車をそろそろ買い替えようと思い、乗っている車の買取を検討していませんか?
やっぱり売るなら大手の中古車買取業者に依頼するのが安心ですよね?ただ一方で中古車買取業界には多くの業者があって、
「どの会社に買取を依頼すればいいのだろう?」
「評判がいいのはどこの業者かな?」
と気になるところです。車に詳しくない人が中古車業者の評判を知るには、業界経験者に聞くのが一番です。もし周りに中古車業界出身の人がいない方は、このサイトを見れば各買取業者の評判がわかります。
ちなみに筆者が最もおすすめするのは「ネクステージ」です。
「ネクステージ」は販売時にオプションを強く勧められ諸費用が高くなることなどでネット上での評判があまりよくありませんが、自社展示場での販売が好調であり、在庫車両確保のために買取金額を高く提示する確率が高いです。
接客としては、アップルやカーセブンのほうが良い傾向にありますが、単純に高く売りたい!というユーザーに適しています。
実際に筆者も「ネクステージ」「ビッグモーター」「ガリバー」「ユーポス」でフリードを売却してみましたが、「ネクステージ」が最も条件が良かったです。
本日は、中古車業界大手に15年所属した筆者が古車買取業界大手10社をそれぞれ解説し、特徴や注意点をみていきます。
中古車買取業界大手比較ランキング
手っ取り早く、中古車買取業界の評判を知りたい方は下記ランキング表をご覧ください。
この表は筆者自身が15年間在籍した経験と業界関係者からの直近評判をもとに作っており、特定の会社の点を”意図的に良くする”など一切していない、ガチのランキング表です。
ちなみに、大手買取店の「ビッグモーター」は、一連の不祥事に関連して直近では買取金額にバラつきがあり、以前のように高値を提示するケースが減っているとの評判のため、ランキングからは外しています。
最右欄に参考として2023年オリコンランキングの順位もつけています。
※各5点満点。合計20点満点
1位 ネクステージ
平成10年設立という若い会社ながら東証一部に上場する大手業者です。名古屋発祥であり、東海地方での店舗数が多く知名度も高いです。
業績好調を背景に全国での出店を加速しており、売上規模約4,500億円とガリバーを超えて拡大を継続しています。
車種別に特化した特徴のある販売店を展開し、販売力に定評があります。買取は後発であるものの、店舗数の拡大につれて取引台数も急増しています。
販売店の在庫を確保するために、自社の販売店で再販可能な良質車は特に高く買い取ります。
また、自社の輸入車販売店「ユニバース」の展開に力を入れていることに伴い、輸入車の買取も積極的に行っています。
ネクステージもビッグモーターと同様に、販売時のネット上の評判はいまいちですが、在庫確保のために買取を強化しており、買取台数は右肩上がりです。買取は販売に比べてクレームは少なく、とにかく高く売りたいというユーザーに適しています。
複数買取店を比較する際は、下記カーセンサーネットを利用すると、簡単に近隣の買取店を絞り込んで依頼できます。1社のみへの依頼も可能です。
ネクステージで筆者が実際に車を売った感想を含めた詳しい内容は、下記記事にまとめています。
2位 カーセブン
店舗は主にフランチャイズ展開で日産系のディーラーや地場の有力中古車業者と繋がりが深いです。
地場の有力中古車業者の販売力を活かした買取に強みを持っています。
ディーラー、中古車販売店、ガソリンスタンドを併設する店舗が多く、整備などの付帯作業を含めた多様なサービスを展開しています。Tポイントと連携し、車の買取、販売時にポイントが溜まるなど、他社との差別化を図っています。
買取時のトラブルの原因となる、「契約後の減額をしない」ことや、買取契約後の「一定期間における契約キャンセルを無条件で認める」などのユーザー目線の独自サービスを行っており、評判が良いです。
3位 ユーポス
関西大手オートオークション会場のベイ・オークの事業部として発足し、関西圏や九州で特に評判が良いです。
近年は関東にも進出し、ベイ・オークと物流や情報面で密に連携し高価買取に繋げています。金額の提示がスピーディーで良いという評判があります。
在庫を置かない流通システムで、コストを削減し高価買取を実現しています。営業マンに勢いがあり、高価買取にも反映されています。テレビCMや人気キャラクターの起用についても積極的に行っています。
販売店を持たないため小売り向きの高年式、低走行車はビッグモーターやネクステージに劣る印象ですが、オークション向けの低年式、過走行車の買取に強いです。
ユーポスの詳しい内容は、下記記事にまとめています。
4位 ガリバー
アウトレット販売店、輸入車専門店などコンセプトの異なる大型店舗を多数展開し、近年は直接販売に力を入れています。
知名度抜群のため、ガリバーのみで決めるユーザーも多いです。
資金力がありスケールメリットもあるため良質車の査定時には特に高値を提示することがあります。
来店査定より出張査定のほうが買取価格が高い傾向があります。
輸入車の販売にも力を入れており、輸入車専門店「LIBERALA」の出店を全国で展開しています。
ガリバーが中古車個人売買を仲介する「ガリバーフリマ」や月毎の定額で何度でも車を乗り換えられる「NOREL(ノレル)」という従来に無い新しいサービスも展開しています。
ただ一方で、近年は「ネクステージ」の勢いに押されており、競合すると競り負けるという声が多いです。
ガリバーの全体的な評判を含めた詳しい内容は下記記事にまとめています。
5位 カーチス
ジャック、ライブドアオート、ソリッドグループ、カーチスと社名の変遷がある老舗買取大手です。東証二部上場であり、創業30年の老舗です。
大型販売店を仙台、千葉、大阪に持ち直接販売に力を入れています。カーチス倶楽部という自動車関連業者のネットワークを組織し、新サービス構築を模索してます。
比較サイト「ズバッと買取比較」のお客様満足度8年連続お客様満足度NO1ということで接客対応に定評がります。買取価格の高さとともに営業マンの評判が良い印象です。
グループ企業にアガスタという輸出業者があり輸出向け車両の買取に強いです。成約すると航空会社のマイルが溜まるサービスも有ります。
ただ、近年は店舗数の減少や対応エリアの縮小により売り上げも減少傾向であり、一時期の好調さは陰りを見せています。
カーチスの詳しい内容は、下記記事にまとめています。
6位 ラビット
日本一のオートオークション運営会社であるユー・エス・エスの完全子会社です。全国に展開するUSSオークション各会場と連携した買取に強いです。
テレビCMも継続しており、全国的に知名度が高いです。USSオークションの出品台数のノルマがあるためか、特定の時期の買取強化期間があり、その間は特に買取を強化しています。
店舗はフランチャイズ展開であり、個々に特色があります。USSオークションで流通する車両の販売にも力を入れています。
ラビットの強みと評判を含めた詳しい内容は下記にまとめています。
7位 アップル
フランチャイズ展開で全国に店舗を展開している中古車買取大手です。愛知県発祥であり、中部地域に強いです。近年は海外にも進出しています。
フランチャイズ展開のため、運営会社により買取価格に差異があり、高額車両、輸入車の買取は弱い印象です。
ネクステージやガリバーに比べると競り負けることが多いです。
過去にオリコン車買取ランキング5年連続1位という実績もあり、売却手続きや顧客対応の評判が良いです。
アップルはしつこい営業をしないと公言しており、女性を中心に支持されています。
アップルの詳しい内容は、下記記事にまとめています。
カー用品販売大手のオートバックスが全国各地の店舗にて中古車の買取を行っています。
他社がやりたがらない、「査定額の見積もり提示」や「査定価格を保証する」という独自のサービスを展開し、差別化を行っています。
独自のサービスは、「他社が契約を急かせる中安心できる」と好評であり、直近のオリコンランキング車買取部門で1位になるなど高い顧客満足を得ています。
また、大手比較サイトカービューと提携し、1度車を持ち込むだけで複数買取店の査定額がネット上でわかるというサービスもあります。
ただ、買取価格はネクステージなどの自社販売をしている業者より低いことが多いです。
オートバックスカーズの詳しい内容は、下記記事にまとめています。
9位 T-UP
トヨタの中古車買取店であり、テレビCMも頻繁に行っているため知名度は抜群です。
店舗数は約3,600と群を抜いていますが、買取金額はそれほど高くありません。
ほとんどの店舗はトヨタディーラーに併設されていますが、あくまで販売がメインで買取にはそこまで注力していない印象です。
実際に筆者も査定を出して見ましたが、他買取店に比べて安い金額でした。営業姿勢も積極性がありませんでした。
高年式のトヨタ車はトヨタの「U-car店舗」で再販できるため、高値を提示する場合があります。
T-UPについての詳しい内容は、下記記事にまとめています。
車を高く売るために押さえておきたい8つのポイントとは
上記の買取業者のどこに依頼するにしても、車をより高く売るために押さえておきたいポイントが下記8つになります。これらを押さえておくことで、交渉を優位に運ぶことができ車をより高く売れる確率が高まります。
8つのポイントの中でも特に押さえておきたいのは「②車を綺麗にする」です。買取業者は車の外装よりも内装を重要視します。
なぜなら、内装の汚れは外装の汚れよりも落としにくく、再販時の価格に影響するからです。内装の汚れがひどいとオートオークションでの評価も下がります。よって、買取業者の買取金額も下がります。
② 車を綺麗にする
③ 車業界に知り合いがいるフリをする
④ 事前に自分の車の買取相場を把握する
⑤ 中古車業者には厳しく接する
⑥ 中古車が高く売れる時期を把握する
⑦ 大手の中古車業者を選ぶ
⑧ 車を売る意思を見せる
どの程度車を綺麗にすればよいのかを含めた、それぞれの項目についての詳細は下記記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
最後に
上記大手企業以外にも特定の地域に強い企業も存在します。車種や車の状態によって、買取店が判断する基準が異なるため、一概に「特定の買取店が常に高い」ということはありません。
上記のランキングは高く買う確率が高いことと手続きや接客の評判が良いことを踏まえた総合的なランキングとなります。
地場で強い大型中古車販売店が買取をやっている場合、買取価格が高くなることが多いです。なぜなら、直接再販に繋げられるからです。
ネクステージが買取優位である最大の理由は販売実績があるためです。大型店舗を数多く持っており直接販売を行うため、良質車の買取は最も強いです。
一方で、ネクステージは再販につなげるのが難しい、「低年式」「走行距離が多い」「内外装に問題がある」車は積極的に値段を提示してこないため、そのような場合は、オークション販売に強い「ユーポス」「ラビット」を含めて査定依頼することをおすすめします。
中古車買取業者を比較して最も高く売りたいという方は、下記「カーセンサーネット」を利用して複数業者から見積もりを取ることをお勧めします。
「カーセンサーネット」は数ある一括査定サイトの中でもリクルート社運営による長年の実績があることと、買取店を簡単に絞り込んで依頼できるという特徴があります。
車の売却にあたっては金額のみならず、営業マンの対応も売却先を決定する要因になるかと思います。営業マンの対応は様々です。そのため、上記を参考に数社比較して最も条件の良い所を選ぶことが良いと思います。
数社も買取店を比較するのは面倒だし、交渉も苦手・・・という方は、買取店と交渉が不要な「オークション方式の買取サービス」があります。
「オークション方式の買取サービス」とは、ネット上のオークションでユーザーの車に興味がある複数買取店が競り合うことで、相場より高く売れるという新しい買取サービスです。
「オークション方式の買取サービス」を提供する「ユーカーパック」では、最大8,000社からの入札が見込め、ハマれば驚くほど高く売れる可能性があります。
「ユーカーパック」では、1度査定を受けた後は、ネット上のオークションを待つだけです。
個人情報が複数買取店に流れるという心配もありません。
一方、デメリットとしては、希望通りに入札が入らず売買が成立しないという場合があることです。
査定料や出品料は無料ですので、自分の車がどのくらいの入札が入るかどうか興味がある方は試してみてはどうでしょうか。
次に販売しやすい人気車種や状態の良い車は特に高く売れる確率が高いです。
査定は下記公式サイトから依頼できます。
ユーカーパックについて詳しくは下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
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