新型コロナウィルス対策に伴う外出自粛(制限)により、車業界にも大きな影響が出てきています。
2020年4月の新車販売台数(乗用車)は前年同月比で72.5%と大幅に減少しており、5月も同様に大きく減少すると見られています。(日本自動車販売協会連合会発表)
中古車販売大手「ガリバー」でも、2021年2月までの販売台数を大きく下方修正しており、中古車販売も当分前年比割れが続きそうです。
購入の需要が減少すると、販売価格が下がるため、中古車の相場も下落が予想されます。
日本最大のオートオークション(ユー・エス・エス)では成約車両単価・成約率とも右肩下がりで下落しています。
ただ一方で、ウィルスの感染リスクを下げるために公共交通機関より自家用車を利用するという流れも広がってきており、外出自粛(制限)が緩和された後は、相場も回復してくると思われます。
実際、株式会社デルフィスが実施した「コロナ禍における「移動」「クルマ」に関する意識調査(国内1,600名対象)」では、「クルマの購入を中止または延期した人」より、「クルマを購入したくなった人」のほうが多いという結果により、クルマ需要がプラスに転じていると見られています。
本日は、外出自粛(制限)による2020年の中古車相場への影響について、中古車業界に15年所属した筆者がみていきます。