けなければ売ってもらえないと錯覚する方もいるくらい、強く勧められるケースもあるため、不要な場合はしっかりと断る必要があります。
販売好調なネクステージですが、収益を見込むあまり、一部で強引と取られる営業があります。
両社とも、オプションや有償の保証を付けなければ売ってもらえないということはないため、商談の際は必要有無をしっかりと伝えたほうが良いです。
両社それぞれの諸費用やローン金利についての詳しい内容は下記記事にまとめていますので、宜しければ参考にしてみてください。
◆ネクステージ
◆ガリバー
【購入】ガリバーは自社ローンを提供
中古車販売店独自の審査で分割払いを受け付けてくれる仕組みを「自社ローン」といいます。
「ネクステージ」「ケーユー」「カーチス」など大手の中古車販売店では「自社ローン」は提供していませんが、ガリバーは「じしゃロン」という店舗名称で「自社ローン」を提供しています。
ガリバーが運営する「じしゃロン」ではガリバー独自の判断で行うため、携帯料金の遅延や他社での借り入れが多いなどの理由で信販会社のローンが通らない方でも、分割支払いでの購入ができるというメリットがあります。
ただし、自社ローンが組めるのは「じしゃロン」店舗で取り扱う在庫(約650台)のみとなるため、ガリバーの全ての在庫車両が対象という訳ではありません。
ガリバーの自社ローン専門店「じしゃロン」については、下記記事にまとめていますので、宜しければ参考にしてみてください。
【買取】買取はネクステージが有利な傾向
直近では買取台数で国内トップのネクステージが高値を提示する傾向が続いています。
ネクステージの年間買取台数は下記表のように28.3万台(2025年11月期)と、ガリバーの18.3万台を大きく上回っています。 ガリバーよりもネクステージのほうが競り合った際にも高値を提示する傾向があります。
筆者が実際に所有する車を売却した際もガリバーよりネクステージのほうが高値を提示しました。
※各年決算月末締め数値
ただ、一方で、ネクステージがいつでも高いというわけではなく、小売り向けでない低年式・走行距離の多い車、内外装に問題がある車などは積極的に値段を提示してきません。
そのような場合はオークション販売に強い買取店である「ラビット」、「ユーポス」を含めて比較したほうが良いです。
複数買取店を比較することで、買取店同士が競合し、高値が提示されます。
複数買取店を比較するには、下記リクルート社が運営するカーセンサーネットを利用すると簡単に買取店を絞り込んで依頼できます。
メールでのやり取りのみも可能で、査定料は無料です。
複数の買取店を比較するのは疲れるし面倒という場合は、下記ネクステージ公式サイトよりネクステージ1社に査定依頼することも可能です。
ネクステージは買取時の減額なし
ネクステージでは車買取時の契約後の減額はしないと公言しています。
契約後の減額とは、査定時に見抜けなかった事故個所(修復歴)や車の不具合により、買取金額が変更される(減らされる)こと言い、ユーザーに取っては受け入れがたいものですが、車買取業界では散見されています。
近年は、業界団体が減額を禁止するよう働きかけるなどして、減少傾向にありますが、「減額しない」と明確に公言している会社は少数です。
そのような減額自体をしないとネクステージが公言していることは、売却するユーザーにとって安心できます。
【買取】 両社とも輸入車買取に注力
ガリバーは「LIBERALA」、ネクステージは「ユニバース」という輸入車専門店を各地に展開しています。
そのため、その店舗で直接販売できる車は特に高く買い取ります。
両社とも輸入車販売に力を入れているため、輸入車買取も強化しています。
一方で、輸入車は国産車に比べて、買取相場が読みづらく、各社によって査定額の開きが出ることが多く、高額車両になると50~100万円ていどの開きが出るケースもあります。
少しでも高く売るには、こちらも買取店を比較することをおすすめします。
交渉するのが面倒なら、オークション方式の買取サービスがおすすめ
車を高く売りたいけど複数買取店を交渉するのは面倒・・という場合は、「オークション方式の買取サービス」を利用するという手もあります。
「オークション方式の買取サービス」とは、ユーザーの車に興味がある全国の買取店がネット上のオークションで競り合うことで高く売れるという新しい買取サービスです。
ユーザーは車の査定を受けた後は、ネット上で開催されるオークションを待つのみということで複数の買取店からの営業電話が掛かってこず、交渉が不要という特徴があります。
オークション方式の買取サービスを展開する「ユーカーパック」では、提携する全国の買取店に積極的な入札を呼び掛けており、ハマれば高く売れるとの声があります。
オークションの結果、最低落札価格に到達せず、売買が成立しないという場合もありますが、査定料や落札料などの手数料は無料です。
査定は下記公式サイトから依頼できます。
ユーカーパックについて詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
老舗ガリバーに対し、急成長するネクステージ
ガリバーは中古車買取・販売業界を長年引っ張ってきたのに対し、ネクステージは後発ながら、近年、規模を急拡大しています。
全国的な知名度はガリバーのほうが上ですが、下記表のように売上高ではネクステージがガリバーを上回り、ネクステージのほうが会社に勢いがあります。
※両社とも各期末の数値(決算短信より)
両社とも、大型販売店を全国に展開していますが、ウィーカーズのように画一的な店舗ではなく、「SUV専門」、「輸入車専門」といったカテゴリに特化した販売店を展開しており、カテゴリ毎の在庫が豊富であり、色々な在庫を実際に見ながら検討できるというメリットあります。
中古車販売オリコンランキングはネクステージ7位ガリバー8位
直近の中古車販売店オリコンランキングでは下記のようにネクステージは7位、ガリバーは8位となっています。
同サイトの口コミでは下記のような声があります。
【ネクステージの良い点】
・車が多くてきれいでセールスマンもとても親切で感じがよかったし購入した車も満足している。
・店員が明るく店内も雰囲気がよかった。新人の子が説明してくれたが後から店長もきて再度補足してくれた。
・希少車種なのにすぐに見つかり、購入を即決出来たこと。程度が良く、新車や他車種に比べお得に購入できたこと。
【ネクステージの気になる点】
・いずれの中古車チェーン店は、諸経費が高いので知らない人だととても高い諸経費の、見積り金額を提示されます。商売ですから致し方無いですが、知り合いでわからない人には紹介出来ません。
・傷など後で分かった。買った後の見送りスマイルサービス一切なし。やたらオプションを付けてくる。他店の悪口を平気で言う等、数えきれない、あり得なさ過ぎて関わりたくない。
筆者の見解
ネクステージの店舗は新しく、設備が充実しており、広いキッズコーナーがあるなど評判が良いです。また、在庫が豊富で探している車が見つかりやすいというメリットがあります。
一方で、諸費用が高いとかオプションを強く勧められるという注意点があるため、そちらを踏まえて検討することをおすすめします。
【ガリバーの良い点】
・担当の方が若かったのですがこちらの要望によく耳を傾けて提案をしてくださった。トラブルがあったのですが過去マニュアル一辺倒ではなく、臨機応変に対応してくださり安心できた。
・担当の営業の方の接客がわかりやすくよかった。ガリバーフリマを使って以前乗っていた車を下取りに出すより高く売ることができた。
・ガリバーのHUNTという形態の中古車店がイオンモールの店内にあったので、買い物のついでに気に入る中古車を見つけることができた。
【ガリバーの気になる点】
・こちらの予算を話し金額を決めたが一括払いでの希望金額だったのに途中までクレジット途中解約というかたちを勧められた。結局手数料など計算するとその予算オーバーになっていた。
・購入後のアフターサービスが充実しておらず、メンテナンスはタイヤ館やイエローハットでしているのと、購入時のタイヤは粗悪で2ヶ月程で新品に交換した点は残念で改善が必要です。
筆者の見解
ガリバーはガリバーフリマ、ガリバーノレルなど他社にはない独自のサービスを様々展開しています。単純な購入・売却ではくユーザーに合った売り方・乗り方が見つかる可能性があります。また、ショッピングモールの中に店舗を構えるなど、他社との差別化を図っており、買い物ついでに車を検討・アフターフォローが受けられるなどのメリットがあります。
一方で、ガリバーの店舗のほとんどは整備工場を併設していないため、アフターフォローが不十分という声があります。アフターフォローが気になる場合は、「WOW!TOWN」などの整備工場併設店舗での購入を検討することをおすすめします。
最後に
ネクステージは直近の決算でも売上高過去最高を記録し、買取台数・販売台数を伸ばしています。
中でも、買取台数は大きく伸ばしており、年間買取台数は28万台を超えてガリバーの買取台数を大きく上回っています。
一方で、販売時には両社とも諸費用が高めという特徴があり、購入検討時には諸費用の中身をしっかりと確認したほうが良いです。
また、ネクステージの販売時の評判は、諸費用やオプションの売り込みが強引であるという声があります。
もちろん、しっかりとした対応してくれたという声もありますが、大手なだけに期待する対応のハードルが高く、期待通りでなくがっかりしたという声があります。
ネクステージに気になる車があるという場合は、上記のような特徴を踏まえて商談することをおすすめします。








